エンジニアとして働いている方は会社員として働いている方が多いと思います。中では、フリーランスエンジニアとして活動している方もいるでしょう。
フリーランスエンジニアとして活動している方は、自由と報酬の高さを魅力的に感じ、フリーランスエンジニアとしての道を選んだ方は多いのではないでしょうか。確かに、フリーランスエンジニアは自分の実力次第では報酬は青天井ですし、働く時間も自分で決めることができます。
フリーランスエンジニアとして収入を得るには、クライアントから開発案件を受注して納品するという形と、何らかのアプリ・サービスを制作し、マネタイズする形の2つに大きく分けられます。
前者の案件受注型による稼ぎ方が一般的であり、月単価によって案件の給与が決まっている場合が多いです。こちらは案件を獲得し続けている限り、月に安定的に収入が得られるというメリットがある側面、時間の拘束や得られる収入に限界があるという点がデメリットとしてあります。
また、後者は開発したアプリを収益化することで、収入を得るという方法ですが、時間の拘束が無く、得られる収入は青天井であるというメリットがある側面、アプリを収益化すること自体の難易度が高く、収入は不安定になりやすいという点がデメリットとしてあります。
今回は後者の何らかのアプリ・サービスを制作し、マネタイズする形に焦点を当ててみていきます。
まず、アプリで収入は可能なのか?という疑問が湧くと思います。結論から言うと、可能ですが、難易度は高いです。ただ、アプリでの収入を可能とすれば、案件受注型よりも時間的な拘束も少なくなり、収入を上げることができます。
まず、どのようにしてアプリから収入を出すのかという点について見ていきます。アプリから収入を出す方法は3つあります。
1つ目は、有料アプリとしてリリースすることです。アプリを購入した後に、ダウンロードが可能になるという形式です。アプリが購入される際には、ユーザーが代金を支払うわけですが、支払った代金はアプリを提供するプラットフォーム側に手数料として引かれます。
例えば、Apple社が提供するApp Storeでアプリをリリースし、購入された場合は、購入金額の7割が開発者に、残りの3割がApple側に入るという仕組みになっています。
300円のアプリをリリースし、10000人に購入された場合は、300×0.7×1000=2,100,000円が収入として入ることになります。
アプリは一度開発してしまえば、あとはメンテナンスや修正を加えるといったことに時間を取られますが、他の活動に向けた時間は多くとることができるでしょう。
2つ目は、アプリ内で課金してもらうことで収入を得るという方法です。大手IT企業やゲーム制作会社が出すアプリでは、アプリ内課金によって収入を得ているところが多いです。
特にゲームにおいてアプリ内課金があるものが多く、ガチャに使うためのコインを課金にて買うというイメージです。
このようなゲームでは、課金ユーザーは全体の数%しかおらず、その数%が売上の大半を占めているといった状態です。
そのため、企業のような資本力があり、アプリのクオリティが非常に高いものでなければ、課金にて収入を得ることは難しいと言えるでしょう。
3つ目は、広告です。アプリ内に広告を表示させて、その広告料にて収入を得るという方法です。
大手IT企業やゲーム制作会社が出すアプリでは、アプリ内課金による収入が多いとお話しましたが、個人でアプリをリリースするときは、この広告によって収入を得る場合が非常に多いと言えます。
アプリを開かれる回数が多ければ多いほど、広告が毎回見られるので、その分収入が増えます。
多くのフリーランスエンジニアはアプリ開発の際に、有料もしくは広告によって収入を得ているでしょう。
アプリを開発する際は、iOSあるいはAndroidで利用できるアプリを開発していくわけですが、開発の際はどちらの開発環境の方が良いのか比較してみます。
iOSですが、メリットはデザインの原理がわかりやすく、多くのユーザー・開発者から好まれているという点です。iOSもAndroidもアプリのデザインに規定を設けていますが、デザインの規定はiOSのほうがわかりやすく、デザインもスタイリッシュです。
また、2020年1月時点では日本のスマホシェア率において、iPhoneが56%あることから、iOSアプリは多くの日本人の手に届くというメリットもあります。
デメリットはiOSはアプリの審査が厳しいという点です。プラットフォームにアプリをリリースする際は、審査を通過してからようやくアプリをリリースできます。
iOSは専門家が審査を行っているので厳しく、時間もかかります。もし、審査に落ちてしまったら審査に通るように作り直さなければなりません。この手間は大きなデメリットとなります。
Androidですが、メリットはiOSに比べて審査がゆるく、短くなっているのでアプリをリリースさせやすいです。
また、アプリをリリースする際にGoogle Playというプラットフォームに初期25ドルを必要があるのですが、iOSの場合は年100ドルです。収入化を意識する上では、このコストは考えなければならないでしょう。
デメリットは2020年1月時点ではiPhoneよりもAndroidのスマホシェアが低いことや、アプリのリリースがしやすいことから競合が多いといったことが挙げられます。
それぞれのメリット・デメリットを検討した上で、どちらのプラットフォームでリリースするか考えてみてください。
続いて、フロントエンドエンジニアに資格は必要か?という疑問です。結論から言うと、ほぼ必要がないと言えます。
HTML5プロフェッショナル認定試験というHTMLのマークアップに特化した資格や、Webクリエイター能力認定試験というHTML&CSSを用いたマークアップのスキル、Webデザインのスキルを試す資格試験があります。
自分のスキルを試すためには有用であると言えますが、これらの資格を保有することでアプリ開発がスムーズに行えるとは限りません。
それよりも、規模が小さなアプリでも良いので、過去にアプリ開発の経験があるとアプリ開発が進みやすくなるでしょう。
また、会社員時代にアプリ開発の経験や、アプリをマネタイズさせたことのある経験があると、非常にそれらの経験は有用であると言えます。
続いてアプリで収入化させる秘訣についてです。アプリで収入化を実現させるためには、アプリを使っているユーザーを増やすことが最重要となります。
これは、アプリの収入形式が有料・課金・広告のどの場合でもユーザーがいなければ、収入は入ってこないため、非常に大事です。
では、企業のように資本力のない個人がどのようにプロモーションしていくかということですが、SNSの活用がプロモーションにおいて大事な要素になります。
特にTwitterは拡散機能があるため、良い投稿は拡散されやすいです。特に、平日・休日ともに21時〜22時はインプレッションの多い時間となっているので、この時間帯にアプリの告知をして、アプリの認知→ユーザー獲得につなげてみましょう。
アプリで収入 エンジニア なら挑戦したい というテーマで今回はお伝えしました。いかがだったでしょうか? 今回お伝えしたかったことは以下のとおりです。
アプリ開発をし、収入化を実現することは難易度が高いように見えますが、エンジニアとして一度は挑戦してみたいと思った方もいるのではないでしょうか。ぜひ、エンジニアとしての志をもって、チャレンジしてみてください。