JavaScriptは今日ほとんどすべてのWebサイトで使われているプログラミング言語です。JavaScriptはWebページを便利にしようという目的で開発され、サイト内の動的な動きを表現してくれるプログラミング言語です。
たとえば、メールアドレス入力画面においてユーザーがちゃんとした形式で入力しているか確認する、ホームページのロード中にロード中の表示を出す、ユーザーがある程度スクロールしたら広告やお知らせを出す、といった機能をJavaScriptによって実装できます。
スマートフォンやパソコンでホームページを閲覧している皆さんは、一日に何度もJavaScriptによって動作している機能を目にしていますし、テレビや車などにも使われています。
JavaScriptという名前からJavaと同種かと思われることが多いですが、JavaScriptとJavaはまったく別物です。JavaScriptはWebサイトの画面に動きをつけるものですが、Javaはアプリケーション開発・サーバー立ち上げなどに使います。名前が似てるからといって間違えないように注意しましょう。
最近ではJavaScriptがHTML5と連携し、世界的にJavaScriptに注目が集まっています。
GitHubでは、どの言語でプルリクエストがどれくらい行われているか公開しています。JavaScriptは2位となり、他のプログラミング言語全体に比べてプルリクエストの比率が高くなっています。
その割合は14.270%となっており、1位であるPythonの16.689%と近い値です。また、JavaScriptの後釜とも言われているTypeScriptは9.105%となっており、4位に位置付けています。
また、トレンドとしては上昇しているわけでも下降しているわけでもなく、一定の人気を保っています。JavaScriptは比較的汎用性の高いプログラミング言語であり、将来性も高いと言われているため、多くの企業の開発に採用されている言語です。
JavaScriptについて見てきましたが、実際にキャリアを考える上でJavaScriptは転職に強いのかどうかは重要になってきます。
結論からいうと、JavaScriptは転職に強いと言えます。なぜならJavaScriptを利用している企業が多いかです。
JavaScriptを使いこなせるエンジニアの需要は高いので、待遇面では好条件で転職ができます。パーソルキャリアが発表した「【保存版ハンドブック】スキル年収マップ」では、JavaScriptの平均年収は561万円となっています。
JavaScriptが使えるエンジニアを募集している企業は非常に多く、インターネット・Web業界ではほとんどの企業がフロントエンジニアを中心に募集しています。
そのため求人数が非常に多いので転職もしやすく、高待遇になりやすいJavaScriptエンジニアとしてキャリアアップを目指すことは、非常におすすめできる選択肢です。ただ、フロントエンジニアを目指す場合はHTML, CSSといったコーディングの技術もないと転職がしづらいです。
それでも、コーディングの技術は他のRuby, Pythonといったプログラミングの技術よりも学習コストが低いので比較的習得がしやすいです。
また、JavaScriptやHTML, CSSを使いこなせて要件定義や基本設計などの上流工程まで出来るエンジニアはなかなかいないので、ここができるだけで更に高待遇を受けやすいです。年収1000万円も夢ではありません。
また「プログラミングの基礎ができている」「コミュニケーションをしっかり取れる」これらが身に付いていれば、転職しやすいでしよう。
続いて転職の将来性についてですが、Node.jsやAngularJSなどのJavaScriptの技術を応用した技術が次々と出てきており、特にNode.jsはGoogleのV8 JavaScriptエンジンを使って開発がなされたサーバーサイドのJavaScriptのライブラリであり、サーバーサイドの処理を主に行います。
NetflixやPayPalなどの世界を代表するIT企業が採用していて、今後ますますNode.jsを採用する企業は増えるでしょう。
次々と新しいWebサービスが出てきて変化の激しいインターネット・Web業界では、大企業やベンチャー企業を問わず、JavaScriptやそれを応用した技術を採用していくでしょう。
言語、転職のどちらの将来性も高いのでJavaScriptエンジニアとして活動することはオススメです。
これまではJavaScriptの概要と、JavaScriptは転職に強いのかについて見てきました。ただ、JavaScriptを使う職場に転職した場合に「そもそもどういう職場に転職できるのか?」ということについて、ここではお伝えしていきます。
IT業界はインターネット・Web業界、情報処理サービス業界、ソフトウェア業界、ハードウェア業界の4つに分類されます。JavaScriptを使えると主にインターネット・Web業界で活躍することができるでしょう。
インターネット・Web業界は、Webメディア・ショッピングサイトなどの自社サイトを運営している企業が多いです。転職の求人ではこのインターネット・Web業界の案件が一番多く、自社のプラットフォームの設計・開発・運用やデータ基盤の構築などがあります。
中でも、Webアプリケーションエンジニア・フロントエンドエンジニアとしての募集が多くなっています。
実際に今話題の仮想通貨やAI関連の求人もあり、実際に最先端の部分の開発に携われることも大きな魅力です。
JavaScriptの求人案件では、自社開発の案件が多いです。そのため、インターネット・Web業界での求人がほとんどとなっています。
今回はJavaScriptに関して転職を絡めて見てきました。
JavaScriptはかなり多くのアプリケーションの開発に使われており、今後ますますその傾向は強くなり、多くの場所で使われるでしょう。JavaScriptの求人案件に応募しようと思っている方は、今回の内容を参考にぜひ次のステップに進んでみてください。