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TypeScript:人気のプログラミング言語4位【2022】

2022.06.21

torritomm

TypeScript

目次

    新しくプログラミング言語を習得するなら、シェアが低いマイナーなものよりも、需要が多く高年収を狙える言語を身に付けたいですよね。しかし自分の知っている言語以外では、どんな言語が人気なのかを調べるのは簡単ではありません。

    そこで参考にしたいのが、Githubで公開されているプルリクエスト比率です。この数字が高ければ高いほど、人気が高く使用される頻度も高いものと判断できます。今回取り上げる「TypeScript」は、全体で第4位に位置する人気言語の1つ。

    このTypeScriptの特徴や需要・供給比率、期待できる年収などを取り上げていきます。

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    TypeScriptとは

    TypeScriptは、「静的型付け言語」と「クラスベースオブジェクト指向言語」という2つの言語の特徴を併せ持ったプログラミング言語です。2012年にマイクロソフト社に開発されたという、比較的若い言語に分類されます。

    オープンソース型のTypeScriptは、「JavaScript」とよく名前が似ていることに気づくと思います。実はTypeScriptは、JavaScriptを大規模開発で使用する上での欠点をカバーする言語となっている性質を持ちます。JavaScriptは動的型付け言語である一方、TypeScriptは静的型付け言語とされます。

    動的形付け言語というのは、変数やサブルーチンの引数、返り値といった値に型が決まっていないものを指します。静的型付け言語は、これらの型が決まっています。するとエディターやIDE(統合開発環境)のサポートを受けやすく、コンパイル時にはエラーを見つけやすくなるという側面も持っています。

    TypeScriptはクラスベースオブジェクト指向言語でもあることから、「クラス」という概念を持つことも特徴の1つです。プログラム内でクラスを定義できることから、同じコードを繰り返しプログラム内で利用できるというメリットが生まれます。

    また、JavaScriptとの高い互換性を持つこともTypeScriptの特徴です。基本的な文法や構文はJavaScriptとほぼ同じで、これまでJavaScriptを使ってきた方にとって習得しやすい言語になります。実際の処理では、TypeScriptで書かれたコードをJavaScriptに変換後、実行されます。

    JavaやC#といった静的型付け言語をこれまで使ってきた方であれば、JavaScriptよりもTypeScriptのほうが扱いやすくなるでしょう。JavaScriptの欠点を補う便利なものですので、ぜひ習得しておきたい言語といえます。

    昨年の順位と比較して考察

    Githubのプルリクエスト比率では、TypeScriptの2022年の順位は第4位です(9.105%)。2019年から2022年にかけてランキングは第7位から第4位へランクイン。プルリクエスト比率も増加しており、着実にシェアを伸ばしている言語であることがわかります。

    調査結果

    2021年は17.926%を占めるPythonが第1位でしたが、2022年も16.689%を記録して順位はそのまま。第2位のJavaScriptは14.270%とGithubでは接戦であることがわかります。

    TypeScriptは比較的新しいプログラミング言語であり、多くの企業の開発でも採用され始めています。したがって緩やかな増加傾向にありますが、圧倒的にシェアを伸ばしているというほどではありません。

    2017年にはGoogleでTypeScriptが社内標準言語に定められたと報道され、大きな話題を集めました。社内標準言語として承認されるまでには、約2年の社内審査を経たという背景もあります。

    TypeScriptを開発したマイクロソフト社では、マルチプラットフォームで動作するフリーのIDE「Visual Studio Code」を提供しています。このVisual Studio CodeでもTypeScriptがサポートされています。

    Googleを含めた世界中のエンジニアに愛用されているVisual Studio CodeでTypeScriptが使えるようになったことが、Google社内でTypeScriptが標準言語となった理由と考えられます。

    このニュースを皮切りに、国内外でTypeScriptを採用する企業が増加し始めました。2018年から2019年のゆるやかなプルリクエスト比率上昇も、こうした動きを反映してのものだったのでしょう。

    前身であるJavaScriptのシェア率は業界でもトップクラスですので、その後継であるTypeScriptが今後普及する可能性は極めて高く、今から学ぶべき言語としても上位にランクインすることは間違いないでしょう。

    TypeScriptは転職に強いのか

    現時点で判断すると、TypeScriptは転職に強いスキルであると言えます。

    2018年では、まだまだ発展途上の言語であり、採用する企業も限られていました。
    しかし、現在ではシェア率も順調に伸びていることがわかります

    TypeScriptはJavaScriptに置き換わる可能性を持った将来性ある言語ですので、これから採用し始める企業が増え始めることは確実です。日本語の初心者向けブログや記事も増えてきていますので、これからも人気は高まり続けることでしょう。

    数年後にはTypeScriptがさらに普及し、TypeScriptを使えるエンジニアの需要も飛躍的に高まる未来も予想できます。その意味では今のうちから勉強を始めておいて、いつでもアピールできるよう備えておくというのも1つの戦略となるでしょう。

    活躍できる業種と年収

    IT業界に属する企業は、Web系・ソフトウェア系・ハードウェア系といった種類で分類することができます。TypeScriptに限ってみれば、活躍しやすいのはWeb系と呼ばれる企業となるでしょう。

    Web系の企業では、WebメディアやECサイトの構築・運営、Webアプリの開発やWebデザインなどを手掛けることが多くなります。これらの企業ではJavaScriptを使用している企業が多く、その後継であるTypeScriptを使うエンジニアが活躍しやすいと予想できます。

    TypeScriptを応募要件に定める求人では、主に「Webアプリエンジニア」「フロントエンジニア」といった職種で募集をかけているところが多くなります。TypeScriptのスキルを活かして転職しようと考える場合、これらのポジションを狙い撃ちするといいかもしれません。

    株式会社ビズリーチによる「プログラミング言語別年収ランキング2018」という調査では、TypeScriptは575万円の年収中央値を記録して第5位、最大で1,200万円の年収が提示されていることがわかります。ちなみに第7位のRubyは中央値550万円、最大1200万円の年収ですが、求人数は11,676と圧倒的に多くなります。

    一方のTypeScriptは、求人数が667件。トップ10のプログラミング言語の中では、R言語に次いでワースト2位の求人数となっています。それだけ需要が少なく、採用したいと考える企業が少ない点には注意しましょう。

    まとめ:将来性に期待

    TypeScriptは、業界でトップシェアを誇るJavaScriptの欠点を補う新しい言語で、海外でも日本でもまだまだ開発事例が多くありません。したがって求人数も少なく需要が低いため、転職の武器として習得するには向きません。

    しかし今後の将来性には期待できる言語ですので、趣味やプライベートで学んでおいて損はないでしょう。今後もTypeScriptに関するニュースをチェックし、動向を見守っていきたいものです。

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