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oat++でさらに便利に! C++の特徴やトレンドをご紹介

2021.03.22

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C++

目次

    C言語をベースにして開発された「C++」は、まさに「名は体を表す」です。
    C++はC言語をパワーアップしたので「+(プラス)」がつくのです。

    しかしC++の高い性能を表すのに、Cに「+」を1個加えただけでは足りず、2個の「+」が必要なのです。
    C++の優位性のひとつは、オブジェクト指向であることです。

    C言語では、最初にデータを定義して、その後データを処理する手続きが必要なので、とても複雑です。しかしC++なら、データと動作をひとまとめにした小さな集合体(オブジェクト)をいくつかつくり、複数の小さな集合体を合体させてプログラムを完成させるので工程がシンプルです。しかもそれぞれのオブジェクトは再利用できるので、作業効率が飛躍的に向上します。

    そしてC++には、高速、高い保守性、拡張のしやすさ、移行のしやすさ、という長所があります。

    さらにC++は「伝統と実績のC言語」との互換性が高いので、C++エンジニアは企業の「C言語プログラムをアップデートしたい」というニーズに応えることができます。

    このように強みをいくつも持っているC++を操るエンジニアは、独立しても豊富な仕事(案件)に恵まれます。

    フリーランスのC++エンジニアに有益な情報をお伝えします。

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    C++の特徴とは

    C++の特徴を、C++の歴史を追いながら解説していきます。

    C++は、AT&Tベル研究所のデンマーク生まれのビャーネ・ストロヴストルップ(Bjarne Stroustrup)博士が1983年に完成させた言語です。

    C言語をベースとし、オブジェクトを定義するクラスなどの機能を追加する形でつくりあげました。

    C++はモダンでありながらC言語のプログラムを引き継ぐことができたため、多くの企業に支持され、またたくまに世界中に広まっていきました。

    2000年に入ってからも数々の新言語が生み出されていますが、それでも言語別人気ランキングを実施すれば、C++はいまだに10位以内から落ちることはありません。

    C++の強みとニーズ

    C++は強みもニーズもある言語です。

    例えばアマゾンは、多数の言語を使っていると噂されていますが、アマゾン自身が公式に認めている使用言語はC++とJavaの2つだけです。

    またグーグルは、C++、C言語、Java、Python、Goを使っています。

    さらにエバーノート社は、情報蓄積Webサービス「エバーノート」の言語を2010年になってからC#からC++に切り替えました。

    日本でも金融機関などの大企業や公官庁が大規模システムを構築するときはC++を使う傾向にあります。

    プロジェクト指向の言語は増えていますが、C++はそれに加えて処理速度が速いという強みがあり、そうした「優秀さ」がITの巨人や重大プロジェクトを抱えた組織を惹きつけているのです。

    C++にはいくつか種類があります。

    マイクロソフト社が開発、販売しているVisualC++は、ウィンドウズのコードを書くときに、適合性、生産性、市場性を高めることができます。

    またボーランド社が開発したBorlandC++は、C++をコンパイルできます。コンパイルとはプログラムのソースファイルをコンピュータが読み取ることができる言葉に翻訳する動作のことです。

    IT各社がこのような改良を加えるのは、C++のポテンシャルが高く将来性があるからです。

    このように強みが強みを呼ぶかたちになっているC++は「取得して間違いのない言語」のひとつです。

    これからプログラマーやエンジニアを目指す若い人も、2言語目の習得を模索している人も、言語選びの候補にC++を加えることをおすすめします。

    C++で気を付けること

    C++にはこれといった欠点はありません。それでもあえて欠点を挙げるとすれば学習コストが高いことでしょう。C++の習得には「それなりの努力」が求められます。

    プログラミングの初学者やプログラマーを始めたばかりの方がC++を少し学んでも、C言語を上回るメリットをみつけられないかもしれません。C++はハイスペックすぎて、難解なプログラミングや大規模プログラミングを手掛けるときにしか、その威力を発揮しないのです。

    すなわち、C言語で十分対応できる案件であれば、わざわざC++を使う必要がなく、そのため初学者ではC++の価値を認識しにくいのです。

    しかし高額案件を次々こなすフリーランスになるには、C++スキルはこれ以上ない武器になるでしょう。

    そこでこれからプログラムを学ぶ人は、まずはC言語を獲得しC言語案件をこなしていってはいかがでしょうか。C言語エンジニアとしての実力がつけば、恐らくクライアントから「C++を習得すればさらに多くの案件を紹介できる」といわれるようになるでしょう。

    その段階であれば、「高額案件を勝ち取る」という高いモチベーションを持ってC++の学習に取り組めるでしょう。

    C++エンジニアの募集要項のトレンドとは

    C++エンジニアは、どのようなポジションで働くことが求められているのでしょうか。案件票の募集要項などを参考に、C++エンジニアの働き方のトレンドを探っていきます。

    高いポジションが狙える

    C++エンジニアは高いポジションを狙うことができます。というより、C言語に加えて、取得困難とされているC++のスキルを獲得したのですから、C++エンジニアはぜひ高いポジションを狙ってください。

    例えばエンジニア向け案件票を閲覧すると、正社員のC++エンジニアの年収の相場は400万~700万円であることがわかるでしょう。

    さらに案件票の内容を調べると、年収700万円以上の案件票には

    1. プロジェクトマネージャークラス
    2. 業務内容に対外的業務や管理的業務が加わる
    3. 企業の基幹システムや組み込み系システムの開発

    といった特徴があることに気がつきます。

    すなわちC++エンジニアには、上記の3つのスキルを獲得しさえすれば年収700万円に到達する「道」が拓かれている、といえるのです。

    「プログラミング以外の知識」がポジションアップにつながる

    もう一度「3:企業の基幹システムや組み込み系システムの開発」に着目してみます。この2つの業務には、プログラミングの知識だけでは務まらない、という特徴があります。

    企業の基幹システムは企業経営の根幹にかかわるので、エンジニアでもその企業の業務内容について知っておかなければなりません。

    企業が基幹システムを導入したものの、まったく使い物にならずに放置される現象が起きています。もちろんエンジニアやプログラマーからすれば「仕様書どおりにコードを書いただけ」ですが、その企業はもう二度とそのシステム会社に発注しないでしょう。

    このようなシステムやプログラムに精通していない企業はまだ多数存在します。そのような企業に基幹システムを売り込むには、エンジニア自らがクライアント企業の業務フローの把握に努める必要があります。

    そしてそこまで食い込むことができれば、クライアント企業が気づいていなかったニーズを掘り起こすことができ、追加受注を獲得できるでしょう。

    高額収入を得る人は、必ず高額の売上高をたたき出しています。そしてC++エンジニアは、仕事(案件)を選べば高額売上高を上げることができます。

    C++エンジニアが活躍している業界、分野

    フリーランスのC++エンジニアで、C++を選択したことを後悔している人はいないのではないでしょうか。仕事の幅が広く、高単価案件もたくさんあります。

    C++エンジニアが活躍している業界や分野を紹介します。

    スマホゲームアプリ開発

    スマホゲームアプリ開発では、iPhoneはSwift、AndroidではJavaが有力言語です。

    しかしC++には統合開発環境のC++Builderがあり、これを駆使すればiOSのゲームもAndroidのゲームも手掛けることができます。

    企業の基幹システム開発

    先ほど、C++エンジニアは企業の基幹システム開発で活躍できることを紹介しました。ここではさらに詳しく基幹システム案件についてみていきます。

    銀行向けシステムのひとつに、勘定系システムがあります。勘定とは経理業務の作業のひとつで、例えば信託銀行の信託勘定では、顧客から預かった現金、有価証券、不動産の運用益を管理します。信託勘定は顧客1人ひとり管理しなければならないので、システムの規模が巨大化することは避けられず、作業効率が高いC++が力を発揮します。

    コンビニ各社はATM用のゲートウェイシステムを導入しています。ゲートウェイとは、複数のネットワークをつなぐハードウェアやソフトウェアの総称です。

    コンビニのATMは複数の銀行の口座を扱うので複雑なゲートウェイシステムが求められます。

    そして製造業は、基幹システムを導入すると業務効率が飛躍的に向上する業界です。製造業は企画・開発や材料購入から始まり、生産計画、生産、検査、在庫、出荷、販売、営業、顧客管理まで各工程が「分断的」です。しかし各工程が「シームレスに」つながっていたほうが効率的ですし生産性も向上します。

    分断された工程をシームレスにつなぐのが基幹システムなのですが、その構築は一朝一夕にはいきません。各工程ですでに独自のシステムが導入されていれば、それを統合するシステムが必要になります。

    したがって製造業の基幹システムづくりもかなり大規模な案件になるはずです。

    C++のフレームワーク事情

    C++による開発で多用されるフレームワークを紹介します。

    crowとは

    crowは簡潔に記述ができることが最大の売りです。ルートを定義したら、そのルートの処理をその場で書いていくことができます。またルートのなかにタグを書き込むことができ、そのタグに対応した「ラムダ式」を入手することもできます。

    Boost.Spirit.X3とは

    Boost.Spirit.X3は、パーサを書くことができるパーサジェネレータフレームワークです。最新バージョンではコンパイルが高速化され、エラーメッセージの視認性が高くなりました。

    oat++とは

    oat++はライブラリに依存せずに使うことができるフレームワークです。DI機構やテスト機構がシンプルで、非同期処理やマルチスレッドに対応しています。

    処理速度の速さもoat++の売りのひとつです。

    C++案件単価事情

    フリーランスのC++エンジニアはどのような業務を受注しているのでしょうか。案件の単価などを紹介します。

    SFロボットゲーム開発、月75万円

    「C++は決してゲーム開発に弱いわけではない」ということを証明するために、この案件を紹介します。

    SFロボットのキャラクターを使った、スマホ向けロールプレイングゲーム(RPG)の開発で、報酬は月75万円です。

    具体的な業務内容は、UI周り、実績処理、通知処理などとなっています。
    必須スキルはC++でのゲーム製作2年以上のみです。歓迎スキルは、SNS開発経験、スマホアプリ開発経験、ネイティブアプリのリリース経験となっています。

    交通整理のデジタルサイネージ開発、月70万円

    デジタルサイネージは広告の一種で、紙のポスターを貼る代わりにディスプレイを設置し、そのディスプレイに広告画像を映し出すシステムです。

    駅構内の柱や病院のロビー、飲食店の店先などに設置されています。

    この案件は、工事現場の交通整理の表示を、デジタルサイネージに置き換える業務です。この案件を受けるにはデジタルサイネージの基本知識が必要です。

    この案件は、C++業務の特性をよく表しています。デジタルサイネージという特殊な知識を持っていれば、ライバルと争奪戦を展開することなくこの仕事を獲得できるわけです。「業務用」案件に強いC++ならではの案件といえます。

    産業用ロボットの制御ソフト開発、月64万~81万円

    こちらの案件も業務用に強いC++ならではといえるでしょう。産業ロボットを制御するソフトウェアの開発で、報酬は月64万~81万円です。Linux上のアプリをC++で開発し、GUIのF/WはQtを使うことになります。

    必須スキルはLinux上でのG++プログラムの実装経験とGUIでの開発経験です。

    C++案件の具体的な業務

    フリーランスのC++エンジニアは、果たしてリモートワークができるのでしょうか。
    リモートワークとは、作業現場から離れた遠隔地で働く方法で、自宅でも働くことも可能です。

    結論からいうと、他言語よりは可能性が低いものの、フリーランスのC++エンジニアでもリモートワークすることは可能です。

    リモートワークをするには、クライアント企業としっかりコミュニケーションを取るようにして、スタートアップ(新興企業)の案件を狙うとよいでしょう。
    そして実務経験が長く、クライアント企業が納得できる実績が必要です。

    システム開発を発注する企業がなかなかリモートワークを全面解禁しないのは、コミュニケーションが得意でないエンジニアが多いことも一因になっています。業務を発注する企業は常に、いつでも進捗状況を確認できる状態にしておきたいと考えます。

    そのためフリーランスのエンジニアにも現場への常駐を求めるのです。

    しかし業務内容のほとんどは、リモートワークでも支障が出ません。そこでリモートワークを望むフリーランスエンジニアは、クライアント企業に自分は「緊急時にすぐに現場に駆け付けることができるエンジニア」であると認識させればよいのです。

    クライアント企業にそのように認識させるには、コミュニケーションをしっかり取る必要があります。

    そしてスタートアップやベンチャー企業や新興企業は、成果が出れば常駐でもリモートワークでも構わない、というところが少なくありません。

    こうした企業から案件を受注できたら、リモートワークで進めてもいいかどうか確認してみてはいかがでしょうか。

    リモートワークは通勤がないだけでも快適です。それに加えて好きな場所で好きなグッズに囲まれて仕事ができれば、長時間業務のストレスもかなり減ります。

    リモートワーク

    仕事の実績を積み、コミュニケーションを深めればクライアント企業から信頼されます。そうなればフリーランスの特権である自宅作業ができます。

    C++案件の案件票をみてみよう

    フリーランスのエンジニアも、企業の正社員エンジニアの働き方や待遇、福利厚生などを知っておくことは大切です。フリーランスがクライアントと報酬交渉をするときの材料になるからです。

    そこでC++エンジニアを正社員で採用する企業の案件票をみてみましょう。

    組み込みからAIアルゴリズム開発まで、年収1,200万円

    自動車や産業機器などの組み込みソフトウェアを開発する企業が、組み込みからアルゴリズム開発までマルチに活躍できる正社員を募集しています。対象はC++、C言語、Pythonのエンジニアで、年収は400万~1,200万円となっています。

    具体的な業務は、産業機器向けコントローラの組み込み開発と、産業機器から収集したデータの分析、AI用アルゴリズムの開発などとなっています。

    プログラミングは当然のスキルとして、それに加えて組み込みソフトに関する深い知識が必要になります。

    提示年収に3倍の開きがあることから、求職者はスキルレベルを厳格に査定されるでしょう。

    ゲーム開発、年収300万~400万円

    家庭用ゲームソフトやスマホ向けゲームアプリを開発している企業が、正社員のC++エンジニアを年収300万~400万円で募集しています。

    年収は高いとはいえませんが、この会社ではゲームづくりのほかに、パチンコやパチスロの台で使う映像制御の業務を体験できます。

    エンターテイメント系の仕事を探している人向きの案件です。

    まとめ~C++エンジニアは働き方改革に貢献できる

    政府はいま働き方改革を進めています。これは、長時間労働を解消しながら、生産性を高めていくことを目指す取り組みです。

    労働時間を減らしながら生産性を高めるという矛盾した目標を実現するには、あらゆる仕事をシステム化して効率を上げていかなければなりません。AI(人工知能)の導入も必要でしょう。

    企業の業務のシステム化にC++言語は欠かせません。つまりフリーランスのC++エンジニアは働き方改革にコミットして、働く人と企業の双方の幸せにできるわけです。

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