エンジニアがゲーム業界で活躍するには? 扱う言語や業務内容など

 torritomm | 2021/03/30 - 11:32
目次

    「エンジニア」「プログラマー」と名前が付く職種は世の中に多くあります。当サイトでは中でも混同しやすい21職種に限定して、その仕事内容や扱う言語、活躍できる業界などを紹介・比較しています。

    この記事で取り上げていくのは、「ゲームプログラマー」という職種です。このポジションでは、どんな仕事に取り組み、どんな言語を扱うのでしょうか? その将来性とともに見ていきましょう。

    ゲームプログラマーとは

    ゲームプログラマーは、ゲーム制作会社やプロダクションに勤務し、ゲームソフトのプログラミングを担当する職種です。扱うのはC++やC言語が主流。仕様書通りにゲームが動作するよう、キャラクターの言動やBGM・SEをプログラムし、ユーザーに最高のゲーム体験を提供することが使命です。

    ゲームプログラマーという名前の通り、主にプログラミングに携わることが多いです。ゲームが完成するまでには、シナリオライターやゲームデザイナー、あるいはゲームクリエイターといった人の手が加わりますが、ゲームの土台をつくるという意味では非常に重要な役割を担っているのが、ゲームプログラマーという仕事であると言えます。

    一般にゲームプログラマーが顧客との折衝や打ち合わせに参加することは少ないですが、ゲームプログラマーを担当しているエンジニアがゲームクリエイターを兼務することは珍しくありません。土台づくりに携わっているからこそ、「これは実現できる」「それはゲームバランスを損なう」といった判断ができる立場にあるからです。

    したがって、ゲームクリエイターとしての仕事も担当する可能性がある職場に転職すれば、ゲームづくりの中核メンバーとしてチームを率いる経験ができることも予想できます。大きな重責をともなうものの、「自分がこのゲームを世に送り出しているんだ」という強い実感のもとで働ける魅力もあるでしょう。

    具体的な業務内容

    昨今ではスマホアプリにおけるソーシャルゲームのシェアを伸ばしていますが、ゲームプログラマーが担当するのは従来の据え置き型ゲームのソフトです。オフライン環境下で動作するものが大半ですので、後からバグの修正プログラムを当てる…といったことが基本的に不可能な点に注意しなければなりません。

    したがって、ゲームプログラマーに求められる一番の要素は、バグを早急に発見し、発売時までに可能な限りゼロに近づけることと言えるでしょう。プログラムの実行速度が遅くなることで、ユーザビリティの低下にも直結します。いわゆる「重い」ゲームです。

    そうならないよう、高速に実行できるプログラムを生成し、ハードウェアとなるゲーム機本体に負担をかけないゲームづくりが優先されます。単にプログラムを書けるだけではなく、完成度の高いコードを生み出す高度なスキルを必要とするわけです。

    また、オンライン通信に対応するゲームソフトであれば、サーバーを介して常にデータのやり取りが行われることも考えられます。その時にも遅延やデータの競合が発生しないよう、細心の注意を払ってプログラミングすることが重視されます。

    近年では、物理的なフィギュアと連携するゲームソフトや、イベント特典によりアイテムがもらえるタイトルも珍しくありません。複雑化・多様化するゲームソフト業界に対応し、柔軟な姿勢で業務の幅を広げていけるプログラマーこそ、今後生き残っていく人材と言えるでしょう。

    必要な技術/資格/言語

    ゲームプログラマーとして働くためには、C++をはじめとするC系統のプログラミング言語を習得している必要があります。Java・PHPといった言語を使用するシーンも少なくありませんので、これらの言語もマスターしておくと仕事の幅が広がるはずです。

    また、意外に思われるかもしれませんが数学・物理の素養もあると役に立ちます。ゲーム内のキャラクターの動きは数学・物理の知識を応用したものなので、知っていると素早く仕事を完成させられる可能性が高まります。

    とはいえ、人材不足を背景に未経験OKの求人を出している会社も少なくありませんので、初心者でも採用してもらえる確率はゼロではありません。それでも、基本的なIT技術やプログラミングの知識は身につけておく方が、入社後に「こんなに難しい仕事だと思わなかった」などといったミスマッチが生じるのを防ぐことができるでしょう。

    なお、求人によっては英語力を求めるケースもあり、TOEICの点数が尋ねられることもあるようです。というのも、ゲームの制作会社によっては海外進出を狙っているところも珍しくないため、海外の協力会社とのコミュニケーションが取れる人材を優先したいという考えがあるからです。

    積極的に英語の勉強をする必要はありませんが、せめてプログラミング関連の専門用語は覚えておき、余裕があったらコツコツと英単語を覚えるなどの学習を続けてもよいでしょう。

    学ぶべきスキル

    ゲームプログラマーになりたいと考えるなら、2通りのキャリアパスが考えられます。まず一つは、未経験OKのゲームの制作会社に転職し、給料をもらいながらスキルを身につけていく方法。もう一つが、ゲームプログラミングを専門とするスクールに通って、お金を払って技術を学ぶ方法です。

    未経験からこのポジションを目指そうとする場合、多くの人は専門学校に通う道を選択することでしょう。ですがせっかくならお金をもらいながらスキルを身につけていきたいところ。特に20代前半の若い世代であれば、新卒と同等の扱いで指導を受けさせてもらえる会社も少なくありません。

    実務の中で学んだ方が身につきやすいですし、経済的な余裕も生まれてきます。できるだけ未経験可の求人を探し、働きながらスキルアップできる方法を考えてみましょう。

    すでにシステムエンジニア・プログラマーとして働いている人がこの職種を目指そうと考えるなら、まずはC言語をマスターすることが先決です。さらにソーシャルゲームにも対応できるよう、SwiftやObjective-C、Javaのスキルもあるとなおよいでしょう。

    日常的にゲームソフトで遊ぶことでトレンドに触れつつ、初対面の人とも気軽に話せるコミュニケーション力や、チームメンバーやクライアントと協調して仕事を進める対人折衝能力を鍛えておくと、高待遇の求人を目指せそうです。

    予想される年収水準

    コンシューマーゲーム業界で活躍するゲームプログラマーの場合、IT業界で働く一般的なエンジニア・プログラマーと比べてやや低めの年収水準となることが予想されます。コンシューマーゲーム業界自体の市場が縮小傾向にあり、スマホで遊べるソーシャルゲームのシェアが大きくなっていることが理由です。

    未経験からのスタートでクリーク・アンド・リバー社の調べ(26歳第二新卒者平均年収例)によると年収200〜300万円程度、経験者募集なら400〜500万円前後が相場と考えられます。ソーシャルゲーム業界にも携わるようになれば、これ以上の年収も期待できます。

    活躍できる業界

    ゲームプログラマーが実力を発揮するのは、主にコンシューマーゲームの業界です。オフライン環境下で遊ぶ据え置き型ゲームに向けて、ゲームソフトを開発することが主流です。

    しかし近年ではソーシャルゲームのシェアが拡大していることから、スマホアプリ会社へ転職するプログラマーが少なくありません。コンシューマーゲーム開発で培ってきた経験や知見を活かすことで、業界でも数少ないソーシャルゲーム開発者として活躍できる可能性があります。

    IT業界でも活躍できるという意味では、幅広いフィールドで働ける職種と言えます。

    まとめ:将来性にも期待できる

    ゲームプログラマーは、主にコンシューマー向けゲームソフトを手がけるエンジニアです。スマホ向けゲームアプリに携わるクライアントエンジニアとは区別され、主に据え置き型ゲームの開発が主戦場です。

    ただし、ゲームプログラマーとして培った経験を活かし、需要が拡大しているソーシャルゲーム業界に転職することで、稀有な存在として好待遇を得られる可能性も考えられます。人々の娯楽に密着する職種なだけに、これからの将来性にも期待できる仕事の一つです。

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