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フロントエンド開発に最適なフレームワークは?おすすめ11選と選定のポイントを解説【2025年最新】
フレームワークとは フレームワークとは、Webアプリケーション開発において基本的な機能や構造を事前に提供するライブラリ・ツール群のことです。これを利用することでプログラミング言語やHTML、CSS、JAVASCRIPTを活用して効率的にUIを構築できるため、開発者はより重要なロジックの開発に集中できます。 フロントエンドフレームワークを使用するおもなメリットは以下のとおりです。 開発速度の向上 コードの再利用性の向上 保守性の向上 また、多くのフレームワークはパフォーマンス最適化やセキュリティ対策も施されており、より高品質なウェブアプリケーションを開発できます。 テクフリでフリーランス案件を探してみる フロントエンドのおすすめフレームワーク フロントエンド開発の世界は常に進化しており、多数のフレームワークが存在します。フレームワークごとに特徴があり、プロジェクトの要求や開発チームのスキルセットによって最適なものを選ぶ必要があります。フレームワークによって難易度も異なるので、初心者のエンジニアからベテランエンジニアまで、状況に応じて最適なものを選びましょう。 本記事では代表的なフロントエンドフレームワークとして、React、Vue.js、Angularを中心に、Svelte、Ember.jsなどのフレームワークをご紹介します。 それぞれの特徴、メリット・デメリットを比較検討して、最適なフレームワーク選びの参考にしてください。 React Reactは、Facebook(現Meta)が開発したJavaScriptライブラリで、UI構築に特化しています。コンポーネントベースの設計により、独立した部品を再利用しながら効率的に画面を構成できるのが特徴です。 Reactの大きな特徴は、仮想DOM(Virtual DOM)を使用している点です。仮想DOMとは実際のDOMの軽量なコピーを意味します。仮想DOMを活用することで、状態変化があった部分だけを迅速に更新し、レンダリングの高速化を実現します。 Reactは大規模なシングルページアプリケーション(SPA)開発に向いており、豊富なエコシステムとコミュニティによるサポートが強みです。また、React RouterやReduxなどのライブラリを組み合わせることで、複雑なアプリケーションの開発も可能です。一方で、JSX記法や独自の考え方の習得が必要なため、初学者にはやや学習コストがかかる面もあります。 テクフリで募集中のReact案件は約150件程度で平均単価は約82万円となっており、非常に需要の高いフレームワークと言えるでしょう。 関連記事:Reactの単価相場は? 6つのフロントエンド言語/FWで比較 Vue.js Vue.jsは、Evan You氏が開発したシンプルで学習コストが低いJavaScriptフレームワークです。Reactと同様にコンポーネントベースのアーキテクチャを採用していますが、より直感的で扱いやすい構文が特徴です。 Vue.jsはJavaScriptを基盤にしており、双方向データバインディングをサポートしているため、リアルタイムでデータの変更を反映できます。また、導入のしやすさと柔軟な設計から、既存プロジェクトへの段階的な組み込みも可能です。 Vue.jsは学習コストが低く、初心者でも比較的容易に扱えることから、小規模から中規模のプロジェクトで人気があります。また、豊富なプラグインや日本語ドキュメントが整備され、コミュニティも活発な点が魅力です。 テクフリで募集中のVue案件は約90件程度で平均単価は約80万円となっており、こちらも需要の高いフレームワークです。 関連記事:Vue.jsは学習コストが低い?特徴や将来性を調査してみた Angular Angularは、Googleが開発した大規模な企業向けアプリケーションで使われることが多いJavaScriptフレームワークです。TypeScriptをベースにしており、厳格な型チェックやオブジェクト指向プログラミングの機能を活用することで、堅牢なコードを記述できます。 コンポーネントベースのアーキテクチャを採用しており、再利用可能なコンポーネントを作成することで、開発効率化が可能です。また、依存性注入やルーティング、フォーム管理などの機能が組み込まれており、複雑なアプリケーションの構築をサポートします。 Angularは大規模なWebアプリケーション開発に適しており、高い保守性と拡張性を実現できます。ただし、学習コストが非常に高く、フレームワークの構造や規約を理解する必要がある点には注意が必要です。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Svelte Svelteは、比較的新しいフロントエンドフレームワークで、コンパイル時にコードを最適化する独自のアプローチを採用しています。コンパイル時にUIを最適化することで実行時のJavaScriptコードを大幅に削減し、高いパフォーマンスを実現します。 Svelteは仮想DOMを使用せずにUIの変更を直接DOMに反映するため、レンダリング速度が非常に高速です。また、シンプルな構文を持ち、開発者が直感的に理解しやすい設計になっています。 パフォーマンスが重要なWebアプリケーションや、軽量なWebサイトの開発に適しているフレームワークです。 Ember.js Ember.jsは、規約に基づいた開発を重視するJavaScriptフレームワークです。Convention over Configuration(規約優先)の理念に基づき、あらかじめ決められたルールに従うことで、開発の一貫性と効率を高めます。 ルーティング、データ管理、コンポーネントシステムといった機能が標準で備わっており、統一感のある大規模Webアプリケーションの構築に適しています。ただし、規約が厳格であり、自由度が低い点には注意が必要です。 Ember.jsは大規模なWebアプリケーション開発に適しており、チームでの共同作業を円滑に進められます。また、コミュニティも活発で、豊富なプラグインやライブラリが利用可能です。 Elm Elmは、関数型プログラミングの考え方に基づいて開発された言語です。ElmをコンパイルしてJavaScriptコードを生成することでWebアプリケーションを構築するため、ブラウザで動作するアプリケーションに向いています。 Elmの大きな特徴は、実行時のエラーを大幅に減少させられることです。これは、コンパイラがコードを厳密にチェックし、エラーが発生する可能性のあるコードを排除するためです。 Elmは信頼性が高く、予測可能なWebアプリケーションを開発するのに適しています。ただし、関数型プログラミングの概念を理解する必要があり、学習コストが高いというデメリットがあります。 Inferno Infernoは、Reactに似たAPIを持つ、高性能なJavaScriptライブラリです。Reactとの互換性が高く、既存のReactアプリケーションをInfernoに移行することも可能です。 仮想DOMを利用して、変更部分のみを効率的に再描画する仕組みを採用しているため、パフォーマンス面において非常に優れています。また、軽量であり、ファイルサイズが小さいというメリットがあります。 Infernoは、パフォーマンスが重要なWebアプリケーションや、リソースが限られた環境での開発に適しています。 Flutter Flutterは、Googleが開発したクロスプラットフォームのUIフレームワークです。Webアプリケーションだけでなく、iOSやAndroidのスマートフォン向けモバイルアプリケーションやデスクトップアプリケーションの開発にも対応しています。 Dart言語を使用しており、高速なレンダリングと豊富なUIコンポーネントがある点が特徴です。標準で豊富なウィジェットライブラリが用意されており、デザイン性が高いアプリケーションを迅速に開発できます。また、ホットリロード機能により変更の即時反映ができるため、効率的に開発できる点も魅力です。 Flutterは、クロスプラットフォーム開発が可能なため、1つのコードベースから複数のプラットフォームに対応したアプリケーションを作成できます。特にモバイルアプリの開発において人気があるフレームワークです。 Solidjs Solidjsは、Svelteと同様にコンパイル時にUIを最適化するJavaScriptフレームワークです。仮想DOMを使用せずUIの変更を直接DOMに反映するため、レンダリング速度が非常に速く、パフォーマンスに優れているという特徴があります。 SolidjsはReactに似たAPIを持っており、Reactのシステム開発経験がある場合は比較的容易に習得できます。また、軽量であり、ファイルサイズが小さいというメリットがあります。 Solidjsはパフォーマンスが重要なWebアプリケーションや、インタラクティブなUIを構築するのに適したフレームワークです。 Backbone.js Backbone.jsは、MVCアーキテクチャに基づいたシンプルなJavaScriptフレームワークです。モデル、ビュー、コレクションなどの基本構造を提供することで、アプリケーションのロジックとUIを分離します。 Backbone.jsは、依存関係が少なく柔軟性が高いため、開発者は必要に応じて他のライブラリやツールと組み合わせて使える点が魅力です。また、軽量であるため、リソースが限られた環境や小規模なプロジェクトに適しています。 ただし、他のフレームワークと比較すると機能が少ないため、複雑なアプリケーションでは追加のライブラリが必要になる場合があります。 Meteor Meteorは、フルスタックのJavaScriptプラットフォームとして、フロントエンドとバックエンドの両方を統合的に開発できるフレームワークです。Node.jsを基盤に、MongoDBとの連携やリアルタイム通信機能を標準装備しており、短期間でのプロトタイピングや実装が可能です。 Meteorは、リアルタイムWebアプリケーションを簡単に開発できる機能が豊富に用意されています。例えば、データベースの変更を自動的にUIに反映する機能や、クライアントとWebサーバー間でデータを共有する機能などがあります。 さらに、クロスプラットフォーム開発にも対応しているため、Webアプリケーションだけでなくモバイルアプリケーションの開発も可能です。 フレームワーク選定におけるポイント さまざまなフレームワークをご紹介しましたが、最適なフレームワークを選ぶためにはいくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。フレームワーク選定におけるポイントは以下のとおりです。 開発目的に合っているか 十分な実績はあるか 既存システムとの互換性はあるか このような、フレームワークの選定における重要なポイントについても詳しく解説します。 開発目的に合っているか フレームワークを選ぶ上で最も重要なのは、開発するWebアプリケーションの目的に合っているかどうかです。求められる機能がフレームワークで実現可能か確認しましょう。 例えば、シングルページアプリケーション(SPA)の開発にはReactやVue.jsが適しており、大規模で複雑なアプリケーションにはAngularが推奨されます。一方で、軽量で高速なパフォーマンスが求められる場合にはSvelteやSolidjsが選択肢となります。また、リアルタイム性が重要なプロジェクトではMeteorが有力です。 開発目的に合わないフレームワークを選んでしまうと、開発効率が低下したり、必要な機能が不足したりする可能性があります。事前にしっかりと要件を定義して現場のエンジニアとも相談しながら、最適なフレームワークを選びましょう。 十分な実績はあるか フレームワークの選定においては、十分な実績があるかどうかも重要な判断基準です。実績のあるフレームワークは多くの開発者に利用されているため、バグが少なく安定した品質が期待できます。 例えば、ReactやAngular、Vue.jsは広く採用されており、ドキュメントやチュートリアル、コミュニティのサポートが充実しています。一方で、新しいフレームワークや実績が少ないものは情報が限られている場合があり、問題解決に時間がかかる可能性があります。 特に大規模なプロジェクトや長期的な運用を考える場合には、実績のあるフレームワークを選ぶのがおすすめです。公開されているデータや事例を参考にするとよいでしょう。 既存システムとの互換性はあるか フレームワークを選定する際には、既存システムとの互換性も重要なポイントです。新しいフレームワークを導入する場合、既存のコードやライブラリ、APIとの統合がスムーズに行えるかを確認する必要があります。 例えば、既存のバックエンドAPIがRESTful APIであれば、RESTful APIとの連携が容易なフレームワークを選ぶ必要があります。また、既存のUIコンポーネントライブラリやJavaScriptライブラリを使用する必要がある場合、これらのライブラリとの互換性も確認しましょう。 また、既存システムとの互換性を確認するときは、LAMPスタック(Linux、 Apache、 MySQL、 PHP)との互換性はあるかなど、システムが動作している環境に対応しているかの確認も必要です。 既存システムとの互換性が低いフレームワークを選んでしまうと、連携のための開発コストが大幅に増加したり、既存システムの改修が必要になったりする可能性があります。事前にしっかりと互換性を確認し、スムーズな連携を実現できるフレームワークを選びましょう。 最後に Webフロントエンドフレームワークは、Webアプリケーション開発を効率化し、高品質なUIを実現するための強力なツールです。世の中には数多くのフレームワークが存在するため、開発目的、実績、互換性などのポイントを総合的に検討し、プロジェクトに最適なフレームワークを選ぶことが求められます。 本記事では、代表的なフレームワークの概要やフレームワーク選定における重要なポイントを解説しました。導入を検討する際には、エンジニアのスキルや市場のトレンドも考慮するとよいでしょう。 今回紹介した内容を参考に、プロジェクトの要件やチームの技術力に合わせて、最適なフレームワークを選びましょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる

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sierとweb系の違いを徹底解説!キャリアに活かせる選び方とは?
SIer業界やSIeエンジニアに対して、 Web系エンジニアや人材会社によるネガティブな意見や書き込みがインターネット上に散見されます。そして、最終的に「IT業界に行くならば、Web系に限る」といった終わり方をしているサイトが多いのではないでしょうか? その手の記事について、「あまりに一方的な情報発信が多い」と感じています。 それぞれの投稿主がSI(システムインテグレーション)業界を批判する根拠となる体験は事実としてあるでしょうし、SIerを否定するロジックについても、ひどく的外れなものは実際ありません。が、“Web系こそ正義”という前提に立った主義主張ばかりだと感じています。 そこで今回は、SIer出身で、SIerエンジニアともWebエンジニアとも仕事をしたことがある一人として、SIerだって悪くないよ、と敢えて一石を投じた内容をつらつらと書いてみました。 フリーランスのWeb系とSIerについて相談してみる そもそもWeb系・SIerとは? まずは、 Web系とSIerの違いから確認しておきましょう。 より簡単なSIerから解説すると、SIerとは「エンタープライズシステムと呼ばれる、企業や国・自治体などのための比較的規模の大きなシステムを開発し納品しているIT企業」のことを指します。 エンタープライズシステムの例としてはERP(企業資源計画)、POS(販売時点情報管理)、金融システム、行政システムなどが挙げられます。 対して、Web系とはWebサービスを運営・提供するIT企業のことです。ショッピングサイトを運営するAmazonや楽天、検索エンジンのGoogle、SNSのTwitterやLINEなどがWeb系に分類されています。 SIerに対して、Web系は直接エンドカスタマー、つまり「システムの利用料を払う人」に対してビジネスを展開しているのが特徴です。 そして、世間的にはWeb系で働くエンジニアとSIerで働くエンジニアはお互いをライバル視しており、仲が悪いということになっています。今回のこの記事も、そのイメージに沿ったタイトルにしています。 ただ、私個人の感覚としては、一部のWeb系エンジニアが強烈に強烈にSIerエンジニアを敵視していますが、その一部の人たちを除くと、あまりSIerだWeb系だと意識していないエンジニアの方が多いように思います。 特にSIerエンジニアの大半はWeb系エンジニアに敵意もなければ、好意もない、もっというと「転職先を探している時くらいしか、意識しない」というのが実態のように思います。 だからこそ、インターネット上でも Web系エンジニアや人材会社によるネガティブな意見や書き込みが目に付くのに対して、逆にSIerエンジニアから Web系エンジニアに対する意見や書き込みが少ないのでしょう。 SIerはレベルが低い? SIerエンジニアを下に見ているWeb系エンジニアに「なぜ、SIerエンジニアを馬鹿にしているの?」と尋ねると、「レベルが低い」「技術力がない」という答えが返ってきます。 さらに、「具体的にどういうところでレベルが低いと思うの?」と尋ねると「ソースコードをコピーして使いまわしている」だとか「新しい技術を使わないから」といった類の答えが返ってくることが多いです。 たしかに、SIerでは”実績のある雛形ソースコード”が用意されていることが多いです。また、レガシーなシステムを扱っているところも多く、ある意味では”進歩がない”という風に感じるのは否定できないです。 しかし、”新しいことをする=技術力がある”なのでしょうか? その通りだ、と答える人もいるかもしれませんが、私の感覚では、絶対に違います。 エンジニアにとって「技術力」とは、クライアントや利用者の要求を解決するための知恵です。レガシーな方法でも、新しい方法でも、システムを使う人をハッピーにできれば、手段は問われないはずです。新しいことにトライして、お客様に不利益を与えるのは、決して技術力があるとは言えません。 ソースコードのコピーも、システムを使う人をハッピーにするための知恵です。実績のない”僕が考えた最高のソースコード”で、バグが埋め込まれるのを防ぐ意図があります。調子に乗ったエンジニアのせいで、クライアント企業のビジネスを止めてしまったら、誰がどうやって責任を取るのでしょうか? 一企業の営業活動が止まるくらいならまだ良いですが、SIerが手掛けるシステムの中には、行政システムや金融システムや交通システムなど、ちょっとしたバグから個人情報の流出につながったり、死者が出ることも考えられます。 事実として私も、ソースコードのコピペに慣れてしまい、一から自分で書けなくなったSIerエンジニアを何人も見たことがあります。しかし、そういうエンジニアは閑職に追いやられているはずです。現場で中心となっているエースメンバーは、ソースコードの読み書きができて当たり前です。 Web系の方が給与が高い? SIerからWeb系に移ったエンジニアの中には、自身の体験をベースに「Web系の方が給与が良い」と言う方がいらっしゃいます。残念ながら、それは、その人が幸運だっただけで、実際はSIerの方が高年収です。 なぜならば、 Web系は自社サービスが思ったより不評だったり、急に利用者が減って赤字になるリスクが常に付きまといますが、SIerは企業のクリティカルなシステムに関わっているので、景気や人々の趣味嗜好の変化によって、業績が大きく振れることはありません。基本的には、よっぽどのデスマーチ案件でなければ、赤字になることはないのです。 また、 大企業の系列企業やグループ企業という側面を持つ SIerも多いです。スーツ必須で勤務時間は朝9時から18時と厳格に決まっているなど、普段の勤務ルールはWeb系よりもうるさい反面、福利厚生の面ではWeb系より優れているところの方が多いです。 昨今、働き方改革が叫ばれていることもあり、定時以降の勤務に制限のあるSIerも多く、ワークライフバランスという意味でも、下手なWeb系よりSIerの方が良いように感じています。 実は、私のSIer時代の同期の中にWeb系に転職し、さらには、その会社のCTO(最高技術責任者)になった男がいます。たまに助っ人として、彼と一緒に働くのですが、彼曰く「勤務時間が自由になった、というのは実は恐ろしいことで、いつ仕事の連絡が来ても、対応できるように構えておかなくてはならなくなってしまった」そうです。 挙げ句の果てに「いまでも会社に残っている同期から年収と見込み退職金と一か月の平均勤続時間を教えてもらって、自分とそいつの生涯年収を割り出し、さらに時給換算したら、明らかに転職しないほうが賢い判断だった」と嘆いていました。 もちろん、自社サービスが思いのほかヒットして、高年収を得ているWeb系エンジニアもいらっしゃるので、一概に、SIerの方が高いと断言できません。が、期待値としては、Web系<SIerです。 SIerは将来性が低い? 近年、クラウドの発達によってSIerの収益が悪化してり、SIerの将来に暗い影を落としている、という論調が見られます。 これはSIerにとって悪いニュースかもしれませんが、視点を変えてみると、世界的に成功しているWeb系企業であるAmazonやGoogleが、クラウドという新たな仕組みで、SIerの世界に入り込んできた、とも言えます。 もはや、Amazonに至ってはECサイトよりもクラウドサービスであるAWSの方が売り上げは大きいです。やはり、エンタープライズシステムはビジネスとして美味しいのです。 今後、SIerの役割は変質する可能性はあると思いますし、変質できないSIerは淘汰されていく可能性があります。が、エンタープライズシステムの仕事そのものはなくなることはないでしょう。 また、エンタープライズシステムを上流工程から担えるSIerはある程度、数が限られています。競合他社との争いや人々の趣味嗜好の変化を受けやすいWeb系の方が、SIerよりよっぽど生き残りが大変です。 SIerの方が働きやすくて安定企業が多い? ここまでは、SIer寄りで、Web系にとっては不利な内容となっていますが、SIer業界の不都合な事実にも目を向けましょう。 それは、SIer業界は純然たる“階層社会”ということです。所属する会社によって業務の幅や待遇も異なります。 大規模なエンタープライズシステム案件には大量の人手が必要ですが、クライアント企業から直接受注した元請けSIerだけでは人材が賄えることはまずありません。ですので、下請け企業に人手を借りるための依頼をすることになります。そして、その下請け企業も、さらに下請け企業から人手を借りてくる、ということが当たり前に行われています。 当然、より階層の低い下請け企業ほど収益も低いですし、結果として、そこで働く人たちの年収や待遇も低いです。 さらに言えば、“エンタープライズシステムを上流工程から担えるSIerはある程度、数が限られています”と上で書きましたが、企業の経験値的にも上流工程を担えるのは元請けSIerのみです。二次請けくらいであれば、傘下メンバーのマネジメントや元請けメンバーの相談役などの形で上流工程にタッチし、知っている人も多いですが、それ以下の低階層の会社だと絶望的です。 SIer業界への批判として、たまに聴かれる「ひたすら言われた通りにソースコードをコピペしているだけで、技術力が身につかないし、年収が低いのがSIer」というのは、“三次請け以下の底辺SIerで働くエンジニアから見た現実”なのです。OJTといえば聞こえはいいですが、ろくな教育もされず、単純作業者として現場に放り出される。これは決して偏見ではありません。 まとめると、三次請け以下の中小零細SIer(SIerと呼ぶことに違和感を感じるけれど)には、これまで見てきたようなWeb系に対する年収などの待遇的アドバンテージは期待できないから、そういうところに行くならば、Web系の方が就職先として良いです。 が、クライアント企業から直接依頼を受けられる大手・中堅SIerであれば、Web系より就職先として私は断然おススメします。 最後に 個人的な感覚ですが、SIerは据え置きゲーム機、Web系はスマホゲームのようなイメージがあります。 ゲーム専用機はスマホゲームに取って代わられる、と言われつつも、次世代のPlayStationであるPS5が開発中であることが明らかになっているように、一定の支持を得て、開発が続けられています。SIerも、いつかなくなると言われつつも、安定して残り続けていくのではないでしょうか。 対して、スマホゲームは、年間数百ものタイトルが発表されると同時に、同じくらいの数のタイトルがサービスを終了しています。Web系も仕事自体はなくなりませんが、「一つの会社がどうなるか」を考えたとき、SIerよりも不安定な存在だと感じます。 また、Web系の筆頭であるAmazonやGoogleがクラウドによってSIerの領域でも影響力を強めていることをご紹介しましたが、その逆もありえます。 昨今、話題となっているAIやFinTechなどの領域では、資金力があり、調査研究を進めていたSIerが、エンドユーザー向けサービスを展開して、Web系のライバルとなる余地は十分にあります。 今後、Web系やSIerという仕切り自体がナンセンスなものになるかもしれません。

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屋号とは?商号との違いなど、フリーランス向けにわかりやすく解説!
屋号とは 屋号とは、個人事業主がビジネスにおいて使用する名称のことです。法人の「会社名」と似た役割を持ちますが、フリーランスは本名で仕事をすることもできるため、必ずしも屋号が必要というわけではありません。 しかし、屋号を設定するとビジネスの信頼性やブランディングの強化、屋号付き銀行口座の開設など、多くのメリットがあります。本記事では屋号と商号との違いやメリットなどを、フリーランスの方に向けてわかりやすく解説します。 テクフリでフリーランス案件を探してみる 商号と屋号の違い 繰り返しになりますが、屋号は個人事業主が自由に決められるビジネスネームのことです。登録の義務はなく、開業届に記載することで使用できます。例えば、フリーランスエンジニアの山田太郎さんが「山田システム開発」や「Tech Solutions Lab」という名前で活動する場合、この名称が「屋号」にあたります。 一方で商号は、法人が登記する正式な名称のことを指します。株式会社や合同会社などの法人を設立する際には、法務局に商号を登記することが義務付けられています。 例えば、「株式会社Tech Solutions」や「合同会社田中システム」といった名前は、商号として登記された法人名です。商号は登記が必要なため、同じ住所に同一の商号を持つ法人を設立することはできません。 項目 屋号 商号 対象 個人事業主 法人(会社) 登録の義務 なし(開業届で記載可能) あり(法務局で登記が必要) 使用の自由度 比較的自由に変更・使用可能 変更や使用には一定の制約あり 銀行口座の開設 屋号付き口座を作成できる場合あり 法人名義の口座を開設可能 フリーランスや個人事業主は法人ではないため、商号ではなく「屋号」を使うのが一般的です。特にエンジニアやクリエイターとして活動する場合、屋号を使うことでより信頼性の高い印象を与えられる場合もあります。 また、法人化を検討している場合には、商号の登記が必要になります。まずは個人事業主として屋号を決め、ビジネスの成長に合わせて法人化を視野に入れるのもひとつの戦略でしょう。 屋号をつけるメリット 屋号を持つ最大のメリットは、ビジネスの信頼性を高め、取引を有利に進められる可能性があることです。 例えば、地元で弁護士を探している人は、インターネットで「大阪市 弁護士 事務所」と検索することが多いでしょう。このとき、「○○弁護士事務所」のように、業種や地域名を含んだ屋号を設定しておくと、検索結果で見つけてもらいやすくなるため、集客の面で有利になります。 また、クライアントと仕事の相談をする際、名刺やメールの署名に屋号があると、より信頼感のある印象を与えられます。発注先を比較検討する場面では、屋号のある個人事業主の方が「しっかりとした事業者」として見られ、選ばれやすくなることもあります。 このように、屋号を持つことで、集客や信頼性の向上につながり、ビジネスをよりスムーズに展開できる可能性があります。 関連記事:フリーランスエンジニアに名刺は必要?作成方法や記載項目を解説 このようなメリットがある一方で、屋号の重要性はビジネスの形態によって異なります。例えば、人材会社経由で案件を獲得することが主流のフリーランスエンジニアにとっては、屋号の重要度は比較的低いかもしれません。 ただし、インターネット上で実名を公表せずにポートフォリオを公開している人や、クラウドソーシングで仕事を受注している人にとっては、ニックネームやユーザーIDを屋号として活用するケースもあります。こうすることで、ビジネスネームとしての統一感を持たせつつ、匿名性を保つことが可能になります。 屋号は持つだけで費用がかかることはないため、ひとまず開業届に記載してみたという方も一定数いらっしゃいます。後から自由に変更できるため、まずはビジネスに合った名前を考え、気軽に屋号を設定してみるのも良いでしょう。 商号はフリーランスに必要? フリーランスが屋号に加えて商号まで持つべきかどうかは、最終的には個人の価値観によるでしょう。 商号を持つ最大のメリットは、ビジネス上の名称が他者と重複するのを防げることです。しかしフリーランスエンジニアの場合は、普段の業務で「商号か屋号か」が問題になる場面はほとんどありません。そのため、必ずしも登記が必要というわけではありません。 また、商号登記にはコストがかかるというデメリットがあります。屋号であれば自由に設定・変更できますが、商号を登記すると、変更時に追加の費用や手続きが必要になるため、慎重に考える必要があります。ただし将来的に法人化を視野に入れているなど、特別な事情がある場合は、商号登記を検討する価値があるでしょう。 商号登記の仕方と注意点 最後に商号登記の行い方も、簡単ですがご紹介いたします。 商号登記も登記の一種です。管轄は法務省の地方支分部局(出先機関)である法務局となっています。法務局の担当窓口に、記入済みの商号登記申請書と印鑑証明書を提出する形になります。また、事務手数料相当の、登録免許税3万円の納付も必要になります。 ここで重要なのは、何度も繰り返している通り、商号のつけ方には制限があるということです。個人事業主の場合、”会社と間違われない名前にする”というものと、“地域ですでに使われている商号を使ってはいけない”というものです。 すでに使われている商号の調べ方としておすすめなのが、国税庁の法人番号公表サイトを使う方法です。日本に存在するすべての法人がデータベース化されているため、ある程度、重複を防ぐことができます。 ただし、法人ではない個人事業主が登記した商号までは登録されていないため、最終的に本当に使えるかどうかは、登記を確認するしかありません。法務局や商号登記に精通した法律家(行政書士など)に相談するのがベターです。 最後に 屋号は、フリーランスの方が事業をよりプロフェッショナルに見せるための名称です。商号とは異なり、自由に決めることができるのが特徴です。設定することで信頼性を向上させたり、屋号付きの銀行口座を開設できたりするというメリットがあります。 より事業らしい印象を持たせたい、ブランディングを強化して仕事の幅を広げたいと考えているなら、屋号の導入を検討してみるとよいでしょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる

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セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアの年収は?仕事内容や将来性も徹底解説!
セキュリティエンジニアは、サイバー攻撃を防ぐだけでなく、リスクを予測し、システムの安全を維持する重要な役割を担っています。高い専門性が求められる一方で、需要の増加に伴い、待遇面でも注目されている職種です。 近年はサイバーセキュリティの重要性が高まり、個人情報の流出や企業のシステム障害がニュースで取り上げられることも増えています。特に、個人情報を扱う企業では、セキュリティ対策が経営課題のひとつとされています。 本記事では、セキュリティエンジニアの仕事内容や年収、将来性について詳しくご紹介します。セキュリティ分野に興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。 テクフリでフリーランス案件を探してみる セキュリティエンジニアとは セキュリティエンジニアは企業や組織のデータ、ネットワーク、ソフトウェア、ハードウェアをさまざまな脅威から保護する役割を担います。具体的にはサイバーセキュリティのフレームワークを設計・開発・実装・維持し、セキュリティポリシーや手順の策定・運用を行うことが重要です。 また、ハッキングやデータ侵害、マルウェア攻撃など、外部および内部からの脅威に対する防御策を構築する必要があります。特に最先端のセキュリティ技術や暗号技術によってリアルタイムでシステムの脆弱性を特定し、迅速に修復することが求められます。 さらに組織内のIT部門や運用部門と連携し、全体のセキュリティ戦略を策定・実行するケースも多いでしょう。これにより、企業や組織は法的なコンプライアンス要件を満たし、顧客データや企業秘密を安全に管理することが可能になります。進化し続けるサイバー脅威に対応するため、最新の技術やリスク動向を学び続けることも不可欠です。 セキュリティエンジニアの仕事内容 セキュリティエンジニアの仕事内容は多岐に渡ります。ここでは、セキュリティエンジニアの代表的な仕事内容を4つ紹介するので、確認していきましょう。 企画・提案 セキュリティエンジニアの仕事の中で、企画と提案を行うことは多いです。この場合、初めに組織や企業の既存のインフラストラクチャとデータフローを詳細に分析することが必要です。この分析に基づき、セキュリティリスクや脆弱性を特定し、それに対する優先順位を決定します。 次に経営層や他のエンジニアと議論して、具体的なセキュリティ強化の手法や改善のための予算を提案することが多いでしょう。さらに、短期的な対応策と長期的な戦略の両方を練り、遵守すべき法的要件や業界標準に基づいた企画を作成していかなければなりません。 設計 設計フェーズでは、具体的なセキュリティ対策を踏まえた設計図を作成します。これには、ネットワークアーキテクチャ、データ暗号化手法、認証プロセス、アクセス制御などが含まれることが一般的です。 また、内部の社員だけでなく、外部のパートナーや顧客とのやり取りにおけるセキュリティも考慮されます。異なるシステムやプラットフォーム間での互換性も考慮しつつ、全体のセキュリティが強化されるように計画していくことが重要です。 実装・テスト 実装段階では、設計したセキュリティ対策が具体的に構築されます。これには、コードの記述、セキュリティソフトウェアの導入、ハードウェアの設定、ネットワークの再構成などが含まれるのが一般的です。実装が完了したら、網羅的なテストが行われます。 テストにおいては、ペネトレーションテスト、コードレビュー、セキュリティ監査などが行われ、設計通りに機能するか、また未知の脆弱性がないかを厳密に検証することを目的としています。 運用 実装後の継続的な運用・保守も、セキュリティエンジニアの担当する業務のひとつとなります。セキュリティエンジニアは、セキュリティインシデントが発生した場合の対処手順を事前に考え、不正アクセスやデータ侵害などの異常をリアルタイムでキャッチしていかなければなりません。また、新しい脅威に対応するために、定期的なアップデートとパッチ適用、セキュリティポリシーの見直しをすることも大切です。 セキュリティエンジニア資格 セキュリティエンジニアに興味がある人や目指したいと考えている人は、関連する資格の勉強をしておくと良いでしょう。必須の資格などはありませんが、自身のレベルを証明してクライアントからの信頼を得るために有効となります。セキュリティエンジニアにおすすめの資格は以下の3つです。 シスコ技術者認定 情報セキュリティマネジメント試験 CompTIA Security+ シスコ技術者認定 シスコ技術者認定は、ネットワークインフラに関する深い理解とスキルを証明する資格です。特に、シスコのネットワーク機器を使用する企業や組織では、この資格が高く評価されます。 セキュリティに関しても、VPNの設定やファイアウォールの運用、侵入検知システムといった、高度なセキュリティソリューションの理解が求められるでしょう。セキュリティエンジニアがネットワーク全体のセキュリティを確保する上で、非常に役立ちます。 情報セキュリティマネジメント試験 情報セキュリティマネジメント試験は、情報セキュリティに関するマネジメントスキルと戦略的な視点を評価するものです。リスクアセスメント、コンプライアンス、セキュリティポリシーの策定と運用、インシデントレスポンスのプロセスなど、多角的なセキュリティの管理手法に精通していることが求められます。 この資格で必要な知識を習得し、資格を保有することで、組織内でのセキュリティ戦略の策定をする際、やり取りがスムーズになるでしょう。 CompTIA Security+ CompTIA Security+は、セキュリティの基礎から高度なテクニックまで幅広い知識とスキルを証明する国際的な資格です。暗号化、認証、セキュリティプロトコル、ネットワークセキュリティなど、多くの主要なセキュリティ分野がカバーされています。 また、この資格は特定の製品やメーカーに依存しない内容であるため、多様な環境と技術に対応可能なスキルセットを持っていることが証明可能です。 特に初心者や中級者がセキュリティの広範な知識を習得するための良いスタート地点とも言えます。 セキュリティエンジニアに向いている人 セキュリティエンジニアには向き不向きがあります。では実際にどんな人が向いているのか、いくつかポイントをみていきましょう。 最新の技術をキャッチアップできる セキュリティエンジニアには、日々変化するサイバー脅威や新しい技術トレンドに迅速に対応できる能力が求められます。そのため、新しいプログラミング言語、セキュリティフレームワーク、ネットワークプロトコルなどに対する好奇心と自発的に調査を行う学習意欲が不可欠です。 責任感が強い 情報セキュリティは企業にとって極めて重要な側面であり、エンジニアのミスや盲点が企業の財産や評価、さらには顧客のプライバシーに大きな影響を及ぼす可能性があります。 そのため、一つ一つのタスクに対する高い責任感が必要です。経営層や他の部署とコミュニケーションをとり、全体のセキュリティポスチャを強化する役割も担うため、リーダーシップとチームワークも重要な要素となります。 論理的思考ができる セキュリティエンジニアは、複雑なシステムやデータ構造を解析し、その上でセキュリティの脆弱性やリスクを評価する必要があります。したがって、高度な論理的思考能力と問題解決スキルが求められるでしょう。 具体的なセキュリティインシデントが発生した際には、限られた情報から迅速かつ正確に原因を特定し、適切な対応策を練る能力が不可欠です。 高いコミュニケーション能力 セキュリティエンジニアは、技術的な知識だけでなく、それをわかりやすく他のステークホルダーに説明できるコミュニケーション能力も必要です。セキュリティポリシーの策定や変更、緊急時のインシデントレスポンスなどでは、技術部門だけでなく経営層や法務部門、外部のパートナーとも効果的にコミュニケーションを取る必要があります。 このように、セキュリティエンジニアに向いている人は、多角的なスキルと資質が求められるでしょう。最新の技術を素早く学べる能力と、その技術を安全かつ効果的に適用する責任感と思考力、そして多様な人々と効果的にコミュニケーションを取る能力が不可欠です。 セキュリティエンジニアの年収 テクフリに掲載中の案件を参考にすると、フリーランスのセキュリティエンジニアの平均単価は87万円程度となっています。単純に年収換算すると1,000万円ほどの収入となります。あくまでフリーランスの単価をもとに算出した数値になりますが、キャリアの選択肢としてフリーランスをお考えの方は参考にしてみてください。 年収は経験年数や責任の範囲、そして働く業界などによっても変動すします。セキュリティエンジニアの年収は近年上昇傾向にあることからも、需要の高い職種と言えるでしょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる セキュリティエンジニアの将来性 セキュリティエンジニアの将来性に関する展望は非常に明るいと言えるでしょう。近年、サイバーセキュリティの脅威が急速に進化しており、様々な新たな攻撃手法や戦略が出現しています。サイバー攻撃に対応するため、セキュリティの防御手段や戦略もその都度更新されるため、更なる高度化が必要です。 こういった背景から、セキュリティエンジニアの役割は今後さらに重要となり、活躍の場は広まっていくでしょう。また、近年のテクノロジーの発展とともに、IoTデバイスの普及が急速に進行しています。家電から自動車、産業機器に至るまで、さまざまなデバイスがインターネットに接続される時代となりました。 これに伴い、これらのデバイスを標的とした攻撃も増加しており、その対策には専門的な知識と技術が不可欠です。このような状況下において、企業はセキュリティエンジニアを重要なポジションと考え、採用や教育に投資する傾向にあると言えるでしょう。 まとめ サイバー攻撃の脅威が高まる現代において、セキュリティエンジニアは組織の安全を守る重要な役割を担っています。データやシステムの保護だけでなくリスク管理やセキュリティポリシーの策定・運用にも関わるため、幅広いスキルが求められる職種です。 また、セキュリティ技術の進化とともにその需要は今後も高まり続けると考えられます。高い専門性が求められる一方で、待遇やキャリアの可能性も広がっており、非常にやりがいのある仕事と言えるでしょう。 これからセキュリティエンジニアを目指す方は、基礎知識をしっかりと身につけ、最新のセキュリティ技術やトレンドを学び続けることが成功のカギとなります。ぜひ本記事を参考にしながら、キャリアの選択肢として検討してみてください。 テクフリでフリーランス案件を探してみる

Laravel
Laravelの人気と将来性を徹底的に解説!
「Laravel」という言葉をご存知でしょうか?LaravelはPHPで人気のフレームワークで、WEBフレームワークの一種です。イチからコードを書いていたら何週間、何ヶ月とかかってしまうところを、Laravelのようなフレームワークを用いることで圧倒的に工期を短縮することが可能になります。 Laravelの特徴や魅力、使用するメリットはどんな点にあるのでしょうか?Laravelの将来性とともにお伝えしていきます。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Laravelとは? Laravel(ララベル)は、PHPのフレームワークの1つです。プログラムを開発する際に、工程を簡素化してスピーディーに機能を実装するために生み出されたのがフレームワークという存在です。 LaravelはPHPのコーディングを圧倒的に楽にしてくれるフレームワークであり、メンテナンスも容易になります。PHPのフレームワークの中でも、今最も人気なのがLaravelなのです。 Laravelを使いこなすためには、まず何よりPHPの知識が必要です。特にPHPのバージョン管理を行う「Composer」というソフトを利用しますので、Composerの扱いにも慣れておくと良いでしょう。 PHPのほかにも、HTMLやCSSの知識が必須です。とはいえ専門的なスキルを求められるわけではないので、基本的な知識があれば十分です。 Laravelの機能は? そんなLaravelが人気を博しているのにはさまざまな理由があります。 たとえば、「日本語での情報量が多い」点があげられます。Laravelは世界中で注目されているフレームワークですが、日本にもLaravelを支持するエンジニアが多く、ブログなどで詳しく説明されていることが多くなります。 もちろん英語圏を探せばさらなる情報が手に入りますので、機能を学んだりトラブルシューティングを行ったりする際には大きく役に立ちます。その意味では学習コストが低く、初心者が手軽に学びやすいフレームワークと言えます。 なお、PHPフレームワークとしては、日本のエンジニアで広く使われている「CakePHP」というフレームワークもあります。こちらは海外ではあまり使われなくなってきており、利用者は減少傾向にあります。 LaravelよりもCakePHPのほうが動作は早いという特徴はありますが、今から習得するのであれば圧倒的にLaravelがおすすめです。 というのも、Laravelには先進的な機能が数多く実装されている利点があるからです。今後は間違いなくLaravelがメジャーなフレームワークへシフトしていくと考えられるため、優先して学習しておくに越したことはないのです。 ちなみに、Laravelの公式サイトには「The PHP Framework For Web Artisans」というコピーが載っています。「Web職人のためのPHPフレームワーク」という意味合いです。Webアプリ開発に携わりたい、新たなスキルを身につけたいと考える方にぴったりのフレームワークと言えるでしょう。 Laravelを使用するメリットは? Laravelには、従来のフレームワークと比べて「学習コストが低い」「自由度が高い」「利用者が増加傾向にある」という特徴を持ちます。非常に使い勝手の良いフレームワークであったために、ここまで大きな人気を博すまでになったのです。 そうした特徴を踏まえると、まずLaravelを使う大きなメリットとして「簡単にマスターすることができる」という点があげられます。PHPに馴染みがない人ですら扱えるほどの難易度のため、イチから学び始める場合にもハードルが低くなるのです。 学習コストが低ければ短時間で習得することができるため、すぐさま仕事に活かすことも可能になります。転職で年収アップを考えている方や、今の職場でキャリアアップを考えている人にとって大きな利点となるでしょう。 なお、Laravelには「Artisan」というコマンドが用意されており、これを使うことによってシンプルに設定・更新などを行うことができるようになります。Artisanコマンドと少しのコードを打ち込むだけで、タスク管理アプリのようなちょっとしたWebアプリを開発できることもポイントです。 Laravelはその自由度の高さにより、さまざまなニーズに応じてプログラムを組むことが可能になります。CakePHPのような他のフレームワークの場合、コードの記述箇所などに多くの規約があります。それと比べると、Laravelは自由に開発を進めることができるメリットを持ちます。 もちろん機能性を高めたWebアプリを作るなら相応の知識が必要となるものの、一定のスキルを持つエンジニアであれば自由に開発を行えるようになります。 この特徴を活かすことにより、クライアントのニーズにも細かく応えられる開発が可能になります。クライアントからの満足度が上がったり、あるいはユーザーからの評価が高まったりすることも多くなるでしょう。 また、国内外で利用者が増加傾向にあることから、情報が入手しやすく、学習も容易になるメリットが得られます。「ここはどうすればいいんだろう?」と悩んだときにも、ネット上の資料や書籍を検索することで対処法を見つけやすくなるわけです。 今後Laravelがメジャーなフレームワークとなれば、経験者が高待遇で迎えられることも多くなり、年収アップに繋がることでしょう。今後の将来性に投資して、今から勉強しておくことで大きなリターンに結びつくかもしれません。 Laravelの将来性は? 続いて、Laravelのこれからの将来性についてもみていきましょう。 まずPHPのフレームワークに関して言えば、日本国内では「CakePHP」が長らくトップシェアを誇っていました(Googleトレンドより)。しかし2018年や2019年ごろになってくると、だんだんとCakePHPのシェアをLaravelが追い抜く形になっており、Laravelの人気が急上昇していることがわかっています。 全世界のシェアを見てみても、CakePHPの利用者が年々減少していく傾向にあります。代わって「Symfony」や「Laravel」のシェアが高まっており、最近ではこの2つのフレームワークが世界の主流となっています。 日本でも世界中でも、Laravelの人気度は右肩上がりに上昇しています。このトレンドは今後しばらくは続くことになるでしょう。そうなれば自然とLaravelのスキルが求められることも多くなり、Laravelを通じた開発経験を持つエンジニアを重宝する企業も増えてきます。 今からLaravelを学びスキルを磨いておけば、将来高く評価される人材となることも難しくないでしょう。あなたも今からLaravelを学習してみてはいかがでしょうか? まとめ:近年人気が急上昇 LaravelはPHP向けのフレームワークの1つで、近年人気が急上昇しているという特徴を持ちます。比較的学習コストが低く情報量も多いため、初学者にとってもマスターしやすいフレームワークとなっています。 今後も将来性も期待が持てるため、今から学習を始めてみることをおすすめします。 テクフリでフリーランス案件を探してみる

Swift
Swiftの将来性について現状から踏まえて検証してみた
Swiftとは? SwiftとはLinuxやMacOS、iOSで動作するアプリ開発に用いられているプログラミング言語で、国内ではiPhoneなApple製品で動作するアプリ開発で特に需要があります。 Swiftが開発・発表されたのは2014年で、当初は開発者に対するベータ版の提供からスタートしました。2017年からは日本語への対応も発表されて2019年現在では多くの開発現場で用いられています。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Swiftの特徴 SwiftはiPhoneアプリなどApple関連製品のアプリ開発には欠かせない言語ですが、安全でインタラクティブなどいくつかの特徴があります。ではここからは、Swiftの特徴について見ていきましょう。 直感的な開発が可能 SwiftはApple製品の開発のためにAppleによって作成されたプログラミング言語です。そのためAppleの代名詞でもある直感的な操作が、Swiftにも取り入れられています。 Xcodeを活用することでスムーズに、直感的なプログラミングの記述でアプリ開発に取り組むことができます。 コーディングをシンプルにできる Apple製品やMacOSのアプリ開発にはObjective-Cが多く活用されてきました。 SwiftはObjective-Cと比較するとセミコロンが不要であること、そして高速なコンパイラが採用されているという違いがあります。そのため、Objective-Cによるアプリ開発よりも、シンプルにコーディングできるという特徴があります。 開発環境の準備が簡単 他のプログラミング言語はテキストエディタなど開発環境の準備のためにインストールしなければいけないアプリケーションが複数ある場合が少なくありません。 しかし、SwiftはXcodeがあればすぐに開発をはじめることができます。 XcodeのダウンロードはMac App Soreから無料で実施できます。 初心者でも学びやすい環境(アプリ)が提供されている Swiftは初心者でも学びやすい学習環境が提供されています。プログラミングの記述がシンプルという特徴もあり、他のプログラミング言語と比べても習得のハードルは高くはありません。 Swift学習用のアプリとしては、iPad用アプリであるSwift Playgroundsがあります。Swift Playgroundsは、ゲーム形式でSwiftのコードの基本を学ぶことができます。Appleが開発したアプリのため、学習内容も信頼性が高くSwiftの初学者には有用なアプリだといえるでしょう。 Swiftの現状~給与と業界の動向について~ Swiftは比較的新しいプログラミング言語ではありますが、iPhoneやiPad、MacOSの開発に特化していることもあり多くの企業が活用しています。 またSwiftはAppleが開発したプログラミング言語であり、ロボットやドローンへの指示を出す際にも利用することができます。 シンプルで使いやすいという特徴もあるため、Swiftの需要は現状で充分にあり、今後もその需要は続くことが期待できるといえるでしょう。また、Swiftの技術を習得してからフリーランスエンジニアとして独立できれば月収は60万円~110万円程度が見込めます。 この報酬は弊社が提供しているマッチング案件提供サイトテクフリに掲載されているSwiftのスキルが求められるエンジニアの月額報酬です。 仮に月収が60万円であったとしても、年収としては720万円を稼ぐことができるからです。案件によって提示されている報酬には幅がありますが、エンジニアの月額報酬としては決して低い金額ではありません。 参考として経済産業省が公表している「IT関連産業の給与等に関する実態調査」では、Swift の技術を含むと考えられる、SE・プログラマ(ソフトウェア製品の開発・実装)の平均年収は603.9万円です。 Swiftの技術を身につけてフリーランスとして独立することができれば、平均以上の給与を稼ぐことができる可能性は充分にあるといえるでしょう。 Swiftの将来性~業界の動向について~ Swiftはシンプルにコードを記述できるだけでなく、書きやすいという特徴があり多くのエンジニアから指示されているプログラミング言語の一つです。 しかしGithubの公開ページに掲載されている「Top languages over time」には含まれていないプログラミング言語となるため、JavaScriptやPython、Javaと比べると人気は劣るといえるでしょう。 Top languages over timeではMacOSのアプリ開発で主要であったObjective-Cが2016年までランクインしていましたが、2017年からは10位以降のランク圏外となっていることが分かります。 2017年以降は徐々にObjective-CからSwiftへの切り替えを進めている企業があると仮定すれば、Swift の需要は今後伸びていく可能性は充分にあります。 またSwiftの技術の需要はiOS、MacOSのアプリ開発の需要ともある程度関係してくることが予想できます。Appleは日本国内でも絶大な人気がありますが、世界中からの一定の需要を獲得することに成功しています。 Apple製品の人気が今後も長期的に続く可能性について考慮すれば、Swiftの将来性は充分にあるといえるでしょう。 Swiftの将来性~給与について~ Swiftの将来性は充分にありますが、給与について相場が今以上に高騰することは期待できません。なぜなら現在のIT業界はエンジニアが不足しており、他の業界と比較しても比較的高い水準の報酬が既に用意されているからです。 実際にフリーランスとして独立すれば月額報酬が100万円を超えてくる案件を狙うことができます。 高い報酬を獲得するためにはそれなりのスキルと実績が必要ですが、ある程度Swiftの実務経験を重ねることができれば高い報酬を目指せる可能性は充分にあります。 このような給与面から見てもSwiftは将来性があると考えることができます。 また比較対象として経済産業省の「IT関連産業の給与等に関する実態調査」では、IT業界の職種別の平均年収が公開されています。 Swiftの技術が関連する職種だと考えられる盤設計担当/基盤アーキテクチャの年収は778.2万円。 SE/プログラマの年収は603.9万円です。 これらの年収からSwiftの技術を習得してフリーランスとして独立できれば、平均年収を上回る年収を目指せることが分かります。 まとめ:Swiftは将来性があるがAppleの動向に注意が必要 Swiftは将来性があるプログラミング言語であることに間違いはありませんが、Appleの動向への注意は必要です。 Swiftが普及してきたことで、Objective-Cの需要が下がったように新たなプログラミング言語が今後開発される可能性はゼロではないからです。 そのためSwiftのスキルを習得してエンジニアとして活躍する場合、ある程度Appleの動向に注意することが欠かせないといえるでしょう。 しかしプログラミング言語はある程度の基本を覚えてしまえば、同系統のプログラミング言語の習得のハードルはそこまで高いものではありません。 スマートフォンアプリ開発やiOSの開発経験をある程度重ねることができれば、仮にSwiftの需要が下がることがあったとしてもエンジニアとして活躍できる可能性は充分にあります。 Swiftの技術を身につけてエンジニアとして高い報酬を目指す場合は、ただ技術を磨くだけでなく市場の動向に合わせて必要なスキルを身につける、柔軟な視点も必要だといえるでしょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる

Java
Javaメソッドの定義と呼び出し方【初心者にもわかりやすく解説】
Javaメソッドは、プログラムの処理を分割して整理するための重要な機能であり、可読性や保守性の向上、再利用性の実現に役立ちます。とはいえ、いきなりメソッドと言われてもイメージが付きにくくはないでしょうか? この記事では、 Javaを勉強していてメソッドという言葉が出てきたけれど、よく分からない Javaメソッドの使い方を知りたい Javaメソッド使ってプログラミングするときのポイントを知りたい というあなたのために、Javaメソッドの基本構文や戻り値の設定方法、メソッドの呼び出し方、設計のポイントなどを分かりやすく解説します。さらに、メソッドの応用技術であるメソッド参照やstaticメソッド、メソッドチェーンについても解説するので、経験者の人もJavaメソッドについて再確認してみましょう。 Javaは企業におけるコアなシステム開発に使用されることが多いため、Javaエンジニアの需要は高く、多くの求人や案件が存在します。今回は、Javaを使用した案件情報も紹介するので、Javaを習得して就職や転職に活かしたいと考えている人は参考にしてみてください。 関連記事:Javaのおすすめフレームワーク13選を紹介!【2025年最新版】 テクフリでフリーランス案件を探してみる Javaメソッドとは Javaメソッドは、プログラムの処理を分割して整理するための機能です。ここでは、Javaメソッドの概要を解説します。 Javaメソッドの概要 繰り返しになりますが、Javaメソッドはプログラムの処理を分割して整理するための機能です。複数の文や式をまとめ、特定の処理をひとつの単位として扱います。メソッドは再利用性を高められるため、コードの冗長さを減らしてプログラムの保守性を向上させます。また、コードの可読性も向上し、プログラムの開発効率が高まる効果があるという点も特徴です。 ちなみにメソッドという概念は、Javaに限らず多くのプログラミング言語で使用されています。メソッドは、エンジニアを目指す上で欠かせない概念なのでこれを機会にしっかり覚えておきましょう。 Javaメソッドの種類 Javaメソッドの種類は、インスタンスメソッドと静的メソッドの2種類です。インスタンスメソッドは、特定のオブジェクトに属するメソッドであり、そのオブジェクトの状態を変更する処理に使用されます。一方、静的メソッドは、特定のオブジェクトに属さず、クラス自体に関連する処理に使用されます。 静的メソッドは、staticメソッドとも呼ばれるメソッドです。Javaエンジニアにとって、インスタンスメソッドと静的メソッドの違いを理解しておくことはとても重要です。今回解説した内容をしっかり覚えておきましょう。 Javaメソッドの構文 ここでは、Javaメソッドの基本構文について説明します。メソッドは、プログラムの処理を組織化し、再利用可能なコードのブロックを作成するための重要な要素です。正しい基本構文を理解し、適切にメソッドを活用しましょう。 Javaメソッドの基本構文 Javaメソッドの基本構文は、以下の通りです。 修飾子 戻り値の型 メソッド名(引数のリスト) { // メソッドの処理 return 戻り値; } 修飾子 戻り値の型 メソッド名 引数のリスト メソッドの本体処理 修飾子はメソッドのアクセスレベルを指定し、戻り値の型はメソッドが返す値のデータ型を示します。メソッド名はメソッドを一意に識別するための名前です。引数のリストはメソッドに渡すデータを指定します。 そして、メソッドの本体では具体的な処理が記述されます。最後に、return文を使用してメソッドの結果を返すという構成が、メソッドの基本構文です。 Javaメソッドの戻り値の型と引数の設定方法 Javaメソッドでは、戻り値の型と引数の設定が重要です。戻り値の型はメソッドが返す値のデータ型を指定します。void型を指定すると、メソッドは戻り値を返さないという意味です。 引数はメソッドに渡すデータであり、複数の引数をカンマで区切って指定します。メソッドを定義するとき、引数にはデータ型と引数名の両方を指定します。メソッドに引数を定義した場合、メソッドを呼び出す際には引数の値を渡す必要があるという決まりです。 Javaメソッドの定義方法と呼び出し方 ここではJavaメソッドの定義方法と呼び出し方を解説します。先ほど解説したJavaメソッドの基本構文を元に、実際にどのようなコードを書いてJavaメソッドを定義したり呼び出したりするのかを解説します。正しいメソッドの定義と呼び出し方を理解し、効果的なプログラミングに役立てましょう。 Javaメソッドの定義方法 Javaメソッドの基本構文に従って、Javaメソッドを定義してみましょう。Javaメソッドの定義例は、以下の通りです。 public returnType methodName(parameter1, parameter2, ..., parameterN) { // メソッド本体 } Javaメソッドの基本構文でも解説しましたが、Javaでメソッドを定義するには、まず修飾子(public、privateなど)を指定し、次に戻り値の型を指定します。戻り値の型がない場合はvoidを指定します。 その後、メソッド名と引数のリストを指定し、メソッドの本体を中括弧で囲んで記述するというのがJavaメソッドの定義方法です。メソッドの本体では、処理の記述や条件分岐、ループなどを行えます。 Javaメソッドの呼び出し方 Javaメソッドの呼び出し方は、以下の通りです。 objectName.methodName(parameter1, parameter2, ..., parameterN); Javaでメソッドを呼び出すには、メソッド名と引数を指定します。呼び出し元のコードで、呼び出したいメソッド名と引数の値を指定することで、対応するメソッドが実行されます。 Javaメソッドに定義した引数の型と一致する値を指定する必要がある点に注意しましょう。また、メソッドの戻り値がある場合は、呼び出し元でその値を使用できます。戻り値についてはこのあと解説します。 Javaメソッドの戻り値の受け取り方 Javaメソッドの戻り値の受け取り方は、以下の通りです。 returnType returnValue = objectName.methodName(parameter1, parameter2, ..., parameterN); Javaのメソッドの戻り値を受け取るには、メソッド呼び出しの際に変数に代入します。メソッドが戻り値を返す場合、呼び出し元ではその戻り値を受け取るための変数を用意し、メソッド呼び出しの結果を代入します。その後、受け取った値をメソッド実行後の必要な処理に使用するという流れです。 テクフリでフリーランス案件を探してみる Javaメソッドの応用的な使い方 ここではJavaメソッドの応用的な使い方を解説します。今回解説する応用的な使い方は、以下の通りです。 メソッド参照 staticメソッド メソッドチェーン プログラミング解説の入門書には出てこない内容もあるかもしれませんが、効果的なプログラミングに役立つ機能なので、しっかり押さえておきましょう。 メソッド参照 メソッド参照とは、メソッドを呼び出す際に、メソッドの名前ではなく、メソッドのオブジェクトを参照して呼び出す方法です。メソッド参照を使用すると、既存のメソッドを直接参照してラムダ式を簡潔に表現できます。 メソッド参照は「クラス名::メソッド名」の形式で表され、「a -> クラス名.メソッド名(a)」というようなラムダ式よりも簡単に書ける点が特徴です。メソッド参照により、コードの可読性と保守性が向上し、より簡潔で柔軟なプログラミングができます。 staticメソッド staticメソッドは、特定のオブジェクトに属さないメソッドです。staticメソッドは静的メソッドとも呼ばれ、インスタンス化せずにクラス自体から直接呼び出せます。通常、インスタンスメソッドは特定のオブジェクトに対して操作を行いますが、staticメソッドはオブジェクトに依存しない操作や共通の処理を実行するために使用されます。 なお、staticメソッド内ではstatic変数のみにアクセスできるという仕様に注意が必要です。staticなメソッドや変数と、インスタンスなメソッドや変数間のアクセスを間違えてコンパイルエラーになることはよくあるので、注意しましょう。 メソッドチェーン メソッドチェーンは、複数のメソッド呼び出しを連結して一つの式として表現する手法です。例えばよく見かける以下の標準出力処理も、メソッドチェーンを使用しています。 System.out.println(“Hello World!”); Systemクラスのoutフィールドが持つprintlnというstaticメソッドを呼び出すという意味です。Javaでは、メソッドの戻り値がオブジェクト自身であるような場合にメソッドチェーンを利用できます。メソッドチェーンを使用することで、コードがスッキリとした記述になります。 ただし、メソッドチェーンを使用する際には、各メソッドが正しく結果を返すように注意が必要です。Javaの処理でメソッドを使用するときは、リファレンスを見て、メソッドの仕様を確認してから使用しましょう。 Javaのメソッド設計におけるポイント ここでは、Javaのメソッド設計におけるポイントを解説します。Javaのメソッド設計におけるポイントは、以下の通りです。 引数と戻り値を適切に設計する 適切な命名規則に従う 他の設計者が理解しやすいように設計する それぞれについて詳しく解説します。 引数と戻り値を適切に設計する メソッドの引数は、そのメソッドが必要とするデータや情報を受け取るための手段です。引数の数や型を適切に設計し、メソッドが必要なデータにアクセスできるようにします。また、戻り値はメソッドが処理の結果として返す値です。メソッドの目的や要件に応じて適切な戻り値の型を設定し、呼び出し元が結果を適切に利用できるようにします。引数と返り値を適切に設計して、メソッドの処理を明確にし、コードの可読性を向上させましょう。 適切な命名規則に従う Javaでは、メソッド名の命名には特定の規則があります。メソッド名は英字で始まり、英数字やアンダースコアを組み合わせて命名します。また、メソッド名はわかりやすく、その役割や目的を表現するようにすることが重要です。 Javaの命名規則では、メソッド名の最初の英単語は小文字で始め、複数の単語を結合する場合はキャメルケース(camelCase)を使用します。例えば、「calculateSum」や「printMessage」などのように命名します。 また、メソッド名は予約語や既存のクラス名と重複しないように定義する必要がある点にも注意しましょう。メソッド名や引数名、変数名などの命名には適切な規則に従うことが重要です。命名規則に沿って、誰が見ても分かるような名前をつけるように心がけましょう。 他の設計者が理解しやすいように設計する メソッドを設計する際には、他の開発者がコードを理解しやすくすることも考慮しましょう。コメントやドキュメンテーションを適切に記述し、メソッドの目的や動作を説明します。また、メソッドの処理やフローが明確で、冗長な部分がないように設計することも重要です。これにより、他の開発者がメソッドを理解しやすくなり、コードの保守性も向上します。 まとめ Javaメソッドは、プログラムの処理を効果的に組織化し、再利用可能なコードのブロックを作成するための重要な要素です。本記事では、Javaメソッドの基本構文や戻り値の設定方法、引数の設計、命名規則などについて解説しました。さらに、メソッドの応用技術としてメソッド参照、staticメソッド、メソッドチェーンについても触れました。 正しいメソッドの定義と呼び出し方を理解して、適切な設計により保守性や可読性を高めることが重要です。今回解説した知識を実践に活かして、より効率的なプログラミングを実現しましょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる

Javascript
JavaScriptとは?特徴やできること・将来性について詳しく解説
JavaScriptとは、Web開発をしているエンジニアにとって重要なプログラミング言語のひとつです。 本記事では、JavaScriptの特徴やJavaScriptエンジニアの年収や案件について紹介します。以下のような疑問を抱えている人は、ぜひ本記事を読んでJavaScriptについての理解を深めてみてください。 JavaScriptの特徴は?Javaとの違いは? JavaScriptでできることは? JavaScriptエンジニアの年収は? JavaScriptエンジニアの案件にはどういったものがあるの? テクフリでフリーランス案件を探してみる JavaScriptとは JavaScript(ジャバスクリプト)は、Webページに動きをつけるためのプログラミング言語です。ここではJavaScriptの概要や歴史について紹介します。 Web開発の主要な言語 JavaScriptは、Web開発の主要な言語で、多くのWebサイトやWebサービスで使用されています。JavaScriptは、HTMLやCSSと並ぶ、Web開発の3要素のひとつです。HTMLはWebページの構造を定義し、CSSはWebページの見た目を定義する役割があり、JavaScriptはWebページの動きやインタラクションを実現します。 具体的には、以下のようなさまざまな機能を実装するのに用いられています。 ユーザーがボタンをクリックしたときにイベントを発生させる ユーザーの入力に応じてWebページの内容を変更する Webページとサーバー間で通信する このようにWebサイトにおける動的な機能を実装するのに用いられるため、JavaScriptを習得することでWeb開発の幅をさらに広げられるでしょう。 1995年に誕生した JavaScriptは、1995年にNetscape Communications Corporationによって開発されました。2023年現在では30年近くの歴史があり、古くから多くのエンジニアに使われてきた言語です。 開発当初はLiveScriptという名前でしたが、当時はJavaが人気だったため、JavaScriptという名前に変更されました。 JavaScriptの特徴 JavaScriptには、以下のような特徴があります。 ブラウザ上で実行可能 ライブラリやフレームワークが豊富 フロントエンドとバックエンドの両方で開発可能 動的型付け言語 それぞれの特徴について、さらに詳しく説明していきます。 ブラウザ上で実行が可能 JavaScriptは、Webブラウザ上で実行できるスクリプト言語です。Webページを作成するときは、HTMLやCSSで全体構造やデザインを定義したあとに、JavaScriptで動きをつけることが必要です。 JavaScriptは、ユーザーの操作に応じてWebページを動的に変化させる機能を持ちます。例えばフォームの入力チェックや、アニメーションの追加といった動作です。 また、クライアントサイドでの処理が可能なため、サーバーとの通信を介さずにユーザーの操作に即座に反応できる点も特徴です。JavaScriptは、Webページのユーザー体験を向上させるために欠かせない言語といえます。 ライブラリやフレームワークが豊富 JavaScriptには、さまざまなライブラリやフレームワークがある点も特徴です。これらを使用することで、開発効率を上げられます。 JavaScriptのライブラリやフレームワークには、jQuery、React、Angular、Vue.js、Node.jsなどがあります。jQueryは、JavaScriptの機能を拡張するための最も人気のあるライブラリです。 また、ReactやVue.jsといったフレームワークには、それぞれ難易度や機能に違いがあるため、開発用途に応じて使い分けるのが一般的です。JavaScriptには多くのライブラリやフレームワークが存在するため、これらを使うことで効率的に開発できます。 フロントエンドとバックエンドの両方で開発可能 JavaScriptは、フロントエンドとバックエンドの両方で開発可能です。フロントエンドとは、Webブラウザ上で表示される部分です。バックエンドとは、Webブラウザから送信されたリクエストを処理する部分になります。 JavaScriptは、フロントエンドの開発によく使用されますが、バックエンドの開発にも使えます。たとえばNode.jsは、JavaScriptで書かれたサーバーサイドの実行環境です。 このように、JavaScriptは幅広い分野で使用できるという点で多くの開発者に人気があります。 動的型付け言語 JavaScriptは動的型付け言語であり、変数の型を宣言する必要がありません。動的型付け言語とは、変数や関数に型を指定せず、実行時に型を判定する言語のことです。静的型付け言語では、変数や関数に型を指定する必要があります。 一方、動的型付け言語では、変数や関数に型を指定する必要がありません。型を指定しないことで、コードの記述が簡潔になります。また、型の不整合を検出するタイミングが実行時になるため、柔軟なプログラミングができます。 ただ、型の不整合を検出するタイミングが実行時になるため、実行時にエラーが発生する可能性がある点には注意しましょう。また、型情報をコンパイル時に取得できないため、静的型付け言語に比べてパフォーマンスが劣る可能性もあります。 このため、大規模なプロジェクトではTypeScriptのような静的型付けを導入することが推奨される場合もあります。 JavaScriptとJavaの違い JavaScriptとJavaは、名前が似ていますが、全く異なるプログラミング言語です。おもな違いは以下のとおりです。 文法 実行環境や用途 それぞれについてくわしくみていきましょう。 文法の違い JavaScriptとJavaは、文法が異なります。例えば変数宣言において、JavaScriptではデータ型を宣言せずに使えますが、JavaではintやStringなどのデータ型を指定して宣言します。 JavaScriptは、厳密な型定義が不要な軽量な言語であるのに対し、Javaは多機能でより強力な言語です。 実行環境や用途の違い JavaScriptは、Webブラウザ上で実行できますが、JavaはJava仮想マシン上で実行する必要があります。JavaScriptに比べてJavaの方が、実行環境を用意するための手間がかかるという点をおさえておきましょう。 また、JavaScriptはWeb開発に特化しているのに対して、Javaは幅広い分野で使用されています。Javaのほうが多機能で複雑な分、使われる用途が多い点も違いです。 JavaScriptでできること JavaScriptは、Webサイトやアプリのフロントエンド開発で主に使用されるプログラミング言語です。HTMLとCSSと組み合わせることで、Webサイトやアプリに動きや機能を追加できます。 また、近年では、フロントエンドの開発だけでなく、バックエンドの開発、デスクトップアプリケーション、さらにはモバイルアプリケーションの開発にも利用されています。 以下では、JavaScriptを使って実現できる主なことを見ていきましょう。 動きのあるWebサイト作成 JavaScriptの基本機能は、動きのあるWebサイトを作成することです。 JavaScriptを使用することで、Webページに動的な要素を追加したり、アニメーションを作成したりできます。例えば、ユーザーがボタンをクリックしたときに、メニューが表示されるような動作を実装するといった使い方ができます。 ユーザーのマウス操作にあわせて、動きのあるWebサイトを作成できる点が特徴です。 フォームの入力チェック JavaScriptを使うと、入力フォームのバリデーションも行えます。入力フォームのバリデーションとは、ユーザーが正しい形式でデータを入力しているかをリアルタイムにチェックすることです。 入力値が不正な場合は、エラーメッセージを表示したり、送信ボタンを無効化したりできます。これにより、データの正確性やセキュリティを確保できます。 入力フォームのバリデーションはサーバーサイドでも行えますが、JavaScriptを使ってクライアントサイドで行うと、画面の再読み込みをせずにユーザーにエラーを通知できる点が特徴です。 非同期での通信 JavaScriptは、Ajaxなどの非同期通信を使えます。これにより、Webページをリロードせずにサーバーからデータを取得できます。Webページの読み込みやデータの送受信をスムーズに行えるという魅力があるため、非同期通信は多くのWebページで使われている技術です。 Node.jsによるサーバーサイド開発 Node.jsは、JavaScriptを使用してサーバーサイドで開発するための環境です。Node.jsを使用することで、フロントエンドとバックエンドの両方を一貫して開発できます。 JavaScriptはフロントエンドの開発に使われることが多いですが、Node.jsによってサーバーサイドの開発にも活用できる点も、人気の理由といえるでしょう。 ポップアップの表示 JavaScriptを使って画像や広告、入力情報の確認画面などをポップアップ表示する機能を作成できます。JavaScriptにおけるポップアップは、ユーザーに情報を提供する場合や、ユーザーからの入力を求める際に役立ちます。 ポップアップでユーザーに情報を表示したり、入力を求めたりするのによく使用されるメソッドが、alert()やconfirm()、prompt()です。 alert() は単純なメッセージを表示し、confirm() はユーザーに確認を求めるための選択肢を提供し、prompt() はユーザーからのテキスト入力を可能にします。 これらはブラウザに依存する簡単な方法ですが、より複雑でカスタマイズされたポップアップを作成するためには、HTML/CSSとJavaScriptを組み合わせてモーダルウィンドウを実装することが一般的です。 チャットボットの実装 JavaScriptを使ったチャットボットの実装は、Webサイトに対話型の要素を追加する機能です。チャットボットは基本的に、事前に定義された回答を用いてユーザーの質問に応答します。 ただ、近年では、より高度なチャットボットとして、自然言語処理(NLP)を用いてユーザーの意図を解釈して、適切な回答を生成するものもあります。 JavaScriptでチャットボットを実装する手順は以下のとおりです。 チャットボットの機能(会話内容、応答内容)を定義する ユーザーの入力を取得する チャットボットの機能に応じて、ユーザーの入力に応答する JavaScriptでは、チャットボットのフロントエンドを構築し、サーバーサイドのロジック(例えば、Node.js)と組み合わせることで、より動的でインタラクティブなチャットボットも作成できます。 シングルページアプリケーション(SPA)の開発 JavaScriptフレームワークを使用すると、シングルページアプリケーションの開発が可能です。シングルページアプリケーション(SPA)とは、1つのページで構成されるWebアプリケーションのことです。 ユーザーがページ遷移を行わなくても、JavaScriptによって画面の表示内容を更新できます。 SPAには、以下のメリットがあります。 ページ遷移がないため、ユーザーの操作を妨げない パフォーマンスが向上する サーバーへの負荷が軽減される 一方で、SPAのデメリットは以下のとおりです。 ページ遷移がないため、検索エンジンにインデックスされにくい 画面の表示が複雑になると、JavaScriptのコードが肥大化しやすくなる SPAは、さまざまな用途に使用できるWebアプリケーションの開発方法です。メリットとデメリットを理解した上で、適切な用途に使用しましょう。 JavaScriptの将来性 JavaScriptは、Webサイトやアプリのフロントエンド開発で主に使用されるプログラミング言語です。近年では、サーバーサイドでも使用されるようになってきており、その用途はますます広がっています。 JavaScriptの将来性については、以下のような理由から、今後も高いと予想されています。 Web開発の標準言語として、今後も需要が続くと予想される フレームワークやライブラリの充実により、開発の効率化が進むと予想される また、JavaScriptはWeb開発に限らず、モバイルアプリ開発、デスクトップアプリ開発、さらにはIoTデバイスのプログラミングにも使われている言語です。 JavaScriptは、今後もWeb開発の中心となるプログラミング言語であり、Web開発者の需要も高まっていくと予想されます。 JavaScriptを学習しておくことで、Web開発のスキルを身につけ、将来のキャリアアップにも繋がるでしょう。 JavaScriptエンジニアの年収 JavaScriptエンジニアの年収は、経験やスキルによって異なります。 特に、フリーランスや副業というように企業の案件を受注する場合は、案件の規模や難易度によって単価が大きく異なる点も押さえておきましょう。一般的なJavaScriptエンジニアの年収は、500万円〜800万円と幅が広いです。 「JavaScriptエンジニアの年収や単価相場は? 将来性や年収アップの方法」(FLEXY) 「JavaScriptが使えると年収は?転職や相場まで解説」(Forkwell Press) ただ、JavaSciptは多くのWeb開発の現場で使われるプログラミング言語のため、JavaScriptエンジニアの需要は高いといえます。 多くの案件をこなして実績とスキルを身に着けることで、年収アップが見込める職種ともいえるでしょう。 JavaScriptのフリーランス案件 JavaScriptのフリーランス案件は、数多くあります。JavaScriptエンジニアは、Webサイトの開発やゲームの開発、グラフィックスの作成など、さまざまな分野で活躍できる職種です。 JavaScriptのフリーランス案件をチェックしてみてください。 JavaScriptの案件を探してみる まとめ JavaScriptは、Web開発の主要な言語の1つであり、多くのWebサイトやWebサービスで使用されています。JavaScriptを習得することで、Webサイトの動きやインタラクションを実現できます。 JavaScriptはWeb開発に欠かせないプログラミング言語のため、JavaScriptエンジニアの需要は今後も高まっていくでしょう。 JavaScriptは初心者でも習得しやすいプログラミング言語のひとつです。多くの開発者に人気がある言語のため、Webサイトや書籍、プログラミング教材といった学習のためのコンテンツも数多く存在します。 今はまだ初心者というあなたも、今回の記事を機会にJavaScriptエンジニアを目指してみましょう。

Go言語
Go言語の将来性は?年収データなどをもとにわかりやすく解説します
Go言語とは Go言語はGoogleが開発したプログラミング言語で、近年は日本でも注目度が高まっており、多くの企業が採用を検討しています。「Golang」とも呼ばれることがありますが、正式名称は「Go」です。本記事ではプログラミング言語であることを明確にするために、「Go言語」という表記を使用します。 Go言語の需要が高まっている一方で、Go言語を扱えるエンジニアの数は絶対的に不足していることも課題とされています。そのため、Go言語を習得することは、エンジニアとしての大きな強みになるでしょう。 Go言語の特徴 Go言語の特徴として、以下の3つについてご紹介していきます。 マルチパラダイムの次世代汎用言語 Googleのサービスと親和性が高い YouTubeやDockerなど大規模・複雑なWebサービス、プロダクト開発で採用されてきた マルチパラダイムの次世代汎用言語 Go言語はマルチパラダイムプログラミング言語(※)であり、様々な実装に耐えられるようになっています。 ※パラダイムとは「プログラムの動作方針」のようなもの。有名なパラダイムとしては「オブジェクト指向プログラミング」や「手続き型プログラミング」などがあります。 Go言語の汎用性はパラダイムだけでなく、環境についても言え、Googleが作ったOSであるandroidはもちろん、Windows、Linux、Mac、更にはiOSと、昨今の主要OSすべてで動作します。 実際、「Ivy big number calculator」というGoogleの開発チームがGo言語で作成したCUI(キャラクターユーザーインターフェース)計算機アプリが、android向けのPlayストアだけでなく、iOS機器向けのApp Storeにも公開されています。 Googleのサービスと親和性が高い Go言語はGoogleが開発、提供しているサービスのほとんどで利用可能です。特に注目されているのは、Googleがオープンソースで公開している機械学習ライブラリのTensorFlow(テンサーフロー)と、Googleが提供するクラウドサービスであるGoogle Cloud Platform(GCP)の2つです。 機械学習やAI開発、そしてクラウドなど注目度が高い領域でGo言語を利用できるというのは、今後のGo言語の展開を考える上でも重要なポイントです。 ちなみに、Googleの提供しているサービスでGo言語が使えないものとしては、Google App Maker(G Suiteプラットフォーム)が挙げられます。Google App MakerとはGoogle Apps(Googleカレンダーや、Gmailなど)にユーザーが独自で拡張機能を開発することができる便利なサービスです。残念ながら、Google App Makerでは、実質専用プログラミング言語であるGoogle Apps Script(GAS)を使って開発することになります。 YouTubeやDockerなど大規模・複雑なWebサービス、プロダクト開発で採用されてきた Googleが運営する動画投稿サービスであるYouTubeのサーバーサイドや仮想化技術のひとつであるコンテナのデファクトスタンダードといえるDockerはGo言語で開発されています。 実はGo言語のプログラミング仕様として、“処理も構文もシンプルで効率的”、“並行処理で効率よくタスクを処理していく”、“プログラミング言語自身でセキュアなメモリ管理を行い、開発者が意識せずとも、効率よくリソース管理ができる”という三つの重要方針があります。 この三つの方針は、明らかに「大規模・複雑なWebサービス、プロダクトを、より効率的に実現させる」という目標から生まれたものです。そして、実際に「大規模・複雑なWebサービス、プロダクトを、より効率的に実現させられるプログラミング言語」として、採用されることが多いのです。 Go言語エンジニアの年収と業界の動向 次に、Go言語の現状を見ていきましょう。求人検索エンジン「スタンバイ」プログラミング言語別年収ランキング2018(提示年収の中央値ベスト10) 参考【求人検索エンジン「スタンバイ」調べ】 順位 言語 年収中央値 (万円) 最大提示年収 (万円) 求人数 (件) 1 Go 600 1,600 2,202 2 Scala 600 1,300 1,489 3 Python 575.1 1,499 9,344 4 Kotlin 575 1,200 961 5 TypeScript 575 1,200 667 6 R 574.8 1,000 220 7 Ruby 550 1,200 11,676 8 Swift 550 1,200 3,353 9 Perl 525 1,200 4,509 10 C 525 1,000 9,347 年収中央値(つまりは期待平均年収)はScalaと同率一位、最大年収は二番手のPythonと100万円近い差をつけて堂々の一位です。労働市場で圧倒的な地位を占めるプログラミング言語だということがよくわかるかと思います。理由としては、2点挙げられます。 1点目は冒頭にも書きましたが、注目度が上がって事で企業側のニーズも高まっていますが、エンジニア数がまったく足りていません。需要と供給のバランスが崩れている状態のため、期待平均年収が高い傾向にあります。 ちなみに、どれくらいニーズが急拡大しているかというと、前回の2017年度版ランキング作成時は、「求人数が100件以下のため、その他の言語のひとつ」として扱われていたので、1年で22倍も求人数が増えたということになります。 2点目の理由は、Go言語は、大規模・複雑なWebサービス、プロダクトの開発が得意と紹介しましたが、「大規模・複雑なWebサービス、プロダクトとは、付加価値が高く、高単価が見込める開発案件」とも言えます。つまり、高単価案件が揃っているのに、応募者も少ないため、さらに高い報酬金額を提示するクライアントが多い、という訳です。 Go言語の将来性 Go言語の将来性、今後の展開ですが、先ほどご紹介した求人数の増加からもお分かりの通り、今現在、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで成長しています。 Googleとのサービスの親和性が高く、大規模・複雑なWebサービス、プロダクト開発で多くの実績を持っており、“サーバーサイド言語として確かな地位を築きつつあるため、非常に将来性のあるプログラミング言語であるのは間違いありません。 ただし、JavaやPythonなどの言語も引き続き人気があります。また、さらには上で紹介した求人情報集計で第二位に入ったScalaのようなJVM(Java仮想マシン)言語も存在感を高めているのは、Go言語の将来性という意味では、少しネガティブな要素かもしれません。 おそらく、Web業界では発展性や効率性からGo言語が好まれる一方で、過去のシステムを保守・拡張することが多いSIer業界では、これまで開発してきたJavaと共存できるJVM言語の方が好意的に受け止められると思われます。 もっとも、得意・不得意があり、「ある分野ではよく使われるが、他の分野ではまったく使われない」というのは、どのプログラミング言語でも起こることなので、あまり気にしなくても良いでしょう。 年収については、エンジニア数が増えたことで需要と供給のバランスが補正され、期待平均年収も下がる可能性はあります。しかし、Go言語のエンジニアの増加(供給)に対して、企業側のニーズの拡大(需要)が上回る状況が今後も続くと推測されるため、当面は、現在の水準を維持するものと思われます。 まとめ 何度もお伝えしたことですが、IT業界の巨人Googleが開発し、大規模・複雑なWebサービス、プロダクト開発で多くの実績を持っているのがGo言語です。ベテランエンジニアの中にはGo言語のシンプルさを嫌う人が多いのも事実ですが、着実に利用シーンが拡大しています。日本でもWeb系IT企業を中心に採用が増えており、十分、将来性が期待できるプログラミング言語です。 まだまだ日本語の書籍やインターネット情報が少なく、独力でGo言語を学ぶのはやや難しいかもしれません。しかし、すでにWeb系で活躍している方、今後Web系で活躍したい方には、ぜひ習得を目指していただきたいプログラミング言語です。 テクフリでフリーランス案件を探してみる

働き方
アプリケーションエンジニアの将来性は?年収などについても解説します
アプリケーションエンジニアはWebサービスや業務システム、スマホアプリなどのソフトウェアを設計・開発・運用するエンジニアです。企業の業務効率化を支えるシステムから、私たちの日常生活を便利にするアプリまで、幅広い分野で活躍しています。 本記事ではアプリケーションエンジニアの具体的な仕事内容や必要なスキル、年収などについて詳しく解説します。これからアプリケーションエンジニアとしてのキャリアに関心のある方はぜひ参考にしてみてください。 テクフリでフリーランス案件を探してみる アプリケーションエンジニアとは アプリケーションエンジニアは、ChromeやFirefox、SafariといったWebブラウザ上で動作する「Webアプリ」の開発を手がける職種です。 TwitterやGmailなどのサービスは、PCに何らかのソフトウェアをインストールしなくても動作します。このようなサービスの開発が、Webアプリエンジニアが活躍するメインフィールドです。 Webアプリは、PCはもちろんスマホ・タブレットにも対応することができ、端末を選ばず利用できるのが強みの一つ。iOSアプリはiPhoneやiPad、AndroidアプリはAndroid端末でしか使えませんが、Webアプリの場合はOSに依存することなく使えるのがメリットです。 逆にインターネット環境がないと表示すらできないというデメリットは存在しますが、5G回線が実用化段階に入っている昨今では重大な欠点とはならないでしょう。ネイティブアプリと違って活躍の場が広いことから、今後も重宝される人材と考えることができます。 アプリケーションエンジニアの業務内容 アプリケーションエンジニアの仕事は、要件定義やサイトの設計からスタートします。「ユーザーがどんな機能を求めているのか?」「クライアントはどんなデザインを希望しているのか?」をもとにしながら、システム設計を施します。 もちろんWebアプリの開発にも携わります。時には企業内限定の業務系Webアプリを手がけることもあり、クライアントとの綿密なやり取りを交わすヒューマンスキルが重視される職種でもあります。 顧客の要望を正確に反映したWebアプリをつくるためには、顧客の抽象的な経営課題や不安・問題に対してヒヤリングを重ね、具体化・細分化していく必要があります。 一つひとつの課題を多角的な視点から精査し、問題解決に導くソリューションを渡すのがWebアプリエンジニアの使命です。 時にはクライアントと技術部門との橋渡し役となることもあり、対人折衝能力は不可欠と言えます。責任が大きくプレッシャーもかかる立場ではありますが、エンジニアとしての業務を通じて経営者視点で考えるスキルを培えることは、この仕事のメリットの一つです。 開発したWebアプリを運用・保守することも、アプリケーションエンジニアの大切な役割の一つ。時には専門知識を活かして営業チームを支えるフィールド・アプリケーション・エンジニア(FAE)や、営業・マーケティング分野を支援するコーポレート・アプリケーション・エンジニア(CAE)としての活躍を求められることもあるでしょう。 アプリケーションエンジニアに必要なスキル・資格 Webアプリエンジニアに求められるのは、ハード・ソフトウェアの専門知識や、ネットワーク・データベースに関する深い理解です。 ユーザビリティに優れ、セキュリティ面でも信頼の置けるシステムを構築する必要があるため、幅広い分野のスキルが求められます。 Webアプリ開発においては、HTML5・CSS3・JavaScriptといったフロントエンド言語がメインで用いられます。Java・PHPなどのバックエンド言語も必要で、業務系アプリではJava、C、C#の知識も必要になるでしょう。 Webアプリエンジニアになるための必須資格はありませんが、以下のような資格を取得し、スキルアップを図ることで転職の成功率や独立後の成果に直結してくるはずです。 ドットコムマスター Webプログラミング能力検定試験 システムアーキテクト試験 アプリケーションエンジニアが学ぶべきスキル 未経験からアプリケーションエンジニアを目指すなら、まずはWebアプリ開発に関する書籍で基礎知識を身につけるとよいでしょう。アプリ開発者向けの講座やセミナーを受講することも、エンジニアとしてのキャリアに直結してくるはずです。 プログラマーやシステムエンジニアからのステップアップを考えるなら、フロントエンドをはじめとするプログラミング言語はもちろん、データベースに関する知識を身につけておくと、エンジニアとしての信頼度が高まります。 さらに市場価値の高いエンジニアを目指すなら、クライアントの課題を解決に導くソリューション提案に長け、社内メンバーや顧客とのコミュニケーションに秀でた対人折衝能力を身につけていることが望ましいです。 コミュニケーション能力は、アプリケーションエンジニアだけでなくIT業界では必須のスキル。技術を磨くのも悪いことではありませんが、チームの仲間と積極的に関わり、クライアントの希望を汲み取るトレーニングを重ねるなどの努力が仕事の成果にも直結してきます。 また、Windows系だけでなく、UNIX・LinuxといったOSに関する知識を深めておくと、より活躍の幅が広がるはずです。アプリケーションエンジニアを目指したいと考えるなら、要件定義〜設計〜開発〜運用まで総合的なスキルを身につけられるシステムエンジニアとして、まずは腕を磨くことをおすすめします。 テクフリでフリーランス案件を探してみる アプリケーションエンジニアの年収相場 アプリケーションエンジニアは、ほかのエンジニアやプログラマーと比べて高度なスキルを要求される専門性の高い職種でもあります。このことから年収水準は比較的高めで、20代から400万円を手にできるところもあります。 30代には500万円、40代になれば600〜700万円といった年収が見込まれます。プロジェクトマネージャーやコンサルタントにキャリアアップできれば、大台の1,000万円に到達することも十分に考えられます。 ただしこれは企業に勤めた場合の数字ですので、フリーランスとして独立し、成果主義の色が濃くなればなるほど年収は青天井となっていきます。それ相応のスキルや実績は求められるものの、平均的な年収以上の報酬を手にしたいなら、フリーのエンジニアという道を選ぶことも有力な選択肢の一つです。 アプリケーションエンジニアが活躍できる業界 アプリケーションエンジニアはさまざまな分野で重宝される存在ですので、一つの業界に限らず活躍することが可能です。 たとえば、電子部品・半導体といった製造業でも求人募集があり、営業部門をサポートするフィールド・アプリケーション・エンジニアが特に歓迎されます。CAD関連の会社では、営業・マーケティングにも携わるコーポレート・アプリケーション・エンジニアの人材が多く募集されています。 どんな業界でも求められる役割は同じで、技術面と営業面での活躍が期待されています。したがって、開発言語のほかコミュニケーションスキルやコンサルタントとしての知見が備わっていると、市場価値の高い人材となることができるでしょう。 【まとめ】アプリケーションエンジニアは将来性が高い 専門性の高いアプリケーションエンジニアは、将来性が高く、これからのAIやIoTの分野でも広く求められる人材と考えられます。若いうちからWebアプリ開発を目指してスキルを磨くことで、今後必要とされ続ける人材となることも不可能ではありません。 今後のキャリアパスの参考として、Webアプリエンジニアという職種の仕事内容・役割や、待遇、学ぶべきスキルを覚えておきましょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる

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データサイエンティスト
データサイエンティストの将来性は? 必要スキルなど徹底解説
データサイエンティストとは データサイエンティストとは、膨大なデータ、すなわちビッグデータから、ビジネスに活用できる情報を発掘する技能を持つエンジニアです。 統計学やデータ分析技法などを縦横に駆使しつつ、ビッグデータを扱います。 それらに加え、経営や企画などのビジネススキルから心理学まで、広汎な分野の知識が必要とされます。 データサイエンティストがいなければ、ビッグデータを持っていても宝の持ち腐れになってしまうといえるでしょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる データサイエンティストの年収は? データサイエンティストには高い技術力や専門スキルが求められます。 現在の状況として、データサイエンティストの供給がその需要を満たせていないため、採用現場では売り手市場が続いています。 平均年収.JPによりますと、データサイエンティストの年収の範囲は440万円から870万円ほどで、平均は655万円とのことです。 雇用形態や職種などによっても差が見られますが、根本的にはやはりその人のデータサイエンティストとしての実力や実績によって差がついていると見るべきでしょう。優秀なデータサイエンティストは企業からの需要も高く、年収も高めです。 参考:データサイエンティストの年収給料|「平均年収.jp」 データサイエンティストに必要なスキル データサイエンティストは、データを解析するだけでなく、そこから得られた知見を実際のビジネスにどのように活かせるかを考えます。したがって、ITや統計に関する高度な知識だけでなく、ビジネスの理解やコミュニケーションスキルなども必須になります。 ITスキル データの収集から分析、レポート作成まで、データサイエンティストとして仕事をするには、分析基盤となる環境の構築や運用のスキルが不可欠です。収集データを扱いやすいようにデータベース環境を構築し、必要なときに随時データを引き出せるように管理しておく必要があります。 また、ログ収集のバッチプログラム作成、BI(Business Intelligence)ツールへのデータ挿入、独自の解析プログラム作成など、コーディングスキルを求められる機会がしばしばあります。多くはデータ整形を行う処理ですので、RubyやPythonのようなスクリプト系の言語を1つ以上習得しておくとよいでしょう。Pythonは機械学習でも使用されます。 そのほかにもExcelやAccessから、HadoopやSQL、MATLABやSASやMinitabまで、各種のデータ分析プログラムも知っておくと役に立つはずです。不正侵入やデータ流出などを起こさないよう、セキュリティに関するITスキルも重要です。 統計スキル データ分析を学ぶ大前提として欠かせないのが、「統計」「確率」「微分積分」などの数学の知識です。高校レベルが最低限、できれば大学レベルであれば望ましいです。データ分析には「統計処理」「回帰分析」「データマイニング」などの多様な分析手法がありますが、こういった手法を手作業で行うのは非常に複雑で大変なため、対応した分析ツールを使用します。 これら分析ツールを単にブラックボックス的に使うのではなく、きちんと仕組みを理解して使うためにも統計やデータ分析の基本知識は必要です。ビッグデータやそのデータ分析の分野は、今もなお発展の真っ最中です。そのため、機械学習やディープラーニング、画像・テキスト・音声分析など、最新の動向の把握も日々怠らないことが大切になってきます。 ビジネスのスキル データサイエンティストは、データの解析結果をもとに仮説を立て、ビジネス課題の改善案を提案したりします。そのため、データ分析スキルに加え、データが対象としているビジネスへの理解が必須です。ここで、ほとんどの管理職は、データサイエンティストほどにはデータ分析分野に精通していません。統計学やデータ分析に関する基礎的知識がない人たちに対しても、分析結果の説明や提案をわかりやすく伝える能力が重要です。 データ分析などの専門用語をひけらかすことによってではなく、提案の中身の価値を伝えることによって、ビジネスへの貢献を示すことのできるコミュニケーション能力が大事です。また、データ分析の際、創造力やある種のビジネスセンスがあると意外な発見ができることがあります。公私問わず幅広い分野に関して興味を持ち、勉強したり経験したりしておくと、物事をさまざまな角度から見るセンスが身につくでしょう。 データサイエンティストに必要な知識を体系的に学びたい場合は、関連する資格の取得してみるのもいいでしょう。データサイエンティストにおすすめの資格はこちらの記事でさらに詳しく解説していきます。 データサイエンティストに役立つ資格6選! 資格取得のメリットや将来性について解説します テクフリでフリーランス案件を探してみる データサイエンティストの仕事内容 データサイエンティストは、ビッグデータの分析結果をもとに、ビジネス課題の解決や改善のための提案を行います。 大量の顧客データ分析を行うことで、顧客の嗜好を分析して新商品開発や現行商品の改善につなげたり、顧客の消費行動の変化を読み取って効果的な販売戦略を打ち出したりするのはその一例です。さらに詳しく見ていきましょう。 データ収集 情報戦はスピードが大切です。まず、業務システムやSNSなどの様々な情報源から、集められるだけデータの収集を行います。収集されるデータの量は膨大になるため、収集する際にも、整理整頓を行う必要があります。統一性のない大量のデータを、より利用しやすいフォーマットへと変換します。 データの分析 収集したデータを、SAS、R、Pythonのようなプログラミング言語によって分析します。必要なデータと不要なデータの取捨選択の見極めも大切になってきます。ここで、データに潜んでいるパターンや秩序を発見したり、ビジネス上の利益に寄与する傾向の特定を行います。統計学やデータ分析だけでなく、ビジネスや人間心理も含めた幅広い知識が求められます。 データサイエンティストの本領発揮と言える仕事ですが、この分析の仕方や分析結果によって、ビジネス課題への対応策も変わってきます。その意味でも非常に重要な仕事のひとつといえます。 レポートの作成 分析結果を表やグラフに整理し、説明や注釈をつけます。専門知識がなくても理解しやすいような形式で、ビジネス課題に対する仮説や提案を含んだレポートを作成します。このようにして、データ分析の手法を用いてビジネス課題を解決に貢献します。IT部門と業務部門とのコミュニケーションであり、コラボレーションともいえるでしょう。 その後、提案が実施されれば、仮説の通りになるかどうか経過を観察します。同時にデータの収集は継続して行い、新たな分析や検証につなげていきます。 データサイエンティストが活躍できる業界 データサイエンティストは現在も様々な分野で必要とされています。ビッグデータを保有する企業や組織は今後も間違いなく増えていくでしょうから、データサイエンティストに対する需要も将来にわたって増えていくことが見込まれます。 データサイエンティストの需要が多い分野といえば、やはりマーケティングの分野でしょう。リアル店舗でもECサイトでも、購入履歴や顧客情報などを組み合わせた解析を行い、それに基づく購入予測を立てることは、競争優位に立つ上で非常に重要です。 さまざまな業界や分野、商品やサービスなどの特性に合わせた適切なデータ解析手法に精通しているデータサイエンティストへの引き合いは多くなりそうです。 データサイエンティストの将来性は? 企業活動などで収集されたデータがビッグデータとなり、そのビッグデータの活用が広がっていく中、データサイエンティストの活躍の場は急速に拡大しています。現在は、企業などにおけるデータ活用の需要の高まりに対し、データ分析スキルを持った人材の供給が世界的に不足しています。 日本を含む世界各国がその育成を急いでいるように、データサイエンティストは人材不足が懸念されているエンジニア職種であり、非常に高い需要のある職種です。このようなブームともいえる状況の一方で、「データサイエンティストはいずれはAIに置き換わる」などとも言われています。 ただ、データ分析においては人間的な直感や感覚も重要な要素であり、現状のAIではこの点をまだうまく処理することができません。また、データ分析で得られた知見を、わかりやすい表現で伝える必要もあります。AIの進化によってデータサイエンティストが淘汰されてしまう可能性は、将来的にはゼロではないかもしれませんが、しばらくはなさそうです。 まとめ:さまざまな分野で活躍範囲が広がる データサイエンティストの仕事内容や年収などについてご紹介しました。Harvard Business Review誌の2012年10月号では、データサイエンティストは「21世紀で最もセクシーな職業」と表現されました。ビックデータ活用の広がりとともに、データサイエンティストの活躍範囲はこれからもさまざまな分野で広がっていくことが予想されます。 テクフリでフリーランス案件を探してみる

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UI/UXデザイナーの将来性は? フリーランスになった方が良い?
UI/UXデザイナーは、WEBサイト制作におけるユーザーの使い勝手改善を担当する仕事です。近年は需要が高まりつつあり、高度なスキルを持った人材は高額な年収で迎え入れられることも増えています。本記事ではそんなUI/UXデザイナーの将来性や、年収アップにおけるポイントについて紹介していきます。 テクフリでフリーランス案件を探してみる UI/UXデザイナーの平均年収は? まずUI/UXデザイナーの平均年収に関しては、ズバリ597万円というデータが出ています。これは「求人ボックス」というサイト上で公開されている数字で、およそ600万円ほどという高水準となっています。 日本の平均的なサラリーマンの平均年収が400~450万円程度ですから、5割ほど上回る計算です。月給換算しても50万円程度の収入で、派遣社員でも2,000円以上の平均時給となっています。 参考:「求人ボックス 給料ナビ」 UI/UXデザイナーは単なるWEBデザイナーとは異なり、求められるスキルが高度かつ専門的です。特にUXデザイナーはクリエイター業界の中でもトップクラスの年収を手にできる職種で、年収1,000万円を目指すことも難しいことではありません。 海外企業での案件を選べば、さらに高単価で仕事を手掛けられるようになるでしょう。その意味では「高い待遇の会社で働きたい」と考える正社員デザイナー、「高単価の案件で効率よく稼ぎたい」というフリーランスデザイナーにもおすすめできる職種と言えます。 UI/UXデザイナーとして年収を高める方法は? UI/UXデザイナーが年収をアップさせるには、以下の5つのポイントが重要となります。 新たな資格を取得する デザインソフトの扱いに秀でる WEBマーケティングの知識を身につける 最新の市場ニーズを学ぶ フリーランスとして独立する それぞれについて、さらに詳しく解説していきます。 新たな資格を取得する UI/UXデザイナーが収入を増やすためには、まずはスキルアップすることが基本です。WEBデザイン技能検定、CGクリエイター検定などを取得していくことで、転職で有利になったり昇給につながったりすることでしょう。 もちろん、資格では測れないスキルを磨くことも重要です。たとえばユーザーの立場になって考えられる共感力や、クライアントとの打ち合わせを円滑にするコミュニケーション能力など。企画設計やディレクションなどの上流工程を担当できるようになれば、大幅な年収アップも期待できるようになります。 デザインソフトの扱いに秀でる クリエイター業界では、必ずと言っていいほどデザインソフトを操作して業務を行います。具体的には、PhotoshopやIllustratorなどですね。これらのデザインソフトの扱いをマスターして、自分のやりたいことをスムーズに実行できると、生産性の高いUI/UXデザイナーとして評価されることでしょう。 最近では、WEBデザインに特化したSketchと呼ばれるデザインソフトを導入するところも増えてきました。他にもUI/UXデザイナーとしての仕事を円滑にするソフトがあれば、積極的に使い方を覚えていけるといいですね。 WEBマーケティングの知識を身につける 具体的なUI/UXのデザインだけでなく、上流工程のマーケティングにも携わることができると、年収は大きくアップします。 「ユーザーはどんな目的でこのページを訪れるのか?」「何を解決したいと考えているのか?」といったニーズを考えるのも大切ですし、「ライバルのページとの差別化はどこで行うべきか?」「クライアント企業の強みはどこにあるのか?」などを考えるのもマーケティングのポイントです。 また、検索流入を増やすという意味ではSEO対策についての知識もあるとベターですね。より多くのユーザーにサイトを訪れてもらうべく、検索エンジンに評価される設計を行うスキルが求められます。 最新の市場ニーズを学ぶ ユーザーに好まれるUI/UXデザインというのは、時代によって大きく変わります。特に昨今では動画コンテンツが注目を浴びるようになっていますので、動画コンテンツをいかに活かしたデザインを実現できるかが必要になってきます。 それ以外にも、最新の市場ニーズを学びながら最適なUI/UXデザインを作り続けるスキルが大切です。常に学ぶ姿勢を貫くUI/UXデザイナーであれば、大きな年収を手にするのも難しくなくなるでしょう。 フリーランスとして独立する 年収1,000万円以上のUI/UXデザイナーを目指したいと考えた場合、最適なのはフリーランスとして独立して活動することでしょう。時給や月給ではなく成果主義で報酬が支払われる背化のため、高単価な案件を取ってきてクライアントとの信頼を獲得することで、正社員デザイナーでは達成できなかったような月収も目指せます。 もちろん案件が減れば収入も減ってしまうなどの不安定さはあるものの、効率的に年収1,000万円を稼ぎたいならぜひ検討したい方法です。 UI/UXデザイナーの将来性は? 急速に成長しているIT業界の中で、特に専門的なスキルを扱うUI/UXデザイナーは、今後も高い需要が発生すると予想できます。誰でも気軽にはじめられるような職種ではなく、ユーザーの視点になったプロフェッショナルな経験が問われるポジションのため、高い将来性が期待できると言えるでしょう。 最近ではVR向けの3Dデザインや3Dインタラクションといった分野にもニーズが高まっているため、こうした新しいものにもキャッチアップしていけるUI/UXデザイナーなら、一生仕事に困らないはずです。 フリーランス向けの案件も増加傾向にあるため、独立して年収1,000万円プレイヤーを目指すのもおすすめできます。 テクフリを活用しよう 「でも、フリーランスになって案件が見つかるか心配です…」 そんなふうに感じることがあるかもしれません。特にフリーランスエンジニアの場合は、開発業務で忙しくて新たな案件を探してきたり、営業に行ったりする時間が取れないケースもよくあります。交渉や折衝が苦手で、コミュニケーション力にも自信がない方は多いでしょう。 そんなときには、フリーランス向けの「エージェント」を活用するという方法もおすすめです。エージェントはあなたの代わりに案件を探し、あなたの希望にマッチした仕事を紹介してくれる点が大きな特徴。 techcareer magazineでも、フリーランスエンジニア・クリエイターのための案件情報サイト「テクフリ」を運営しています。 テクフリでは、10年以上の業界経験を活かし、ただのお仕事紹介ではなく『バリューアップ』をコンセプトにした手厚いサポートで、エンジニアやデザイナーの一人ひとりをご支援しています。 現在は正社員として働いているが、将来的にフリーランスになりたいと考えている方、フリーランスから正社員に戻りたいと考えている方、どちらにもエージェントが真摯に対応しています。 もちろん、単に情報収集目的で利用していただいてもOKです。登録は60秒ほどで完了しますので、ぜひテクフリをチェックしてみてください。 テクフリでフリーランス案件を探してみる まとめ UI/UXデザイナーは平均を大きく上回る年収を手にできる職種で、これからの将来性も高い仕事です。今から専門スキルを磨いておくことで、長く安定して稼げるデザイナーになることができるでしょう。 テクフリでフリーランス案件を探してみる