AWS・Azure・GCPの案件数を比較|テクフリの案件294件で見る単価・働き方・求められるスキル【2026年】
目次
AWS・Azure・GCPをメインで扱う案件のうち、最も多いのはAWSです。フリーランスエンジニア向けエージェントのテクフリ(運営会社:アイデンティティー)が、AWS・Azure・GCPを主要技術とする自社案件294件を集計したところ、AWSが222件で全体の75%を占めました。
この記事では、テクフリが保有する案件データをもとに、3大クラウドの案件数・単価・働き方・一緒に求められるスキルを比較します。どのクラウドの経験を積むべきか、次の案件をどう選ぶかを考えているインフラエンジニア・クラウドエンジニアの方に向けた内容になっています。
この記事の要点
- テクフリが保有するAWS・Azure・GCPの案件294件のうち、AWSが222件、Azureが44件、GCPが28件です。
- テクフリ案件の月額単価は、平均AWS 80万円・Azure 81万円・GCP 93万円です。月額100万円以上の案件は、GCP案件の35.7%を占めます。
- テクフリのAzure案件は3件に1件が生成AI・LLM関連で、AWS案件の約2倍です。
- テクフリのクラウド案件では、リードやマネジメント案件の平均単価が89.7万円で、そうでない案件より月額11.7万円高くなっています。
- テクフリのクラウド案件の44%がフルリモートです。
(2026年10月時点のテクフリ集計)

AWS・Azure・GCPの案件数比較
テクフリが保有する3大クラウドの案件は、AWSが4分の3を占めます。AzureとGCPを合わせても全体の4分の1に届きません。

| クラウド | 案件数 | 構成比 | AWSを基準にした比率 |
|---|---|---|---|
| AWS | 222件 | 75.5% | 10 |
| Azure | 44件 | 15.0% | 2.0 |
| GCP | 28件 | 9.5% | 1.3 |
| 合計 | 294件 | 100% | ― |
また、テクフリのクラウド案件の19.4%は、主要クラウドに加えて別のクラウドの名前も求人内容に記載しています。「AWS・GCP・Azureいずれかの経験」と幅を持たせた必須スキルや、Azureを中心にしつつAWS・GCPと連携するマルチクラウド構成などがこれにあたります。
テクフリで募集中の案件は、AWSの案件一覧・Azureの案件一覧・GCPの案件一覧から探せます。
単価の比較
テクフリの案件では、GCP案件の平均単価が92.9万円と最も高く、AWSとAzureはほぼ同じ水準です。3大クラウド全体の平均は81.4万円、最高単価は149万円でした。

| クラウド | 平均単価 | 中央値 | 最高単価 |
|---|---|---|---|
| AWS | 80.0万円 | 77.0万円 | 132万円 |
| Azure | 80.9万円 | 77.0万円 | 132万円 |
| GCP | 92.9万円 | 85.5万円 | 149万円 |

単価帯で見ると、AWSとAzureは70〜90万円に案件が集まっています。GCPは100万円以上の帯が最も厚く、上位帯に寄った分布です。
勤務形態の比較
テクフリのクラウド案件は、フルリモートが43.5%で最も多く、週の出社が1〜3日の一部リモートを含めると約7割がリモート中心の働き方です。

| クラウド | フルリモート | 一部リモート(週1〜3日出社) | 一部リモート(週4日〜出社) | 常駐 |
|---|---|---|---|---|
| AWS | 43.2% | 25.7% | 12.6% | 18.5% |
| Azure | 47.7% | 22.7% | 2.3% | 27.3% |
| GCP | 39.3% | 39.3% | 3.6% | 17.9% |
| 3大クラウド全体 | 43.5% | 26.5% | 10.2% | 19.7% |
フルリモートには「緊急時のみ出社」「初日のみ出社」の案件を含みます。
勤務形態別の平均単価は、フルリモートが83.6万円、常駐が77.6万円です。テクフリのクラウド案件では、リモートだから単価が下がるという傾向は見られませんでした。リモートで働ける案件は、リモート可能な案件一覧から探せます。
求められる技術と担当範囲
テクフリのクラウド案件では、約半数がTerraformなどのIaC(インフラのコード化)の業務です。クラウドごとに見ると、一緒に求められる技術にははっきりした違いがあります。

| 求人内容に記載のある要素 | AWS | Azure | GCP | 3大クラウド全体 |
|---|---|---|---|---|
| IaC(Terraform・CloudFormation・CDK・Bicep等) | 50.0% | 36.4% | 50.0% | 48.0% |
| Kubernetes(EKS・AKS・GKE等) | 19.8% | 15.9% | 46.4% | 21.8% |
| CI/CD | 27.5% | 22.7% | 35.7% | 27.6% |
| 生成AI・LLM | 15.8% | 36.4% | 32.1% | 20.4% |
| データ基盤(BigQuery・Redshift・Snowflake等) | 9.5% | 4.5% | 21.4% | 9.9% |
| SRE | 14.4% | 13.6% | 25.0% | 15.3% |
| 移行・更改 | 33.3% | 27.3% | 17.9% | 31.0% |
| 要件定義・上流工程 | 34.7% | 29.5% | 25.0% | 33.0% |
| リード・マネジメント | 28.8% | 29.5% | 28.6% | 28.9% |
各クラウドの案件のうち、その要素の記載がある案件の割合です。

単価の関係では、使うクラウドの違いより、担当範囲や技術領域の違いの方が大きく表れました。AWSとAzureの平均単価の差は0.9万円ですが、リードや生成AI関連の案件かどうかでは11万円以上の差があります。
世界シェアとの比較
テクフリのフリーランス案件では、世界のクラウドシェア以上にAWSへの集中が強くなっています。世界シェアではAWSとMicrosoftの差は8ポイントですが、テクフリの案件数ではAWSがAzureの約5倍です。

| AWS | Azure(Microsoft) | GCP(Google) | |
|---|---|---|---|
| 世界シェア(2026年第2四半期) | 28% | 20% | 15% |
| 3社の中での比率に換算 | 44.4% | 31.7% | 23.8% |
| テクフリの案件数の構成比 | 75.5% | 15.0% | 9.5% |
世界シェアは、調査会社Synergy Research Groupが2026年7月30日に発表したクラウドインフラサービス市場の値です(出典)。同市場は前年同期比43%増の1,434億ドルで、生成AI関連のクラウドサービスが成長をけん引しているとされています。
考察:どのクラウドから案件を取りに行くか
ここからは、上のデータを踏まえたテクフリの見立てです。
案件を途切らせない土台は、AWSでつくる
フリーランスのクラウド案件は、世界シェアから想像する以上にAWSに偏っています。WebサービスやSaaSを運営する事業会社、金融機関のクラウド移行、官公庁向けのガバメントクラウドなど、発注元の業種が幅広いためです。
次の案件を探すときに選択肢が途切れにくいのは、まずAWSの設計・構築経験を持っている人です。特にフリーランスになって日が浅い人にとって、案件の数はそのまま稼働の安定につながります。
Azureは「生成AIの基盤づくり」の入口になっている
Azure案件は、Azure OpenAI ServiceやAI Searchを使った社内向け生成AI基盤、RAGの構築に関わるものが目立ちます。大企業はMicrosoft 365やEntra IDをすでに使っていることが多く、その延長で生成AIもAzureに載せる流れがあると考えられます。
インフラエンジニアが生成AIの仕事に入る入口として、Azureは有力な選択肢です。一方で、情報システム部門の運用やオンプレミスからの移行など、常駐を前提とする案件も一定数含まれます。
GCPは件数が少ない分、「設計できる人」への依頼に寄っている
GCP案件は、GKEを使ったコンテナ基盤やBigQueryを中心としたデータ基盤、IAMや組織ポリシーの設計といった、設計の比重が高い仕事が中心です。単純な運用保守より、構成を自分で決められる人を探す案件が多いため、単価の上位帯が厚くなっています。
ただし、これは「GCPを覚えれば単価が上がる」という意味ではありません。Kubernetesやデータ基盤を設計できる人が、GCPの現場で求められている、と捉えるのが実態に近いと考えています。
単価を分けるのは、クラウドの名前より「どこまで担うか」
3大クラウドのどれを選んでも、単価を大きく左右するのは担当範囲です。チームのリード、アーキテクチャ設計、SRE、生成AI基盤といった決定権のある仕事だと、単価は一段上がります。
逆に、移行や更改の案件は数が多い一方で、手順に沿った構築や試験が中心になるものもあり、単価は伸びにくい傾向があります。TerraformなどのIaCは、半数の案件で求められる「前提スキル」になりつつあります。
まとめ:経験の積み上げ方
- AWSの設計・構築とTerraformを土台にして、案件の選択肢を確保する
- 生成AI基盤に関わりたいならAzure、コンテナやデータ基盤を深めたいならGCPを2つ目の軸にする
- 構築作業から、要件定義・設計・リードへと担当範囲を広げていく
よくある質問
AWS・Azure・GCPで、フリーランス案件が一番多いのはどれですか?
AWSです。テクフリの集計では3大クラウドの案件の75.5%がAWSで、Azureの約5倍、GCPの約8倍ありました。初めてクラウド案件を取りに行くなら、AWSの経験が最も役立ちます。
GCP案件は単価が高いと聞きますが本当ですか?
平均では高めですが、理由は案件の中身にあります。GCP案件はKubernetesやデータ基盤など設計の比重が高い仕事が多く、それが単価に表れています。GCPの運用保守だけでは、他のクラウドと大きな差がつかないこともあります。
Azureの経験はどんな案件で生きますか?
生成AI基盤と、Microsoft製品を使う大企業の社内基盤です。Azure OpenAI ServiceやAI Searchを使ったRAGの構築、Entra IDやIntuneによる認証・端末管理、オンプレミスからの移行などで求められます。
クラウド案件で単価を上げるには、何を経験するとよいですか?
構築作業の一歩前、「決める」工程の経験です。要件定義や非機能要件の整理、アーキテクチャの選定、チームのリードなどを担った経験は、どのクラウドの案件でも評価されます。スキルシートには、使ったサービス名だけでなく、自分が何を決めたかを書くと伝わりやすくなります。
Terraformは必須ですか?
必須ではありませんが、半数近い案件がIaCの経験を求めています。AWSならCloudFormationやCDK、AzureならBicepを指定する案件もあるため、どれか1つを実務で使える状態にしておくと応募できる案件が広がります。
クラウド案件はリモートで働けますか?
働ける案件が多数派です。テクフリのクラウド案件では約7割がフルリモートまたは週1〜3日の出社でした。ただし、金融機関の本番環境など、セキュリティの都合で常駐やスポット出社が必要な案件もあります。
集計対象
- 対象:テクフリが保有する案件のうち、AWS・Azure・GCPを主要技術とする294件(募集終了分を含む)
- 基準日:2026年10月5日
- 単価:月額・税込、1人月(週5日)あたり
- 技術・担当範囲の判定:案件名・仕事内容・スキル欄の記載
クラウド案件を探すならテクフリ
テクフリ(運営会社:アイデンティティー)は、フリーランスエンジニア向けの案件紹介サービスです。AWS・Azure・GCPの構築・運用から、要件定義やアーキテクト、テックリードといった上流のポジションまで、クラウド案件を扱っています。
- 案件は24,000件以上、登録エンジニアは24,000人以上
- マージン率10%の案件を保有
- 新規登録から参画まで最速2日・平均14日
「今のクラウド経験でどんな案件に入れるか」「次は設計やリードに踏み込みたい」といった相談からでも、ご利用いただけます。インフラエンジニアの案件一覧もあわせてご覧ください。







