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C++

C++(シープラスプラス)の歴史を解説!

C++とは 皆さんはC++というプログラミング言語をご存知でしょうか。こちらは、かの有名なC言語に、オブジェクト指向の概念を追加する意味で、開発されました。この2つの言語は密接に関係しており、現代でも『C言語』を勉強した次のステップとして『C++』に挑戦する方が多くいます。逆に『C++』を勉強して、その後Cを詳しく知った方も多々いるようです。 今回は、そんな『C++』が、誕生してから今日に至るまで、「どういった歴史を歩んできたのか」について見ていきましょう。 C++が誕生したきっかけ C++の始まりは1979年と言われています。考案者は、デンマーク人のビャーネ・ストロヴストルップ(Bjarne Stroustrup)という人物です。彼は当時、ケンブリッジ大学の計算機研究所に属し、分散システム(※)上で動作するソフトウェアの研究に没頭する日々を送っていました。 ※複数あるコンピュータ同士、ネットワークを介して接続し、作業を分担しながら稼働するシステムのこと 彼はその時の実証として、コンピュータ間における、複雑な通信を再現する大規模なシミュレーション(いわゆる模擬的な実験)を書く必要がありました。それをSimulaというプログラミング言語で書いたのです。 Simulaは1960年代に作られた、世界初のオブジェクト指向プログラミング言語と言われています。その当時はオブジェクト指向という概念が、まだ世の中に浸透していませんでした。そんな中Simulaは 、全体の大きなプログラムを、プログラムごとの集合体として小さく分けて作る、という方式を取り入れていました。詳細な説明は控えますが、それによって開発効率や、保守性を高めることができるのです。 しかしながら、Simulaは今の時代のような優れた言語ではありませんでした。何か一つするにしても動作が重く、大規模なプログラムをコンパイルするのに、とにかく時間を要したのです。「このままではプロジェクトが完結しないかもしれない」彼は、そんな危機感を抱くようになりました。 そこで彼は、Simulaを使った研究を中断します。代わってBCPLという言語を、新たに取り入れることにしました。これは1966年に開発されたプログラミング言語で、C言語のルーツにもなったものです。細かく言えばBCPL→B言語→C言語と、順を追って改良されています。しかしながら彼は、それでも十分に満足のいく結果を得られませんでした。 しばらく時間が経ったケンブリッジ大学卒業後に、彼は、自ら新たなプログラミング言語の開発に乗り出します。その時に注目したのが『C言語』だったのです。元々BCPLに触れていたビャーネにとって、進化を遂げたC言語にフォーカスするのは、不思議な流れではありませんでした。 「Cは基本的な機能をほぼ全て兼ね備えている。その上、無駄な機能が加えられていないため実行速度が早い」そんな風に思っていたそうです。 そして、彼はC言語にSimulaのクラス機能を持たせたCpreというツール開発を経て、『C with Classes』という言語を作りました。この言語は高い実行効率と、他の言語と互換性を持ったバイナリ互換の機能を、兼ね備えていたのです。 『C with Classes』言語は、Cと同等レベルの実行速度をもつこと。コードがコンパクトであること。データがコンパクトであること。それらすべてを実現することが、開発の目的だったのです。その後、改良に改良を重ねた結果『C++』と名付けられました。名前の由来は『C』にインクリメントの意味を持つ『++(1つ足す)』を付け加えることで、Cより一歩前進した言語という意味から来ています。 開発の効率性を、より強く求められるようになった当時の時代 C++が出来上がった時代は、コンピュータの性能が向上し始めているころでした。それに連れて、開発は、多くのエンジニアが集って行う、大規模なものが主流になっていたのです。 すでに信頼性の高かったC言語に、オブジェクト指向的な拡張を施したC++言語は、まさに時代のニーズとマッチしていました。そういったことがきっかけでC++は、着々と利用者を拡大していったのです。 再三オブジェクト指向という言葉を使っていますが、オブジェクトとは「もの」や「物体」などを意味する言葉です。プログラミングを勉強する方であれば、必ず触れることになるであろう概念と言えます。 今回のテーマから逸れるため詳細は控えますが、オブジェクト指向を取り入れることで、1つ1つの機能・プログラムを理解せずとも、それらを使って効率よく開発が進められるというメリットがあります。 例えて言うなら、車の運転。普段運転される方の中で、「どういった仕組みで車が動いているか」まで理解している人は、多くないでしょう。車には、エンジンやメーター、ヘッドライト、もっと細かく見るとネジなど、無数のパーツの集合体で出来上がっています。 ですが、我々が知っておくべきことはアクセルを踏めば進むこと。ブレーキを踏めば止まること。ハンドルを回せば左右に方向転換ができる、といったことくらいです。細かな部分を気にしなくとも、車が使えるという点で、オブジェクト指向と似ている部分があるのです。 現在有名なJavaやObjective-c、Python・Ruby・PHP・JavaScriptといったプログラミング言語も、このオブジェクト指向の考えを取り入れています。気になる方は一度「オブジェクト指向とは何か」勉強してみると良いかもしれません。確実に、今後のプログラミング学習の役に立つことになります。 着々と評価を集めるC++ さて、C++の歴史に話を戻しましょう。その後C++は1998年にISO基準の認定を受け、国際的に通用するものであることが認められました。2002年にはマイクロソフト社が開発した『C#』のベースにもなっています。 ちなみにですが同年、C++の生みの親であるビャーネは、テキサス州テキサスA&M大学の計算機科学教授を務めました。2004年には、優れた工学者・技術者の表彰を行う、全米技術アカデミーの会員に選出されました。これは工学の分野で活躍する人たちの間で最高の栄誉。まさに、彼が数々残してきた功績が評価された結果でしょう。 そして今年2018年にはC++の開発を評して、チャールズ・スターク・ドレイパーという賞も受賞しました。この賞は別名で工学分野のノーベル賞とまで言われています。いまなお世間からの評価を集めている存在です。 まとめ:C++は様々な開発現場で活用されている C++言語の設計原則に『C++ は今現在役に立つ言語でなければならない』という言葉があります。その名の通り、現在も、サーバー系のソフトウェアやミドルウェア・OS。パッケージソフトウェア。組込ソフトウェアなど、様々な開発現場で活用されています。 C++、RubyやPHPといったここ最近人気が高まっているプログラミング言語に比べると、学習の難易度がほんの少し高いと感じる方がいるかもしれません。ただそれは人によって好みはあります。何より、Cの血を受け継ぐ、C++。そのスキルを磨くと、実に様々な開発を手がけることができることができるのは事実です。気になる方はぜひ一度、チェックしてみてはいかがですか?
Kotlin

Google formとKotlinを使って、無料のハッカソン・アンケートフォームを作っていきましょう

先日、私たちは半年期のハッカソン:Carrot Wars 2018 をインスタカートで開催しました。 イベントを通してある事実、大きなギャップを知りました。今のネット上でハッカソンイベントの結果を簡単に(そして無料で)集計するサービスはありません。素敵な選択肢はありますが、料金はかなり高いです。しかも、ほとんど単一のイベントでしか対応できません。また月額課金制度も基本です。そして他の制限もあります。 最近人気のあるハカトンがどのようなものかを考えると、そこには少なくともいくつかの選択肢があると思います。もちろん私たちはリサーチをしましたが、ニーズを満たすオプションを残念ながら見つけられませんでした。 この点に対して、私の共催者は私より現実を認識していました。「今はもうイベントの2日前です! もう直前です。一からアンケート用フォームを作る場合ではありません。もっと重要なことに集中するべきです」彼はそう言いました。 彼の言う通り、私は下記の方法でやってみました。 もしあなたが時間に追われ、このポストをハッカソンのために使いたいなら、実行する際、下記「ハッカソン用のフォーム使用方法」にジャンプしてください。 もし興味があったら、引き続きどうぞ。 ソリューションの選択 Google Forms 個人的に一からアンケート用サイトを作るのが好きではありません。だから私はGoogle フォームの力をちょっと借りたいと思います。もし一気に大量の応募者に対応しなければならない場合、Google フォームはかなり役に立つと思います。Googleは良いUIを提供していますし、作る方法も驚くほど簡単です。 Kotlin script (kscript) 私が興味を持つのは”集計結果”です。私はおそらく、Googleシートに結果を出力するためにGoogleフォームを取得している可能性があります。しかし、私のExcel /シートは、私が望んだ結果を得るために必要な数学的表現を調整するのに十分強くはありませんでした。 それについて、私は数学的シート表現の代わりに単純にKotlinでスクリプトを書きました。それは私にとって自然な行為でした。さらにアンケートの結果を綺麗にプリントできました。 Kotlinを選んだ理由は二つ:私はAndroid開発者です、そしてInstacartでみんなさんはKotlinを愛用者です。面白いことにこのハッカソンを行う時ちょうどKotlinが新いバージョンをリリースした頃でした(Kotlin 1.2.50 )。 あなたがbashのようにターミナル・プロンプトでスクリプトを実行することについては非常に満足のいくものがあります。 bash syntaxの不快さと、Kotlin言語のすべての心地よさがなくてはなりません。 アンケートの流れ: ・参加者は五つのカテゴリーに参加できます。 ・イベント当日は参加者にプロジェクトのリストを送ります。そして、参加者は各カテゴリーのベストスリーを選びます。 ・Googleフォームはかなり使いやすいです。アンケートの結果を簡単にCVSフォーマットに移行できます。 ・このKotlinスクリプトはCSVを取り込み、計算も行います。それぞれのカテゴリの結果をプリントします。 ハッカソンに対するこのフォームの使い方 1.フォームを作る 私が1押しのアドオンはformRangerというアドオンです。理由は一つ、このアドオンは自動的に資料の追加ができます。 これは私たちにとって役に立ちます。ハッカソンはいつもイベント直前に応募する方々が多くいます。そのためプロジェクトリストはいつも変動が多く、それに対し、アンケート用のフォームも連動しないといけません。(Instacartのハッカソンは五つのカテゴリーがあって、各カテゴリーは30件のプレゼンテーションがあります。それは合計150件のエントリーです。)どのようにして150件のエントリーを管理するのかがとても大事なこととなります。答えはformRanger です。たった一つのGoogleシートで全ての資料を管理できます。 そしてマッチング方法はこのようになります。プロジェクトは行で、順位は列になります(多肢選択法のグリッッドのようです)。あと一つとても重要なポイントは順位に対してレスポンスは一つしかできないという事です。そうでないと一つ以上のベストスリーが発生する場合もあります。 2. Kotlin scriptのインストール こちらのハイパーリンクから、Kotlin scriptの設定方法がわかります。 # install sdkman (if you haven’t already)curl -s “https://get.sdkman.io” | bashsdk install mavensdk install kotlinsdk install kscript # alternatively with homebrewbrew install mavenbrew install holgerbrandl/tap/kscript 3. CVSフォームを作る(出力する) Googleフォームであるレスポンスボタンを押すと、綺麗なCVSフォームを自動作成しますので、簡単にダンロードできます。Googleフォームはだいたい十分ですが、私はもう少し洗練された要素を付け加えたいです。例えば、各カテゴリー(結果)についてのweightingとfiltering です。こういうプログラムを使うと本当にいろんな可能性がでてきます。 4. commandを動かす 流れは下記のようになります: kscript carrot-wars-tabulate.kts ~/Downloads/star-wars-demo-results.csv 初回(スクリプトを初めて実行すると必要な依存関係を作成するので)は少し時間がかかりますが、ご了承ください。 実際はこうなります: 気に入らない人もいますが、でもこれは私のチョイスです 4. リソース ・ Demo Google voting form(自分の好きな選択肢を選んでください!) ・Sample CSV responses file (CSV 結果ファイルの見本です) ・Google sheetused topopulate above form (内容追加のためです) ・Source repofor Kotlin scriptthat tabulates and prints out the results (Kotlin script用、フォーム作りと結果を出力する) タイトル:Free hackathon vote tabulation using Google Forms & Kotlin 作者:Kaushik Gopal 原文URL:https://tech.instacart.com/free-hackathon-vote-tabulation-using-google-forms-kotlin-3c7b7080ea
C言語

C言語の歴史を誕生したきっかけから解説!

C言語とは さて皆さん一度は『C言語』という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。言うまでもありませんが、これはプログラミング言語の一種です。 このC言語を一言で説明すれば、非常に汎用性が高い”万能言語”。現在においても、システム開発や、ソフトウェア開発・ゲーム開発・ハードウェア開発など、実に様々な開発現場で『C』の技術を取り入れられています。 まさに、プログラミング言語の中心的存在といっても過言ではありません。そんなC言語ですが、これからプログラミングそのものを勉強していきたい方であれば、皆さん知っておいて損はない言語だと言えるでしょう。そんな方々のために今回は『C言語の歴史』について、あらためて振り返っていきたいと思います。 C言語が誕生したきっかけ C言語は1972年、アメリカの地で誕生しました。開発者は、計算機科学者のケン・トンプソン氏。すでに存在していた高級言語『B言語』の、改良版としてリリースされました。その後、トンプソン氏は2015年にGoogle社で Go言語の開発にも携わっていたことでも有名です。まさにプログラミング言語の第一人者と言えるでしょう。 さてC言語についてですが、名前からも想像できる通り、『B』の次だから『C』ということです。しかしながら『B言語』の前が、単純に『A言語』かというと、そうではありません。B言語は、1966年にケンブリッジ大学のマーティン・リチャーズ氏が開発した『BCPL』という言語が、元になっています。 BCPLの詳細はさておき、このB言語と、改良版であるC言語の違いは、「どこにあるのか」ついて見ていきましょう。 一番は、C言語では、データの『型』が指定できるようになったことです。B言語に関しては、その概念がありませんでした。 別な言い方をすると、B言語では一切データの『型』を意識する必要がなかったのです。それを今度は、エンジニアたち自身が、意識しなければならなくなりました。そう言うとなんとなく、B言語の方が先進的な言語に見えるかもしれません。 ただ実際はもちろんその逆で、それによってコンパクトかつ、より効率的なプログラムを記述できるようになりました。世のエンジニアたちは、処理速度が速いとされるアセンブラに近いコードが、記述できるようになったのです。 念のため「アセンブラとは何か」ご説明しますと、アセンブリという言語を使ったプログラムのことを言います。イメージとしては、機械語(0・1)を、人間でも理解できる状態に変換した言語です。 プログラミング言語には、CPUが直接理解することが可能な機械語と、人間が見て理解しやすい高級言語が存在します。アセンブリ言語は、その中間のポジション(やや機械語より)に位置しているため「低級言語」と呼ばれています。 さて話をC言語に戻していきましょう。 C言語が誕生した頃、社会のIT事情はどんなものだったのでしょう。その当時のコンピュータは、今の時代とは比べ物にならないくらい性能が低いものでした。そんな中、パフォーマンスに優れたC言語は非常に重宝されることになります。 Unixと共に成長の一途をたどるC言語 誕生から、現在に至るまで需要を保ち続けるC言語。その人気を確かなものにしたきっかけは、どこにあったのでしょうか。 それは、Unixの誕生と、その後の成長を振り返ると答えが見えてきます。なぜなら世に広まることになったUnixは、C言語によって作られたものだからです。 Unixとは、今で言うWindowsやMacといったOSの一種を指します。まず初めにこのUnixが誕生した背景から見ていきます。 当時、このUnixが存在する以前は、アプリケーションごとにコンピュータを用意する必要がありました。例えて言うなら、インターネットをするためのパソコン。メールを送受信するためのパソコン。デザイン作業をするためのパソコンetc…一台一役、それぞれが必要だったというイメージです。 それだと、大規模な開発になると、膨大な数の機械が必要になります。 そんな苦労を解決するために、各アプリケーションの間に立って機能してくれる中継役が必要になってきました。その役割を担っているのが、今となっては当たり前に存在しているOSです。 当時、OSを開発しようと、アメリカのベル研究所でMulticsというOSが作られたこともありました。 しかしながら、OSの機能を充実させすぎたこともあり、複雑になりすぎたのです。結果、当時のコンピュータのスペックでは、うまく動きませんでした。そこで出てきたものが、ミニコンピュータ用に開発されたOSのUnixだったのです。 その、コンパクトで効率的なプログラムを実現したのがC言語。当初アセンブリ言語のみで開発されたこのOSですが、1973年にほぼ全体をC言語で書き直しを行われました。 生産性の高いUnixは、その後も多くのエンジニアたちの注目を集めます。言わずと知れたMac OSも、Unixの技術を受け継いだものでした。当時から現在に至るまで、そのMac OSがどれほど市場を拡大していったかは、説明するまでもありません。その他、LinuxもUnixから派生したOSです。 こういった様々な場面でUnixが応用されると共に、その母体となるC言語の需要も拡大していくことになりました。 C言語は現代においても、いまだ存在感は絶大 そんなC言語ですが、今では数多くのプログラミング言語がCの血を受け継いでいます。その一つが、C++。既存のC言語にオブジェクト指向の考え方を導入したものです。この言語は、産業ロボットの制御や、家電の制御、大規模な基幹システム、国の公共機関のシステム、といった数多くの現場で活用されています。 名前からも想像できる通り、アップル社が開発したObjective-Cもまた、C言語がルーツとなったプログラミング言語です。iPhoneユーザーが普段、アプリを利用できているのも、C言語が存在していたおかげといっても過言ではありません。 C#に至っても、現代における主流のプログラミング言語として、その地位を確立しています。このように、現在のプログラミング言語の多くが、C言語の後継、もしくは影響を受けた言語だということが、よくわかります。 もちろんC言語そのものも、いまだ健在です。今やその歴史は、45年以上にも及びました。長い歴史と実績から、非常に信頼性の高い言語として認識されています。年を重ねるとともに、サンプルコードや、基盤コードも豊富に蓄積されてきました。 そのおかげで、新しいアルゴリズムや機能であっても、比較的スピーディに実装できるようになっています。 また、最近テレビや新聞などでよく耳にするビッグデータ解析や、人工知能(AI)、VR(Virtual Reality)。これらは、大量のデータを高速で処理する必要があります。そこで出番となっているのが、C言語というわけです。つまりC言語に対するニーズは全くもって衰えていません。 まとめ:C言語はオールマイティなプログラミング言語 何度も申し上げていることではありますが、C言語とは、まさにオールマイティなプログラミング言語です。家電製品、ゲームソフトなど、私たちの身の回りにある製品の多くがC言語の技術が取り入れられています。 そんなC言語ができるエンジニアを求めている企業は、後を絶ちません。「C言語 求人」で検索すると、実に多くの企業が、その能力を持ったエンジニアを欲していることがわかります。 これからプログラミングを勉強する方、またはすでにプログラミングに取り組んでいる方も、これを機に一度C言語の魅力に触れてみてはいかがですか。
Ruby

初心者におすすめのRuby を使ってできること・できないことまとめ

Rubyはプログラミング初心者の方におすすめのプログラミング言語です。 初心者の方にもおすすめの理由は、Rubyという言語は、できることが多岐にわたる上に、日本初のプログラミング言語で文法がシンプルなため、初心者にとっても身につけやすい言語となっているからです。 そんなRubyを使ってできる、または向いていない具体的な機能やサービスについてのご紹介を今回の記事を通してご紹介していきます。 Rubyは、Matzこと、まつもとゆきひろ氏が1995年に公開された新しめのプログラミング言語で、アメリカのスタートアップ企業や世界中でも多くの人に使われている様々なサービスにもRubyが使われて開発されています。 また、Rubyは今後の需要と将来性もあるプログラミング言語でもあります。 Rubyのプログラミングにおける将来性について詳しく書かれているものもありますので、以下の記事も是非合わせてご参照ください。 「Rubyには将来性がある?現状から踏まえて検証してみた。」 この記事では、そんな汎用性のあるプログラミング言語であるRubyを使ってできる機能やサービス、またRubyでは開発が難しい機能やサービスを紹介していきます。 Rubyで開発できること ここでは、Rubyで開発できる機能とサービスを見ていきます。 まずはじめに、Rubyで開発できる機能についての紹介です。 Rubyで開発できる機能 Rubyで開発できる機能は、以下の4点です。 1.Webサイト上の基本的な機能 Rubyを使って開発できる主な基本的機能は、以下の通りです。 ユーザー情報の登録、ログイン情報の管理、投稿、ランキング表示、予約や購入機能、商品管理、検索機能、オンライン決済、お問い合わせフォームなど。 これらの機能は、Webサイトを作る上で必要な機能であり、後々紹介する大きなサイトで使われていたり、Ruby on Railsというフレームワークで簡単に作成することができます。 2.API (Application Programming Interface) APIとは、ネットを通じてシステム間やアプリケーション間をつないでいるもので、サーバーでデータなどを保存したり、処理するときに使われます。そのAPIを作る際にもRubyが使われることがあります。 3.クローラー クローラーは、情報自体には新しい機能を追加することはなく、情報を収集することができる機能です。 Webサイトにある情報を集め、情報をデータベースの方に保存する機能をRubyを使って作ることができます。 4.スクレイピング スクレイピングとは、クローラーと似ている機能ですが、Web上の情報を新しく加工して作り出すことができます。この機能はGunosyなどのサービスでも使用されており、サイト内を巡回して得た結果をユーザーに項目別に分類したものを提供している機能です。この機能もRubyを使って開発することができます。 Rubyで開発できるサービス Rubyで開発できるサービスは、以下のものです。 1.ショッピングサイトなどのWebサービス Ruby on Railsというフレームワークがあるため、Rubyを利用することでクレジットカード決済付きのショッピングサイトを開発できます 。spreeやsolidusというライブラリを使うことで、はじめから決済機能などを作る必要がないため、スキルが高くなくてもショッピングサイトを作ることができます。 2.ブログサイト ブログは、このWordpressなどが主に使われることが多いですが、Rubyを使用すると、大規模に拡大しても機能が追加しやすいというメリットもあります。そのため、Bloombergなどの大きな企業さんでも本格的なブログを作成されるときにRubyが使われることがあります。 3.SNSサイト Rubyは主要なSNSのWebサイトにもよく使われています。主な具体例としては、Twitter、Facebook、クックパッド、食べログ、Wantedly、Github、Airbnb、Huluなど多くのSNSサイトにもRubyが使われて作られています。 4.ゲーム Rubyは、Gosoというゲーム開発ができるGosoというパッケージを持っています。このパッケージは、RubyとC++にも対応しているものです。また、このGosoというパッケージは、オープンソースであることと同時に、いくつかのプラットフォーム(macOSやWindows)などにも対応しています。 5.チャットボット Rubyのチャットボットは、Litaというライブラリを使って作成することができます。Litaは、プラグインが開発されているライブラリで、多様なチャットボットに対応されています。 これらの機能の実装は、1から独自で作るよりもRuby on Rails というフレームワークがあるため、そちらを使うと簡単に上記の機能を作成することができます。 Ruby on Railsの詳しい説明と、その将来性・人気さについて以下の記事で解説されていますので、そちらも是非ご参照ください。 「Ruby on Railsの将来性と人気について」 Rubyで開発できないこと 以上のように、様々な機能を実装して多様なサービスを開発することができるRubyですが、Rubyには実際の開発には向いていない機能やサービスもいくつかあります。 次はRubyで開発に向いていない機能とサービスについてご紹介していきます。 Rubyで開発できない機能 Rubyを使って開発することが難しい機能は以下の3点です。 1.文字や画像認識を必要とするAIなどの機械学習(Pythonの方が優れている) 2.スマホアプリ開発(SwiftやJavaの方が優れている) 3.WEBデザイン(HTMLやJavascript、CSSが必要) Rubyで開発できないサービス また、Rubyで開発に向いていないサービスは、以下の通りです。 1.スマホアプリ開発 スマホアプリは、Rubyで開発するとなると別のプログラミング開発アプリが必要になってしまいます。 また、JavaやSwift、Unityなどのプログラミング言語がスマホアプリ開発には優れているため、Rubyでスマホアプリを開発することはあまり向いているとは言えません。 2.Webデザイン Webデザインを考えるには、RubyよりもHTMLやJavascript、CSSなどのプログラミング言語が主に使われるため、RubyはWebデザインにはあまり向いていません。 Rubyの学習方法 Rubyは、他のプログラミング言語よりも文法が簡単で初心者の方でも勉強しやすく、汎用性もあるため将来性もあるプログラミング言語です。 そんなRubyの学習方法は、以下の方法をおすすめします。 1.プログラミング教室 Rubyは上記の多様な機能や企業で使用されているため、様々なプログラミング教室で勉強することができます。プログラミング教室で勉強することによって、勉強の進行度や不明点をすぐに講師とともに確認することができるため、独学よりも効率の良い勉強ができます。 2.学習サイト 独学でも自分のペースで勉強をすすめることができるため、自身の好みの教材やサイトを使って勉強をすることができます。現在では、様々なサイトや動画でもRubyの解説がされているため、解説を見ながら同時に進めて学んでいくことが可能です。 おすすめの勉強サイトは、ProgateやUdemyなどで簡単に勉強することができます。また、おすすめの動画サイトは、Ruby開発者でもあるまつむらゆきひろさんの「ミニツク」や「Paiza」という動画で学べるサイトです。 まとめ 以上、Rubyのできる機能とサービスのご紹介とRubyでは難しい機能、サービスのご紹介でした。 今回の記事のまとめとして、Rubyは、 1.ショッピングサイトやSNSサイト、ブログサイトなどの広いWebサイトの分野におけるサービスを開発できる。 2.以上のサービスをRuby on Railsというフレームワークを使って初心者でも簡単に開発できる。 3.一方で、スマホアプリ開発やAIなどの自動解析ツールの開発にはRuby言語は向いていない。 ということとなります。 以上のように、Rubyは広い分野におけるサービスを開発できる汎用性と将来性もある、初心者の方にもおすすめのプログラミング言語です。 この記事を通して、Ruby言語でできることとできないことの理解と、Rubyを始めるきっかけや勉強の参考としてお役に立ちましたら幸いです。 また、記事中に紹介したRubyの現状と今後の将来性の記事と、Ruby on Railsの詳しい説明と人気について書かれている2つの記事も再度合わせてご覧ください。 「Rubyには将来性がある?現状から踏まえて検証してみた。」 「Ruby on Railsの将来性と人気について」
働き方

【難しい】優秀なエンジニアを採用するための3つの解決策とは?

新型コロナウイルスの影響下でも、依然として有効求人倍率は高く採用難度が高まっているITエンジニア。様々な採用ツールを使っても優秀なエンジニアを採用できないとお悩みの企業も多いのではないでしょうか。 今回は、優秀なエンジニアの採用が難しい理由3つと、エンジニア採用を成功させる解決策3つについて解説いたします。 エンジニア採用が難しい主な3つの理由とは? そもそも理想のエンジニアが少ない 経済産業省が発表したIT人材需給に関する調査では、2030年には最大で約79万人不足すると試算されていること、新型コロナウイルスの影響でリモートワークへの移行やDX(デジタルトランスフォーメーション)の導入を行う企業が増加していることからITエンジニアの需要が非常に高まっていることが顕著になっています。 また、優秀なエンジニアは特にリファラル採用で案件を獲得している場合も多く、人材が外部に流れにくいことも企業が求める理想のエンジニアが少ないとされる理由の一つです。こうしたエンジニアは自社で採用するのは難しく、エンジニア採用に特化した人材サービスを利用することで解決する場合があります。 エンジニア採用について相談する エンジニア採用に予算をかけない エンジニアの重要性を理解している企業ほど高単価を提示します。それは、優秀なエンジニアを囲い込むためです。前述の通り、そもそもエンジニアの母数は少なく、有効求人倍率は約3~5倍とされていることからエンジニアは企業を”選べる立場”にいます。その中で優秀なエンジニアを採用するには、それなりの予算を提示する必要があることは明らかです。ここでエンジニアに対する予算を切り詰めてしまうと、企業が求める基準に達しないエンジニアが集まってしまいます。 理想のエンジニアかどうか見極めることができない これは企業の人事担当、面接担当の専門知識不足が原因と考えられます。エンジニア採用にも従来の採用方法を採用していると、十分な実務経験が伴う場合でも、面接時のコミュニケーションの取り方や印象で採用を見送るというケースが多々起こります。現場で特に重視されるのは、適切な実務経験とプログラミング言語の合致などです。エンジニアに限らず、職種によって適切な面接担当と採用基準を設けないと、理想のエンジニアの採用は難しくなってしまいます。 エンジニア採用を成功させる解決策3つとは? 人材要件を明確にする 自社のエンジニアに必要な人材案件を明確にすることで、より詳細にプロジェクトに必要な人材をイメージすることができます。そうすることで、採用方法、選考フローの内容や手順などの見直しにも繋がり、理想とする優秀なエンジニア採用に近づくと考えられます。 人材要件としてはプログラミングスキルはもちろんのこと、コミュニケーション能力なども含まれるため、どのようなチーム作りをしたいのか、という目的の明確化にもつながります。 採用担当は専門知識を持つ人に任せる これはエンジニア採用が難しい理由の3つ目であげたように、専門知識を持つ人を人事担当、面接担当におくことでミスマッチを防ぐことができます。また、現場でチーム作りを担当する当事者に面接担当を任せる、というのも採用における主軸の一つになります。優秀なエンジニアの早期離職のリスクを減らすことにつながるため、採用担当者選びには慎重になる必要があります。 ポテンシャルを重視して未経験者を採用する エンジニアの領域は日々進化しており、毎日の学習が必須です。つまり、学習方法によっては未経験のエンジニアでも実力を身につけることができるということです。現在は個人ブログや書籍など多くの媒体にチュートリアルが掲載されているため、無料でプログラミング知識や実務を積むことができます。実務経験のあるエンジニアを採用できないのであれば、優秀なエンジニアを作る、という方向転換をすることも解決策として考えられます。 「テクフリ」ならフリーランスエンジニア採用を細部からサポート テクフリは約10,000名の高度IT人材から最適な人材を選定し、エージェント型でオンサイトの開発支援をするITエージェントサービスです。 急な要因確保にも0営業日での候補者推薦が可能。人物面、スキルなどを考慮した人材紹介を行うため、求人に時間をかけることなく優秀なエンジニアを採用することができます。 テクフリの利用方法がわかる資料のダウンロードはこちらから まとめ 新型コロナウイルスの影響でより優秀なエンジニアの採用が難しくなっています。予算面の改善が難しい場合は特に解決策の3つを実現することが重要になります。 今回紹介した原因、解決策をぜひ優秀なエンジニア採用に生かしてください。
C言語

2022年3月版 人気のプログラミング言語ベスト20 第10位:C

Cとは 高速でコンパクトなプログラムを実現できることが大きな特徴となっているプログラミング言語です。1972年にAT&T研究所にてブライアン・カーニハンとデニス・リッチーによって開発されました。 彼らはコンピューターシステムの基盤となる、オペレーティングシステム(OS)であるUNIXを開発していましたが、その後にパーソナルコンピューターの普及と共に、C言語は使い勝手の良さから爆発的に普及しました。 C言語はコンピューターの標準的な言語として扱われ、教育の場でもプログラミング言語として標準であるC言語を教える機会が非常に多いです。 習得の難易度は他のプログラミング言語に比べて高いですが、C#,C++,Objective-C,Go言語などC言語をベースに開発された言語も多く、プログラミングの根幹・基礎を学ぶにはC言語が最適だといわれています。 このように歴史としてはかなり長いですが、いまだに多くの方に使われているプログラミング言語です。 また冒頭でもお伝えしたとおり、C言語の大きな特徴としてプログラム実行時の実行スピードの速さが挙げられます。 プログラムを実行する際には、書かれたソースコードを機械が読めるように機械語に翻訳する必要があるのですが、C言語では全てのソースコードを翻訳した後に実行するコンパイルという方式をとっているので、プログラムの実行スピードが非常に速くなっています。 このプログラムの実行スピードは非常に重要視されているので、コンピューターに使われるソフトウェアやゲーム・Webアプリケーションだけでなく、皆さんが普段使っている家電や自動車などの電子機器にもC言語が使われています。 Cはどれくらい使われている? GitHubでは、どの言語でプルリクエストがどれくらい行われているかということを公開しています。C言語は10位となり、他のプログラミング言語全体に比べてプルリクエストの比率が低めです。 C言語は3.023%となっており、16.689%で1位のPythonに比べるとかなり差があります。 他のプログラミング言語のプルリクエストの多さからC言語の比率は下がっており、トレンドとしても下降中です。C言語に代わる他の言語の台頭によってC言語の人気は落ちています。 ただ、C言語は皆さんがご存知のGoogleの社内標準言語に指定されていたり、ゲーム開発にも利用される言語なので、有名IT企業でも使われています。 とくに日本だと家電メーカーなどを中心に幅広く使われています。C言語を用いた開発ではGitHubを用いて開発することが少ないので、ランキングでは低めに出てしまいますが、実際はかなり多くの企業で使われています。 Cは転職に強いのか C言語について見てきましたが、実際にキャリアを考える上でC言語は転職に強いのかどうかは重要になってきます。 結論からいうと、C言語は転職に強いと言えます。なぜなら、C言語を用いて開発を行っている企業は多く、C言語を使えるエンジニアに対する求人も多いからです。 C言語を使いこなせるエンジニアの需要は高いので、待遇面では好条件で転職ができます。パーソルキャリアが発表した「【保存版ハンドブック】スキル年収マップ」では、C言語の平均年収が11位となる601万円に輝いています。 C言語を使いこなせて要件定義や基本設計などの上流工程まで出来るエンジニアは需要が高いので、ここができるだけで更に高待遇を受けやすいです。年収1000万円も夢ではありません。 また、求人数が他のプログラミング言語に比べてかなり多いので、転職しやすさという安定を求めている方にはオススメの言語となっています。 最近ですと、C言語の後釜としてGoogleが開発したコンパイル言語であるGo言語に注目が集まっています。 Go言語に取り代わるのではないかとも言われていますが、C言語はWebサービスの開発を中心に使われているGo言語と異なり、OSやハードウェアの制御など幅広い分野で使われている言語なので今後も求人は続くでしょう。 Go言語は人気のプログラミング言語ランキングで5位となっており、C言語よりも今勢いのある言語なので、こちらもチェックしてみてください。 活躍できる業種と年収 今まではC言語についてとC言語は転職に強いのかについて見てきました。ただ、C言語を使う職場に転職した場合に「そもそもどういう職場に転職できるのか?」ということについてここではお伝えしていきます。 IT業界はインターネット・Web業界、情報処理サービス業界、ソフトウェア業界、ハードウェア業界の4つに分類できます。C言語を使えるとインターネット・Web業界、情報処理サービス業界、ソフトウェア業界、ハードウェア業界の4つどこでも活躍できるでしょう。 まずインターネット・Web業界は、Webメディア・ショッピングサイトなどの自社サイトを運営している企業が多いです。自社のプラットフォームの設計・開発・運用やデータ基盤の構築などの案件があります。ただ、これらの企業はC言語よりも比較的新しいRubyやPythonなどを採用している企業が多いので、古くから存在するC言語を採用するという企業は少ないです。 最近ですと、C言語の後釜と言われているGo言語を自社のサービス開発に採用する企業が多いので、ますますC言語を採用するインターネット・Web業界の企業は少なくなっています。 また、情報処理サービス業界では、セールスエンジニアとしてクライアントにWebアプリ開発の提案を行うこともあれば、エンジニアとしてWebアプリの開発をすることもあります。 ソフトウェア業界では、プログラマーかSE(システムエンジニア)としてWebアプリ開発の下流もしくは上流工程に加わることになります。 最後にハードウェア業界です。ハードウェアの制御はC言語によって成されることが多いです。実際にエンジニアとしてC言語を用いてハードウェア制御の開発に携わることになります。 とくに日本はものづくりの国なので、家電や自動車などプログラミングで制御されているハードウェアの開発が進んでいます。そのため、必然的にハードウェア開発のエンジニアが多く必要となってくるので、日本の機械産業がある限りはC言語の需要は非常に大きいです。 実際にこのハードウェア業界の求人がC言語では一番多く、大きな特徴として他のプログラミング言語に比べるとこの業界での求人が圧倒的に多いです。 まとめ:高い将来性 今回はC言語に関して転職を絡めて見てきました。 今回お伝えしたかったことは以下の3点です。 C言語は高速でコンパクトなプログラムを実現できることが大きな特徴となっているプログラミング言語C言語の求人数は非常に多く、転職に強いC言語の求人はハードウェア業界が多く、安定している C言語は現在も多くのハードウェア開発・ソフトウェア開発ともに使われています。今後もさまざまな業界で使われ続けていくことが予想されるので、将来性も高いです。C言語の求人案件に応募しようと思っている方は、今回の内容を参考にぜひ次のステップに進んでみてください。
働き方

フリーランスと自営業、個人事業主の違いとは?定義とメリットデメリット

個人事業主・フリーランス・自営業の違いとは? 個人事業主・フリーランス・自営業は、似たような言葉で同じものだと思うかもしれませんが、それぞれ定義が異なります。定義や違いをしっかりと解説します。 個人事業主の定義 個人事業主とは、「継続して同じ事業を行う個人」と定義されます。 個人=会社に属さない・法人ではない 事業=対価を得て行われる取引を、繰り返し継続して行うこと 対価を得る行為は継続的でなければならず、メルカリやヤフオクに出品して取引を行うことは、単発的に過ぎないので、個人事業主とは呼びません。個人が、「対価を受け取っている」かつ「継続的に事業を行っている」という、2つの事実があって初めて個人事業主と定義されます。 また、個人事業主になる際は、税務署へ開業届を出す必要があります。 所得税法第229条には、「新たに事業所得、不動産所得又は山林所得を生ずべき事業の開始等をした方」は「事業の開始等の事実があった日から1ヶ月以内」に開業届を提出しなければならないと明記されています。 具体的な職種としては、引越し業、機械修理業、税理士、弁護士などが挙げられます。 自営業の定義 自営業の定義は、「自分で事業を営むこと」です。会社員のように、会社に属して給与をもらうのではなく、独立して事業を行うことで収入を得ています。個人か法人かなどの区別はなく、収入が税務上の区分で「事業としての所得」に分類されるものは、自営業にあたります。 自営業・個人事業主・自由業は同じ? 個人事業主と、自営業の定義を解説しましたが、もう1つ「自由業」という似たような言葉があります。その解説を含めて、3つの言葉を比較しながら意味を説明します。 自由業は、「フリーランス」と呼ばれることがあり、定義は曖昧です。 雇用されておらず、自分の裁量で働く人を指します。会社に雇用されていないため、場所や時間を選ばず働くことができます。 具体的な職種では、ライターやwebデザイナー、イラストレーターなどがそれに当たります。他には、開業医などの職種も自由業に分類されます。しかし開業医は、作業時間が決まっているので、ライターやwebデザイナーに比べると自由度は少し下がります。 自営業・個人事業主・自由業の定義を説明しましたが、3つとも部分的に重複しています。3つを完全に棲み分けることは難しいです。 3つの関係性を説明するとすれば、 法人個人関わらず、事業を営んでいる「自営業」という広義の中に、「個人事業主」や「自由業」という働き方が分類されます。例えば、開業医は自由業であり、自営業でもあります。 個人事業主のメリット 個人事業主は、企業に雇われていないため、会社員とは違った良さもあり、大変なこともあります。まずは、メリット4つを紹介します。 時間的拘束がない 会社員の場合は、企業に決められた出社時間と退社時間があります。しかし、個人事業主の場合は、1日のうちで、事業を開始する時間も終了する時間も全て自分で決めることができます。もちろん休暇も自分の都合に合わせることができます。企業という雇用者がいないため自由に働くことができることはメリットの1つです。 働く場所を自由に選べる 会社員であれば、会社都合で地方転勤や支社移動などがあります。自ら働く場所を自由に選択することはできません。飲食店など店舗を構えて経営する場合は、その場所に行って働く必要がありますが、開業時点で出店場所を自分で選ぶことができます。その他のパソコン1つあれば仕事ができるような職種になれば、近くのカフェでも家でも作業できるので、かなり自由度高く仕事ができます。 人間関係のストレスがない 会社に所属していないため、上司部下や周りの同期などもいません。そのため、人間関係に悩むことはほとんどないでしょう。コミュニケーションをとることが得意ではない方は、個人事業主になることで「働きやすさ」が生まれるかもしれません。 収入が増える可能性がある 個人事業主の場合、事業で得た収入が所得になります。会社に所属していれば、給与は元から決まっていますが、個人事業主の場合は、自分次第で給与が決まります。自分の能力次第で収入額が変わるため、自分のスキルを活かせた場合、収入が増える可能性があります。 個人事業主のデメリット 個人事業主として働く場合、メリットばかりではありません。以下でデメリットを2つ紹介します。 収入が安定しない 個人として仕事をするということは、全ての責任を自分で負うことになります。自分のスキル次第で収益の変動があります。さらに、開業したばかりでは、世間に対して信頼がないので、なかなか収益にもつながらないでしょう。その責任を負うのも自分です。収入が安定しない可能性があります。 労働法が適用されない 労働法は、事業や事務所に使用される労働者に対して適用される法律です。そのため、個人で事業を行って生計を立てている個人事業主には適用されません。つまり、時間無制限で働くことができます。とはいえ、働きすぎは体によくないので、体を壊さない程度に自分で調節が必要です。 個人事業主や自営業を始める際の注意点 個人で事業を始める場合、注意点があります。個人で独立したら、すべての責任は自分で負う必要があるので、しっかり確認しておきましょう。 会社を退職する前にしておくこと 多くの場合は、会社を退職して個人で事業を始める方が多いと思います。まずは、会社を退職する前にしておくべきことを紹介します。 ・退職手続き ・必要書類の準備 をする必要があります。 必要書類 ※開業届けの提出、青色確定申告の提出、健康保険と年金の切替 具体的な必要書類は、 ・開業届 ・青色確定申告の申請書 に2つです。 開業届は、開業1ヶ月以内に提出する必要があります。開業日、屋号、マイナンバー、事業内容などの情報が必要です。提出に行く際は、本人確認書類を持参しましょう。 青色確定申告の申請は、納税においてメリットを受けることができます。必ず申請しましょう。これは、開業届を出していないと受け付けられないので、開業届と、青色確定申告承認申請は忘れずに2つとも行いましょう。 さらに、従業員を雇う場合は、その他書類と保険の申請が必要です。 まとめ 自由業(フリーランス)・個人事業主・自営業について解説をしました。定義はそれぞれ少し異なっていますが、明確な線引きがなく、自営業の中に個人事業主という概念が存在しています。 個人事業主としてのメリット・デメリットもあり、全体を見ると自由度が高いかわりに個人の責任が重いという事実があります。 もし、個人事業主として独立をしたいと考えている人がいれば、始める際の注意点をしっかりと確認して、必要書類を揃えましょう。
Python

Python資格試験の種類や難易度は?エンジニア就職にどうなの?

Python資格試験について、種類やその概要を詳しく解説しました。具体的な勉強の仕方も紹介しています。Pythonの資格試験にはどんな種類があるのか知りたい方や、それぞれの試験がどのくらいの難易度なのかを知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。実際就職に有利になるの?という、気になる疑問にも答えています。 Python資格試験の種類・一覧 Pythonの資格試験は、3つあります。その3つは国内の資格試験と、国際的な資格試験の2つに分類されます。 国内資格 Python3エンジニア認定基礎試験 国内資格 Python3エンジニア認定データ分析試験 海外資格 Python Certifications 国内の資格試験は、「Python3エンジニア認定基礎試験」と「Python3エンジニア認定データ分析試験」があります。どちらも、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が認定している民間の資格試験です。 海外のものでは、「Python Certifications」という資格があります。ポーランドを拠点に活動している、OpenEDG Python Institute が実施している資格試験です。 以降、3つの資格試験について詳しく説明します。 Python3エンジニア認定基礎試験 Python3エンジニア認定基礎試験は、CBTという、全国にあるテストセンター(オデッセイコミュニケーションズ)でいつでも、受験可能な試験です。 試験は、Pythonチュートリアルという本を元に作られていて、その中から出題されます。 問題の配分は、ウェブサイトより確認可能です。 出題形式 CBT方式(マウス選択問題) 試験時間 60分 問題数 40問 内容 文法などの基礎的な問題 合格基準 70%以上で合格 受験料 11,000円(学割5,500円) Python3エンジニア認定データ分析試験 Python3エンジニア認定データ分析試験は、Pythonを用いて行うデータ分析の基礎や、その方法についてが出題される試験です。 この試験も、CBTという全国にあるテストセンター(オデッセイコミュニケーションズ)でいつでも、受験可能です。 試験内容は、Pythonを使ったデータ分析の基礎知識で、範囲も限定されています。 出題形式CBT方式(マウス選択問題)試験時間60分問題数40問内容Pythonを用いた、データ分析の基礎や方法について合格基準70%以上で合格受験料11,000円(学割5,500円) Python資格は就職に価値はある?必要? Python資格は就職に必要なのでしょうか?資格を持っていることで、就職に有利になるなら、取得する価値がありますよね。 Python資格の取得で得られるメリットを3つ紹介します。 ・スキルレベルの証明 ・キャリアアップにつながる ・スキルアップにつながる です。 スキルレベルの証明になるというのは、採用側が履歴書を見た時点で、どのくらいのレベルなのかを測ることができます。特に国内資格2つは、未経験者がPythonスキルを求められる企業への転職をするときに役立ちます。初心者でも基礎は最低限理解していることを証明できます。 ある程度経験を積んだプログラマーの方は、より充実した福利厚生や収入を目指しての転職であれば、Python Certificationsのレベル3.4が有利に働くでしょう。高い技術を証明できるので、企業に自分をアピールできます。 キャリアアップについては、Python資格が企業や研究機関で利用されていることから、エンジニアとしてのキャリアを積み上げていくことに、プラスに働くでしょう。 スキルアップにつながるというのは、学習のモチベーションになる、学習効率の向上につながります。 資格をとるということは、自分のスキルがどのくらいなのかを証明できるので、取得することにメリットはあります。ですが、資格を取ったから採用される、というわけではありません。採用側の指標になり、一定の評価を受けることができますが、それ以降採用につなげられるかどうかは個人の努力次第です。 Python資格の難易度と勉強時間は? Python資格を取得することは、どのくらい難しいのか、どのくらいの時間を必要とするのかを解説します。 難易度 まず難易度についてです。 ・Python3エンジニア認定基礎試験:合格率77%。基礎的なことが出題されるため、難易度は比較的高くはない。 ・Python3エンジニア認定データ分析試験:合格率不明(基礎試験よりは合格率が下がる可能性が高いが、出題範囲や教材が明確なので、ある程度高い合格率になると予想される) ・Python Certifications:前提として、英語で出題される レベル1.PCEP=プログラマーエントリーレベル。Python3エンジニア認定試験とほとんど同じレベル レベル2.PCAP=Pythonを使った実務遂行レベル。基礎知識に加えて、実務に必要とされる、応用のような問題もあり。 レベル3.PCPP32-1=プログラマーとして、高い技術力を証明できるレベル。証明できるレベルが高く、転職にも有利に働く。 レベル4.PCPP32-2=レベル3のさらなる上級レベル。レベル3を保有していることが受験の条件。 勉強時間 必要な勉強時間は、それぞれ試験ごと、個人の経験やスキルによって異なります。紹介する勉強時間は、目安であるため、合格できるかできないかは個人の努力次第です。 ・Python3エンジニア認定基礎試験、Python3エンジニア認定データ分析試験 →Python実務経験がある人:4時間程度 Python以外の言語の実務経験がある人:8時間程度 未経験:40時間以上 ・Python Certifications レベル1.PCEP→Python3エンジニア認定基礎試験と同等レベル、同等の時間(+英語力) レベル2.PCAP→実務経験があれば比較的少ない時間で合格可能。応用問題が出題されるので、初心者には難易度が高いため、かなりの時間を必要とする(+英語力) レベル3.PCPP32-1→プログラマーとして技術の高さの証明になるほどの試験なので、実務経験があっても、時間をかけて勉強が必要。(+英語力) レベル4.PCPP32-2→レベル3のさらなる上級レベルなので、資格試験の勉強としてしっかり時間をかけて取り組む必要がある。受験条件として、レベル3.PCPP32-1を取得しておかなければならない。(+英語力) Python資格の勉強方法 Python資格を取得するための勉強方法を紹介します。どの試験も、出題範囲が限定されていたり、過去問があるため、学生時代のように勉強するのが一番近道だと思います。具体的な方法を3つ紹介します。 過去問を活用する どんな問題が出題されるのかを知るため、実際に問題に慣れることを目的に、過去問を活用しましょう。出題範囲にないものを勉強しても、資格試験に合格するという目標においては時間の無駄になるので、効率よく勉強していくためには、出題範囲を理解し、それに沿った学習を進めていく必要があります。公式サイトにも、出題範囲が一部公開してあるので、確認しておきましょう。 模擬試験を受ける 問題や試験を受ける感覚に慣れるために、模擬試験を受けましょう。自宅で勉強するのと、会場で受けるのは、雰囲気や緊張感が全く違います。それらを学習しながら感じ取れるのは、模擬試験で体験してみることが重要です。 本・参考書で勉強をする 問題の数をこなして、たくさんの問題に触れましょう。たくさんこなしていくことで、問題を解くスピードが上がります。実際の試験でも、わからない問題があれば焦ってペースをみだしてしまう可能性がありますが、数をこなした努力から、自信を持って試験に挑むことができます。 Python資格試験のフロー 最後にPython資格試験を受けるためのフローを説明します。 申し込み→当日会場で受験(→その場で結果が出る) という流れです。 資格試験へ申し込み Python3エンジニア認定基礎試験とPython3エンジニア認定データ分析試験は、通年で受験ができます。各都道府県に設置されている、試験会場で日程を選択し、受験日程と場所を決めます。 申し込みの方法は、「odyssey ID」を登録し、個別に試験会場へ問い合わせて日程を調整します。 当日の持ち物 試験当日の持参物は、 ・Odyssey IDとパスワード ・受験票 ・本人確認書類(免許証など) です。本人確認ができないと、受験ができなくなる場合があるので、忘れないように気をつけましょう。 まとめ Pythonの資格試験について解説をしました。資格を取得することで、自分のスキルを証明できることや、学習効率向上、モチベーションにつながるなどのメリットがあります。Pythonは今後も需要が高まっていくと予想されているので、習得におすすめの言語です。 これから学習を始める方も、Pythonを使って転職を考えている方も、資格取得を初めて見てはいかがでしょうか。
働き方

IoTエンジニアとは?仕事内容から必要なスキルを徹底解説!

IoTエンジニアという職業をご存知でしょうか。 近年、AI技術やクラウドの発展により耳にする機会が増えたIoTエンジニア。 今回は、そんなIoTエンジニアの概要や必要なスキルなどをまとめました。IoTエンジニアに興味がある方や、目指している方はぜひ参考にしてください。 IoTエンジニアとは IoTエンジニアは、IoT製品や技術を用いたシステムの開発に携わるエンジニアです。開発したソフトウェアを、あらゆる「モノ(装置、機会、デバイスなど)」に組み込みインターネットと接続することでモニタリングや遠隔操作を可能としています。近年、AI技術やクラウドの発展により需要が高まっています。 IoTとは IoTとはInternet of Thingsの略で、直訳すると「モノのインターネット」という意味となります。簡単に説明すると、「身の回りのあらゆるモノがインターネットにつながる」ことを言います。 一昔前までは、インターネットに繋がっているモノといえば、大型のPCや銀行のATMなど、大規模なシステムを組み込んだものだけでした。しかし最近では、センサーや通信機器の小型化やネットワーク通信の高速・大容量化により、汎用性が急激に高まっています。今では、スマートフォンなどの小型の情報端末だけでなく、エアコンや自動車など様々なものがインターネットに繋がっており、情報伝達が可能となっています。そのため、センサーなどから取得した情報をクラウドに保管したり、遠隔から情報を把握し、利便性の向上や危機管理などをスムーズに行うことができます。 具体的に、遠隔からのモノを操作することができたり、電気やガスの消費量などの情報を確認することができます。他にも、企業がユーザーの使用状況や操作履歴などの情報を収集・分析することで、よりニーズに合った製品の開発にも役立てています。 IoT技術に関するデバイスの設計やソフトウェアの開発、ネットワークの構築に必要な知識やスキルは非常に専門性が高く、専門家が必要です。その専門家こそがIoTエンジニアなのです。 IoTエンジニアの仕事内容 IoTの開発は、組み込みやアプリケーション、ネットワークなどの多岐にわたる分野の知識とスキルが組み合わさって行われています。IoTエンジニアは、全てを一人で行うのではなく、複数のIoTエンジニアと協力しながら作業を進めていきます。そのため、IoTエンジニアといっても担当する業務によって内容は異なります。全ての業務に共通していることは、端末やデバイスなどのハードウェアとネットワークやOSなどのソフトウェア両方の幅広い知識やスキルが求められる点です。 IoTエンジニアは、企画や設計などの上流工程を担当することが多いのも特徴です。一般的なエンジニアは既存のシステムをベースにしたメインの開発業務や、システムの管理を行います。しかし、IoTエンジニアは日々新しい技術が生まれるIoTの動向を把握しながら、新たな製品やサービスを生み出していくことも求められます。 IoTエンジニアの年収 IoTエンジニアの年収に関しては、比較的新しい職種のため正確なデータはなく、経験や業種、職場によって大きくかわりますが、全体的な年収の相場は約300〜700万円と言われています。 未経験のIoTエンジニアの年収の相場は、約300〜400万円程度で、3年以上の経験者であれば約500〜700万円と言われています。経験や知識が多い人材であれば、1000万円を超える求人を探すこともできます。 IoTエンジニアの需要は年々高まっており、人材も不足していることから、他のエンジニアと比べて、高めの水準からスタートできる企業が多い傾向があり、未経験可の求人募集も見つけることができます。 IoTエンジニアの需要と将来性 近年、IoT技術はAI技術やクラウドの発展により需要が高まっています。さらに、まだIoTエンジニアとして活躍している人材が少ないです。 AI技術やクラウドはこれからも発展が見込まれており、より一層IoT技術の需要が高まることが見込める点や、今後さらに人材不足が進むことが予想される点からも、IoTエンジニアは将来性が高いと言えるでしょう。 しかし、IoTエンジニアは将来性が高い一方で、今後さらに目まぐるしい進歩や変化が予想されることから、専門的な知識やスキルだけでなく、急激な変化に対応できる柔軟性も必要になるでしょう。 IoTエンジニアに必要なスキル・知識は? IoTエンジニアになるにはどのようなスキルや知識が必要なのでしょうか。詳しく見ていきましょう。 組み込み系のスキル IoTは、家電や自動車などの「モノ」にセンサーをはじめとしたシステムを組み込む必要があるため、ハードウェアやデバイスを操作する組み込み系の開発スキルが必要です。 組み込みシステムの開発には、C言語やC++、Javaなどのプログラミング言語や、WindowsやLinux、Android、iOSなどのOSの知識も必要です。 ネットワークのスキル・知識 IoTは、「モノのインターネット」と言われるように、インターネットとクラウド環境の活用が大前提です。そのため、デバイスをインターネットに接続したり、スマートフォンやパソコンを経由して繋げるには、ネットワークの知識が必要不可欠です。 また、IoTでは、Wi-Fiやモバイル通信だけでなく、Bluetoothなどの無線系の通信方式も使われています。リアルタイムで通信の処理を行うには、ただデバイスをネットワークに繋げるのではなく、効率よくデータの送受信ができるように環境を構築する必要があるので、高度なスキルや知識が必要となってきます。 セキュリティの知識 近年、サイバー攻撃の対象はパソコンからIoTに接続されたデバイスに移行していると言われていて、IoT分野におけるセキュリティ対策はパソコンに比べて遅れています。 パソコンやスマートフォンでインターネットを利用する時と同じように、IoTのデバイスを利用する際にもセキリュティ対策は非常に重要です。 そのためIoTエンジニアは、ネットワークやシステムを安定して機能させる知識だけでなく、ハッキングなどに対するセキュリティに関する知識も必要です。 アプリケーション開発のスキル・知識 IoTのデバイスは、スマートフォンを使って利用されることもあり、操作をする際にアプリケーションと連動することが多いです。実際に、電気を点灯させたり、エアコンの温度の調整などをスマートフォンで行うことができます。 スマートフォンは世界的にも広く普及されていることから、今後さらにスマートフォンを活用したIoTデバイスの増加が見込まれます。そのため、IoTエンジニアはスマートフォンに対応したアプリケーション開発に関する知識が求められるかもしれません。 AI・機械学習のスキル・知識 IoTデバイスで所得したデータの蓄積や解析には機械学習・AIが使われます。データの可視化や、AIによる認識や予測をうまく役立てるためにも、IoTエンジニアは機械学習・AIの知識を身に付けておく必要があるでしょう。 もちろん、自分でAIの開発ができることが望ましいですが、実際の業務では外部の企業やエンジニアに業務委託する場合もあるので、少なくとも関連する知識を身につけておけば良いでしょう。 コミニケーションスキル IoTエンジニアの仕事は、システム開発にかかわる作業が多く、多岐にわたります。そのため、基本的には、社内で作業を分担したり、外注するといった進め方が主流です。 一人で作業を進めるのではなく、各担当者と連携を取りながらプロジェクトを進める必要があるので、スムーズにプロジェクトを進めるためには、「コミュニケーションスキル」が必要です。 時には、企画や設計などを着実に進めるために、社内で打ち合わせをしたり、クライアントとディスカッションする場合があるかもしれません。きちんとメンバーやクライアントの意図を汲み取り、プロジェクトに反映させるためにも、「コミュニケーションスキル」が必要になってくるでしょう。 IoTエンジニアに新卒・未経験からなるには? 新卒・未経験からIoTエンジニアになるにはどうすれば良いのでしょうか。詳しくにていきましょう。 プログラミングスクールを利用する 未経験からIoTエンジニアになるために、まずはプログラミングスクールに通い、まずソフトウェアの知識や開発技術を身につけるといいでしょう。 プログラミングスクールでは、Webサービスやスマートフォンアプリの作り方だけでなく、IoTエンジニアに必要なソフトウェアの知識も身につけることができます。 まずは、プログラミングスクールに通いながら、一定のスキルを身に付けて、エンジニア案件でさらにスキルを磨いたり、IoT案件未経験者でも応募できる案件に挑戦したりすることで、IoTエンジニアになれる可能性は高くなります。 IoTエンジニアになることは、難易度が高く、時間がかかるものであることを理解し、少しでも効率的にスキルを習得するためにプログラミングスクールを利用するといいでしょう。 組み込みシステムやネットワーク・データベースの勉強をする IoTエンジニアには、組み込みシステムのようなハードウェア関連のプログラミングスキルが必要です。組み込み系のエンジニアでなくても、エンジニアとコミニュケーションが取れる程度の基礎知識は最低限持っておくといいでしょう。 また、IoTで使われるデバイスの数は膨大になることもあり、一般のシステム開発では使わないような規模のネットワークとデータベースが使われることもあるため、大規模なネットワーク・データベースを扱えるスキルが必要とされる場合があります。 特に、負荷分散や論理設計などのネットワークスキルや、ビッグデータやNoSQLなどのデータベースに関する知識があると、案件獲得がしやすくなるでしょう。 資格を取得する プログラミングスクールに通い、案件をある程度こなしスキルが身に付いてきた方は、資格を取得するという方法もあります。 中には、幅広い知識を求められる資格や、高度な知識やスキルを求められる資格、複数のレベルに分かれている資格もあるため、自分のレベルに合ったものから挑戦するといいでしょう。 IoTエンジニアに役立つ資格は? IoTエンジニアに役立つ資格はどのようなものがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。 IoT検定 IoT検定は、複数の業界団体や企業、有識者で構成されている「IoT検定制度委員会」が運営している試験で、エンジニアだけでなく、IoTに関わる全ての人のIoTに関する知識やスキルを可視化し、証明することを目的とした検定制度です。 IoT検定では技術的な視点だけでなく、IoTに関連するサービスやマーケティング、ユーザーの視点から必要となるカテゴリ、スキル要件などの幅広い知識が求められます。 IoT検定は、 ・IoT一般ユーザー向けのIoT検定ユーザー試験(パワー・ユーザー) ・IoT検定レベル1試験(プロフェッショナル・コーディネータ) ・IoT検定レベル2試験(プロフェッショナル・コーディネータ) ・IoT検定レベル3試験(プロフェッショナル・アーキテクト) の4段階に分かれています。2021年5月時点では、レベル2,3の試験は準備中となっています。 概要や試験内容など、詳しい情報が知りたい方はこちらを参照ください。 参照:http://www.iotcert.org/ IoTシステム技術検定試験 IoTシステム技術検定試験は、MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)が運営する検定制度です。IoTシステムの企画や構築、活用、また、運用改善を効率的かつ効果的に進めるために必要な基本知識の習得など、エンジニアの育成を目的として行われています。そのため、試験では、システムの構築・運用・改善や企画面の知識が問われ、取得することで、IoT技術の基礎知識から専門技術までの知識やスキルを証明することができます。 IoTシステム技術検定試験は、 ・試験は基礎検定(IoTアドバイザ) ・中級検定(IoTエキスパート) ・上級検定(IoTプロフェッショナル) の3段階のレベルに分けられていて、どのレベルからでも受験することができます。 概要や試験内容など、詳しい情報が知りたい方はこちらを参照ください。 参照:https://www.mcpc-jp.org/iotkentei/ エンベデッドシステムスペシャリスト試験 エンベデッドシステムスペシャリスト試験は、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が運営する試験で、国家試験である情報処理試験の中の1つです。組み込み系のシステム開発に関する高度な知識・スキルが問われる試験なので、家電や情報・通信機器の分野などで組込みエンジニアやIoTエンジニアとして活躍した人に向いています。しかし、2020年度の合格率は16.4%となっていて、難易度は高めです。 概要や試験内容など、詳しい情報が知りたい方はこちらを参照ください。 参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/es.html 情報処理安全確保支援士試験 情報処理安全確保支援士試験は、エンベデッドシステムスペシャリスト試験と同様、IPAが運営する試験で、国家試験である情報処理試験の中の1つです。セキュリティエンジニアや情報システムの管理者を目指す方を対象にしています。サイバーセキュリティ領域の専門的な知識やスキルを証明できます。 概要や試験内容など、詳しい情報が知りたい方はこちらを参照ください。 参照:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/sc.html まとめ 今回は、近年需要が増えてきている「IoTエンジニア」の概要や必要なスキルについてまとめました。 IoTエンジニアは、幅広い知識が求められるため難易度は高いですが、人材不足ということもあり、他の職業に比べて給料が高く、将来性もあります。 この記事を通して、IoTエンジニアに対する理解を深めるために、少しでもお役に立てましたら幸いです。
Ruby

Rubyの歴史

みなさんは『Ruby(ルビー)』というオブジェクト指向のプログラミング言語をご存じでしょうか。コンパイル(※)を必要としないスクリプト言語で、直感的にコードがかけるこのRuby(ルビー)は、現在、数多くのエンジニアたちに愛されています。 今回はそのRuby(ルビー)が、今日のような人気を見せるに至るまで、どのような歴史を歩んできたのか見ていきたいと思います。 ぜひ本記事を通して、1人でも多くの方が「Ruby(ルビー)を使ったプログラミング開発」に興味を持っていただけますと幸いです。それでは、本題に参りましょう。 ※プログラミング言語で記述されたソフトウエアのソースコードを、コンピューターが実行可能な形式に変換する作業のこと きっかけは1人の少年の熱い思いから Ruby(ルビー)が一般公開されたのは、今から20年以上前の1995年。まつもとゆきひろ氏(通称:Matz)によって開発されました。(1965年4月14日生まれ) 名前の通り、まつもと氏は日本人、出身は鳥取。 ※出生は大阪ですが、4歳のころから鳥取県で育っています。 つまりRuby(ルビー)は、非常に珍しい、国産のプログラミング言語ということです。「簡潔・自然なプログラミング」を軸に開発されました。 同氏がRuby(ルビー)を開発したきっかけは、どこにあったのでしょうか。その答えは、彼自身が歩んできた過去の人生にあります。 スタートは中学時代です。その頃からコンピューターに関心があった、まつもと氏。最初にプログラミング学習に取り組んだ言語はBASICでした。そのBASICを学ぶに連れて「もう少し分かりやすい言語はないだろうか」と思うようなったそうです。そこでPASCALという言語を学ぶことになりました。 「データ構造を自分で定義できる。アルゴリズムを自由に表現できる。関数に名前をつけて表現することもできる。」PASCALの勉強をスタートした当初は、そのように感じたそうです。しかしながら、それでも満足できなかったのです。 そんなまつもと氏は、プログラミング学習を進めるにつれて「何のプログラムを書くか」以上に、「どんな書き方をするとプログラミングそのものが楽しくなるか」に興味が向くようになります。 それならいっそのこと「自分で作ってみよう」ということで、プログラミング言語の開発に着手。しかしながら、その当初は学生の身分で十分なお金がありません。そこで彼は今でいうエディタにコードを書く作業を、「僕の考えた最強の言語」といって、ノートに書き始めました。彼にしてみると、漫画が好きな人が絵を描くのと何ら変わりはなかったようです。 Ruby(ルビー)は、その紙に書いたコードから始まりました。 世は、パーソナルコンピューターが広く普及し始める時代 さてこのRuby(ルビー)が世にリリースされた1995年は、まさにWindows95が発売された年でもあります。Windows95は、言わずと知れた、マイクロソフト社が開発したオペレーティングシステム(OS)です。 Microsoft Windows 3.1(MW 3.1)のバージョンアップ版として、このOSが発売されました。バージョンアップと言っても、その性能はMW3.1と比べてWindows95は、格段にアップしました。 具体的には、起動プロセスが大幅に改善されたり、MS-DOSの特別な知識を必要としなくなったのです。それにより国内の一般家庭で、爆発的にパーソナルコンピューターが普及するきっかけとなりました。 当時はソフトの発売と同時に、このソフトを求め、家電量販店などが多くの人で賑わいました。その頃の新聞によると、例えば秋葉原の家電量販店「ラオックス・ザ・コンピューター館」の前には、なんと100メートル以上の列ができていたそうです。 PCの普及が背中を押し、インターネットを使った双方向通信の需要がますます拡大していくことになります。ただインターネットの世界はPC1台で完結するものではありません。2台以上の複数のPCが繋がり合っています。そんなインターネットの世界は、より複雑な処理が必要です。 だからこそ、柔軟性に優れたRuby(ルビー)言語が、多くのエンジニアたちに必要とされる存在になりました。ちなみにRuby(ルビー)は、Windows,Mac,LinuxといったOS環境にとらわれません。それに加えてコピー・変更・再配布も自由に認められているフリーソフトウェアです。 Ruby(ルビー)を使ったフレームワーク、”Ruby on Rails”の登場 元々、一定数の需要があった好タイミングでリリースされたRuby(ルビー)。その人気を確かなものにしたきっかけが『Ruby on Rails』の登場でした。これはRuby(ルビー)をベースに、Webアプリケーション等の開発をする為につくられた、フレームワークです。 こちらは2004年に、デンマーク人プログラマ『デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン(通称:DHH)』によって公開されました。ものの10分でブログが作れる手軽さ、生産性の高さがあります。その利便性に誰もが魅了されたのです。 Railsをリリースした当時、Ruby(ルビー)について会話するためのメーリングリスト『ruby-talk』では、毎日平均して200通ものメッセージがやりとりされ、コミュニティは賑わいを見せました。 『Ruby』と『Ruby on Rails』というワードを出しましたが、中にはこの2つのワードを混同して考える方がよくいます。もちろん、それぞれで意味は異なりますのでご注意ください。 Ruby(ルビー)は先述した通り、コンピュータにプログラムを実行させるための言語のことを言います。PerlやPython等の言語と同じく、Webアプリ以外の分野でも使われているものです。 一方のRuby on Railsは、あくまで、Ruby(ルビー)を使ったフレームワークのことを指しています。そのフレームワークとは、Webアプリケーションを効率よく作成するための機能をもったツールのことです。 開発効率を上げるRuby(ルビー)人気は益々拡大 現在もRuby(ルビー)人気は衰えることを知りません。その人気を下支えしているのが、やはりRuby on Railsだと言えます。 せっかくなので、Ruby on Railsがこれほどまで人気を博した理由についても見て行きましょう。最大のポイントは「効率の良い開発」を可能とすることです。Ruby on Railsは『設定より規約』が原則。そのため、アプリケーション開発自体は、あらかじめ用意された規約に従って進めることになります。 それによって、ソースコードの記述量を少なくすることができたり、プログラマ同士での共通概念を持つことができるようになるのです。そのメリットを活用して、クックパッドやAirbnb・食べログ・Gunosyといった、IT業界を牽引するような一流企業も、Ruby on Railsを導入しています。 そんなRuby(ルビー)は、今なお、進化中。2004年に最初のバージョンが出て以来、継続的なシステムのアップデートが行われています。(現在はRuby 5.0) まとめ:誰でも楽しくできる Ruby(ルビー)はそもそも、分かりづらいプログラミング言語が、「誰でも楽しくできるように」という願いが込められて開発されたものです。直感的にコードを書き進めることができ、プログラミング初心者の方でも、学習に取り組みやすい言語です。 プログラミングスクールの事業を展開している企業も増えつつある昨今。Ruby(ルビー)のその『分かりやすさ』から、多くのスクールでRuby(ルビー)を使ったプログラミング学習が導入されています。 それらを考慮しても、Ruby(ルビー)人気は、今後もしばらく安定的に拡大を続けることでしょう。Ruby(ルビー)のますますの発展に、期待が持てそうです。
Python

2022年3月版 人気のプログラミング言語ベスト20  第1位:Python

Pythonとは Pythonは少ないコード量で開発ができる、コードがシンプルで読みやすいといった特徴のあるプログラミング言語です。Python自体は1991年にオランダ人のグイド・ヴァン・ロッサム氏によって開発されましたが、実際に本格的に使われはじめたのは最近になってからです。 最近だとWebアプリケーション開発のみならずに、データ解析や人工知能関連のライブラリが増え、それらの分野でも使われるようになっています。Pythonを使う分野が増え、かなりホットなプログラミング言語の一つとなっています。 また、PythonでWebアプリケーション開発をする際に必要となるフレームワークも数多く有り、Django, Flask, Bottleが有名なフレームワークとなっており、多くの開発者が利用しています。 Pythonはどれくらい使われている? GitHubでは、どの言語でプルリクエストがどれくらい行われているか公開しています。Pythonは、2021年の第4期に、それまで1位だったJavaScriptを抜いて1位になりました。その割合は16.689%です。 Pythonは比較的新しい言語であり、Webアプリケーション開発の他にも人工知能開発や人工知能を応用したアプリケーション作り、マーケティングに応用するためのデータ分析もできるため、その使い所の多さからかなり多くの企業の開発に採用されている言語です。 また、PHPやPerl等のプログラミング言語でシステムを作るよりもコード量が少なく開発できるため、その手軽さから多くの企業の開発に採用されています。 海外だと皆さんもお馴染みのInstagramやDropboxが、開発言語としてPythonを採用しています。世界中で使われているWebサービスにPythonが使われており、多くの企業がこぞってPythonに目を付けています。 国内での代表的な企業は ソーシャルゲームをリリースしているgumi・ニュースアプリであるGunosyが挙げられます。 このようにPythonはコード量が少なく手軽に開発できる特性から、素早いプロダクトローンチが求められているベンチャー企業を中心に利用されています。今後ますますPythonが多くの企業で採用されていくでしょう。 Pythonは転職に強いのか Pythonについて見てきましたが、実際にキャリアを考える上でPythonは転職に強いのかどうかは重要になってきますよね。 結論からいうと、Pythonはかなり転職に強いと言えます。転職に関しては他のどのプログラミング言語よりも強いでしょう。なぜなら、Pythonエンジニアを求めている企業は増えているのですが、日本でPythonを使いこなせるエンジニアが少なく、希少価値が高いからです。 Pythonを使いこなせるエンジニアの需要は高いので、待遇面では好条件で転職ができます。パーソルキャリアが発表した「【保存版ハンドブック】スキル年収マップ」では、Pythonの平均年収は590万円となっています。 最大提示年俸は1499万円、求人数は9344となっており、求人数に関してはRubyとC言語の次に多く、Pythonエンジニアの需要は物凄く高いです。 転職もしやすく、高待遇になりやすいPythonエンジニアでキャリアアップを目指すことは、非常にオススメできる選択肢です。 また、Pythonを使いこなせて要件定義や基本設計などの上流工程まで出来るエンジニアはなかなかいないので、ここができるだけで更に高待遇を受けやすいでしょう。年収1000万円も夢ではありません。 また「プログラミングの基礎ができている」「コミュニケーションをしっかり取れる」これらが身に付いていれば、転職しやすいでしよう。 Pythonは他のプログラミング言語に比べて学習コストが低く、高待遇の求人が多いというリターンが、大きな魅力となっている最高のプログラミング言語です。 続いて転職の将来性についてですが、Pythonを用いると少人数でスピード感を持って開発できるので、次々と新しいWebサービスが出てきて変化の激しいインターネット・Web業界では、大企業やベンチャー企業を問わずPythonを採用していくでしょう。 言語、転職のどちらの将来性も高いのでPythonエンジニアとして活動することはオススメです。 活躍できる業種と年収 これまではPythonの概要と、Pythonは転職に強いのかについて見てきました。ただ、Pythonを使う職場に転職した場合に「そもそもどういう職場に転職できるのか?」ということについてここではお伝えしていきます。 IT業界はインターネット・Web業界、情報処理サービス業界、ソフトウェア業界、ハードウェア業界の4つに分類できます。Pythonを使えるとインターネット・Web業界、情報処理サービス業界、ソフトウェア業界の3つどこでも活躍できるでしょう。 まずインターネット・Web業界は、Webメディア・ショッピングサイトなどの自社サイトを運営している企業が多いです。転職の求人ではこのインターネット・Web業界の案件が一番多く、自社のプラットフォームの設計・開発・運用やデータ基盤の構築などがあります。 また、情報処理サービス業界では、セールスエンジニアとしてクライアントにWebアプリ開発の提案を行うこともあれば、エンジニアとしてWebアプリの開発をすることもあります。 ソフトウェア業界では、プログラマーかSE(システムエンジニア)として、Webアプリ開発の下流もしくは上流工程に加わることになります。大手メーカーを中心とした業務系システムの開発に携わる求人などがあります。 Pythonの求人案件では、自社開発の案件が多いです。そのため、インターネット・Web業界での求人が多くなっています。また、Pythonは比較的新しめのプログラミング言語であるので、比較的ベンチャー企業が多いインターネット・Web業界でのPython求人が多いです。 また、AIの開発や人工知能を用いた開発の案件もPythonではあるため、時代の最先端の部分も仕事で体感することができます。Pythonはデータ分析にも使えるため、ここができるとデータサイエンティストとしてのボジションでも仕事ができるでしょう。 年収に関しては企業によって異なり、500万〜800万の求人が多い印象です。ただ、年収1000万以上の求人もあり、かなり夢が広がります。 働き方に関してもリモートワークができる企業も多く、自分のライフスタイルに対して柔軟に仕事ができます。 まとめ:年収1000万以上も可能 今回はPythonに関して転職を絡めて見てきましたが、いかがでしたか? ・Pythonは素早く手軽な開発ができるプログラミング言語・Pythonの求人数は群を抜いて多く、転職に強い・Pythonの案件は年収1000万以上も可能 Pythonはかなり多くのアプリケーションの開発に使われており、今後ますますその傾向は強くなり、多くの場所で使われるでしょう。Pythonの求人案件に応募しようと思っている方は、今回の内容を参考にぜひ次のステップに進んでみてください。
C#

C#の歴史について解説【開発者は誰?】

さて今回は、『C#の歴史』についてご説明していきます。そもそもC#(シーシャープ)とは、JavaやPHP、Perlなどと同じ、プログラミング言語の一種です。今なお需要の大きいC#ですがこれまでの歴史を知ると、より一層、その将来性を感じていただけることでしょう。「C#に興味がある」「最近、C#を勉強し始めた」といった方々は必見です。それでは早速参ります。 C#の開発者とは?〜誕生秘話〜 C#の誕生は比較的最近です。2002年に正式リリースされたばかりの、新興言語といえます。この言語の開発者は、アンダース・ヘルスバーグ(Anders Hejlsberg)氏。こちらの方はデンマーク出身の、ソフトウェアエンジニアです。その他にも『Turbo Pascal』という統合開発環境の、原作者でもあります。 聞きなれない言葉が並んでいるので、簡単に触れますと『Pascal』とはプログラミング言語のことです。C言語と同じALGOLの流れをくんでいます。この言語は、構造化プログラミング(個々の処理を小さな単位に分解し、階層的な構造にしてプログラミングすること)に適していると言われています。統合開発環境とは、コンパイラやテキストエディタ、デバッガなどを、一つにまとめて行える便利なモノを言います。 さて彼は1996年に、かの有名なマイクロソフト社へ移籍しました。その頃に開発された言語がC#。つまりは広く言うと、C#はマイクロソフト社が作った言語ということです。 名前からも想像ができる通り、C#はC言語をベースに設計されています。そのC言語の特徴としては、何と言っても汎用性の高さが挙げられるでしょう。現在でも業務用システムや、フリーソフトウェア開発など、非常に幅広い場面で利用されています。 その有用性の高さは、誰もが認めるC言語ですが、一方でオブジェクティブ指向の考え方が存在しないという問題も抱えていました。その問題を解消しようと試みたのが、C#の開発に乗り出したそもそものきっかけです。何故そのようなことをする必要があったのか。それは、当時の時代背景が大きく関係しています。 C#リリース当初はインターネット革命が巻き起こっていた お伝えした通り、2002年に正式リリースとなったC#。その前後は、まさにインターネットが爆発的に普及している時代でした。 IDES開発技術学会の『世界全体のインターネット普及率とパソコン設置台数の将来予測(2012)』によると、1990年ではアメリカでのインターネット普及率はほぼ0%。それが5年過ぎた1995年には10%にまで増加します。そしてさらに5年後の2000年には4倍の40%。2005年には80%近い普及率の伸びを見せています。 さてここで『インターネットの普及とC#との関係性」を見る前に、普段の生活の中で利用する、インターネットのことを振り返ってみてください。会社のPCで利用するインターネットと、自宅で使うPCのそれとで、何か違いを意識したことはあるでしょうか。 おそらくは「MacかWindowsか」、もしくは「接続のスピードが早いか否か」といった内容くらいではないかと思います。要するに基本的にはどんな環境であれ、ほぼ同じように動作はしますよね。 何故ならば、その裏で様々な仕組みが機能しているからです。少し難しい言葉を使うと、『常に統一的なインターフェースが提供されること』や『サーバの変更といったシステム構成の変化を柔軟に行えること」などが関係しています。オブジェクティブ指向は、こういった要件を満たすのにとてもマッチした考え方だったのです。 難しい話を抜きにすると、WWW(world wide web)の世界を発展させるためには、オブジェクティブ指向を持ったプログラミング言語が必要だったのです。 C#は.NET Framework と共に存在感を増す 数あるオブジェクティブ指向言語の中でもC#は、非常に重要な役割を果たす存在でした。マイクロソフト社が2002年に正式リリースした『.NET Framework』を支える言語だったからです。 むしろこの『.NET Framework』の機能を強化していくために、C#を生み出したとも言えます。これは、同社が「これからの主流となっていくと予想した”インターネット時代”に対応するため」に作られたものです。XML(※)仕様をベースに、プログラムをパーツごとに開発をおこなったものです。 ※XMLとはデータをわかりやすくしたり、データを交換したりする際に役立つマークアップ言語を指します。一緒ではありませんが、皆さんご存知のHTMLと似たものです。 念のため『.NET Framework』をとても簡単に説明すると、あるプログラムを効率よく開発するために用意された、部品の集まりに近いと言えます。例えば、何かプログラムを作ろうと考えたとします。その時、プログラムを毎度イチから作り上げていくのは、非常に手間がかかります。ですが、あらかじめ用意されたパーツを組み合わせて、必要な箇所だけ、オリジナルのプログラムを書いていけば、開発の時間が短縮されます。 その利便性と、そもそも母体が大きなマイクロソフト社が利用するプログラミング言語であったことから、C#は存在感を増していきました。 C#の成長を確かなものにしたのは、2007年後半。C#3.0へバージョンがアップデートされたタイミングでした。最初にリリースされたC#1.0の時と比べて、コードが簡潔に書けるようになったのです。開発効率が上がったのはもちろん、書いたコードが読みやすくなりました。その後も改善が重ねられ今なお進化を続けています。わかりやすい指標としてバージョンだけで見ますと、最新で7.0までアップデートが行われています。 C#は引き続き、様々な開発現場で利用されている 現在C#は、スマホアプリやデスクトップアプリ、webアプリなど、実に様々な場面で活用されています。そのほかではゲーム開発の分野でもC#は使われています。ゲームエンジンで有名なUnityで使えるプログラミング言語は3種類ですが、そのうちの一つがC#です。 またC#は、リリース当初から「開発者のレベルや開発対象領域の間でギャップを作らないこと」を理念に掲げています。同言語で開発されたプロジェクトは非常に多く、それに伴いC#を得意とするエンジニアも増えてきました。そういった背景から、人が集まるところに人が集まる、という好循環を生んでいるのが現状です。現在も多くのエンジニアに愛用されている言語です。 まとめ:C#はいきなり消え去らない マイクロソフト社が開発したC#。同社がリリースしたサービスの中でも多く使われています。知らない人はいないであろうskypeや、検索エンジンのBingなどがその一例です。その同社が推奨し、今なお開発の現場で利用されている言語であることを考えれば、「明日いきなりC#が消え去った」なんてことにはならないことが容易に想像できます。 もちろんそれは、C#の便利さ、有用性があってこそ。みなさんも気になる方はぜひ、C#を始めてみてはいかがですか?
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