最新分野に興味を持ち、経験を積むためにフリーランスへと転向したK.Tさん。「フリーランスになる際の不安点、フリーランスになる前と後での変化、現在注目している技術」などについて伺いました。
ーフリーランスになる前はどのようなお仕事をされていましたか?
業界的には今と同じで、正社員として働いていました。
業務内容としては、管理業務がメインでした。
そのためフリーランスになった方が、経歴も含めて、スキルアップのために時間が活用できると思い転向した、という経緯があります。
ーフリーランスになるにあたって不安な点はありましたか?
私がフリーランスになった時は、今みたいにエージェントがあまり多くなく、フリーランスという言葉もあまり浸透していなかったイメージです。
最初は手探り感があったので、どこでもいいからまず入って、経験をさせてもらうというのは大きかったです。
当時は、正社員が「正しい生き方」みたいな風潮があったので、勇気が必要ではありましたが、(フリーランスに)なってよかったなと思います。
ーフリーランスになる前と後ではどのような変化がありましたか?
他の方のマネージメントをしなくてよくなった、というのはあるのですが、逆に自分のマネージメントをしっかりしないといけないのが一番変わった点です。
今まで以上に、業務外で(スキルアップのために)時間を割くようになりました。
あとは、3か月の契約期間で実績を出していかないと、継続が難しくなる場合もあるので、正社員の時と違ってプレッシャーはありますね。
また、今の現場では、ディレクターとして就業しています。
しかし、ディレクション業務だけではなく、マーケ視点で、どういうふうに動いていくか、という観点も求められています。
(マーケティングの)知識をつけるのは難しくないのですが、それをどう使っていくかというところが難しいです。
マーケティングはスキルアップが資格を習得することではなく、プログラミングみたいに言語を学べばいいわけでもないので、とにかくコツコツ経験値を積んでいくのが重要なのかなと思います。
ー今回稼働している案件の選定ポイントはなんだったのでしょうか?
一番大きいのは、スマホ決済を取り扱っていたので、これから伸びていく分野だろうと思い参画を決めました。
ーどのような方、エンジニアさんがいますか?
上流で戦略が立てられ、レイヤーがうまく分かれていて、意図したものがしっかりと流れてくるため、他のチームの人に対して気になったことなどはあまりないです。
チーム内では、求められるものに対してコミットできている人が多いのかなと思います。
現場にいるエンジニアのうち、8割ぐらいは業務委託の方です。
正社員と業務委託の間で、コミュニケーションの垣根みたいなものはないですね。
ー我々のようなエージェント会社に対してどのような印象を持っていますか?
クライアントの方としっかり連携をとっていただいている印象があります。
安心して働ける環境をつくっていただいているのはありがたいです。
ー今後どのようなキャリアプランを考えているのでしょうか?
よりマーケティングの上流の部分に携われるようなポジションで働けるように、今いるところで実績を積んでいきたいと考えています。
ディレクションのさらに上流というのは、戦略的にどうやってターゲットをとっていくか決めるところです。
その段階から参加できれば、より効果的にマーケティングプランが立てられるので、確度も上がって、無駄打ちをしなくて済むようになると思います。
ー注目している技術は何でしょうか?それはなぜでしょうか?
メタバースですね。
新しい分野を習得したいときは、Udemyで評価が高いものをみながら、関連書籍を5冊くらい読んでます。そうすると、共通で言っていることが出てくるので、その内容を理解できたら一旦は習得できたという扱いにしています。
今のスマホ決済の仕事は、割と行くところまでは行けたと思うので、次はメタバースの領域で参画したいなと考えています。
ー最後にこれからフリーランスになる方にアドバイスをお願いします
とりあえずどこかに入ってみるのが一番ですかね。
どれだけ勉強しても現場に入ってみない限りわからないので、1日でも早く自分で確認するのがいいと思います。
どれくらいできて、どれくらいできないのかというのを肌で感じるのは大事です。
やってみないことにはわからないので、勇気を出してみてはいかがでしょうか。