Webデザイナーがいらなくなるってホント? 将来性を徹底調査
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ビジネスをおこなう上で必須のWebサイト。そのWebサイトの使い勝手を良くするために欠かせないのがWebデザイナーです。
近年、デジタルトランスフォーメーション(DX)への注目が高まるにつれ、Webデザインにとどまらず、一歩進んで、UI/UXデザイナーとして活躍されている方も増えてきました。
そんな、Webデザイナーの年収について、見ていきたいと思います。
Webデザイナーとは?
WebデザイナーとはWebデザインを行う仕事であり、Web構築や運用に欠かせない職種の一つです。
どのようなスキルが必要なのかは、国家資格『ウェブデザイン技能検定』の過去問や練習問題を見ればイメージが湧きやすいかと思います。具体的には、HTTPやCSSのコーディングスキルや、アクセシビリティ・ユニバーサルデザインについての知識が求められます。
また、Webデザイナーの方の中には、JavaScriptやPHPなど、いわゆるフロントエンドのプログラム言語にも精通しており、デザイナー兼プログラマー・SEとして活躍している方もいらっしゃいます。
ちなみに、ウェブデザイン技能検定を取得している方のことをウェブデザイン技能士と呼び、上位資格を取得している方は一目置かれますが、この資格を持っていなくても、Webデザイナーとして活躍できるのでご安心ください。
そして、年収を語るうえで、とても重要になってくるのですが、Webデザイナーの働き方はとても多様です。
ざっくり分けると、デザイン会社やIT企業、あるいは、非デザイン系の事業企業の広報担当などとして、会社に属するサラリーマンWebデザイナーと、フリーランスとして働くフリーランスWebデザイナーに分けられます。
サラリーマンWebデザイナーは会社の一員としてWebデザイン業務を担当している訳ですが、Webデザインという仕事は、比較的、リモートワークが行いやすいです。当然、毎日、出社して働いている方もいらっしゃいますが、在宅で働くサラリーマンWebデザイナーも多いです。筆者の周りにも出産後、在宅勤務を始めたママさんWebデザイナーがいらっしゃいます。
フリーランスWebデザイナーも、フリーランス向け人材エージェント会社に登録し、紹介された案件に参加していく方がいる一方で、人材エージェント会社を使わず、クラウドソーシングサービスを含めたコンペを中心としている方もいらっしゃいます。
Webデザイナーの平均年収は?
Webデザイナーの平均年収ですが、すでにお話しした通り、様々な働き方があるため、人によってばらつきが大きいです。
まず、サラリーマンWebデザイナーの平均年収ですが、正社員の平均年収(約450万円)と同じくらいです。ただ、業界関係者によると入社から2~3年は“訓練期間”として、給与が低く抑えられる傾向があるようです。また、会社の規模によって、百万円単位で年収に差ができます。
さらに、フリーランスの方の場合、クラウドソーシング(クラウドワークスやランサーズなど)を含めた、コンペ中心のフリーランスの方だと、コンペで受注できなければ報酬なしになってしまいます。そのため、才能がある方でも年収が低くなりがちです。
人材エージェント会社に登録している場合ですが、約300万円ほどです。もちろん、案件やその人のスキルなど、様々な要素が絡むので、それ以上の年収の方も居れば、その逆の方もいます。
いずれにせよ、フリーランスWebデザイナーの方はコンペに応募しつつも、人材エージェント会社に登録して、案件紹介を受けられるようにしておくと、年収が安定します。フリーランスWebデザイナーの方は人材エージェント会社への登録をしておきましょう。
なお、様々な人材エージェント会社・人材エージェントサービスが存在していますが、特にフリーランスWebデザイナーの方には弊社テクフリがおすすめです。
Webデザイナーの将来性は?
Webサイトがなくなる可能性は極めて低く、また、今後も、Webサイトの改善や更改が続くでしょうから、Webデザイナーという職種がなくなることはまずないでしょう。
ただ、冒頭でも書きましたが、近年、デジタルトランスフォーメーション(DX)への注目が高まるにつれ、UI/UXデザインが重視されるようになっています。そして、UI/UXデザインにも精通したUI/UXデザイナーという職種が確立したことで、徐々にUI/UXデザイナーの役割が増しています。
そして、UI/UXデザイナーの役割が増すと同時に、UI/UXデザインへの理解が乏しいWebデザイナーへの待遇が悪化すると思われます。
ですので、UI(User Interface)とUX(User Experience)について確認しておきましょう。UIは「利用者にとって使いやすいデザイン」を目指す考え方です。従来のWebデザイナーが目指していたところと、ほぼ同義と考えて問題ありません。
対してUXは「利用者の満足度を高める(サービス)デザイン」を目指す考え方です。UXを高める手段の一つとしてUIがありますが、UI以外の要素、例えば、サイトのメンテナンス時間の見直しや、アクセス解析に基づき、ニーズが高いと思われる特設ページの開設を計画するなど、ディレクションもUXの一部です。近年、Web業界以外でも、様々な分野でUXデザイナーが業務改善などで活躍しています。
なお、UXデザイナーの方に「UXデザイナーのコンサルタントって、よく似ている気がするけれど、なにが違うの?」と聞いたことがあります。曰く「コンサルタントは“ロジカルシンキング”というメソッドを使うのに対して、UXデザイナーは“デザインシンキング”というメソッドを使います」とのこと。
高額な案件を狙える業種は?
Webデザイナーが高額報酬を狙えるのは、マーケティング戦略としてWebサイトを重視している業界・企業がクライアントとなる案件です。
特に一般消費者向けに商品やサービスを展開している、Business to Consumer (BtoC)企業の多くが、Webサイトや、TwitterやLINE、FacebookなどのSNSを用いた、デジタルマーケティングに力を入れており、当然、予算規模も大きくなります。
その中でも「〇〇キャンペーン特設サイト」開設案件は、その年の売り上げにも直結する重要案件ですので、Webデザイナーも含めて、選りすぐりのメンバーが集められます。
そうした案件に入ることができれば、案件自体の単価も高い上に、その案件終了が終了した後、次の案件を探す時に、実績として高く評価され有利な条件でアサインされる可能性が高まります。
まとめ:WebデザイナーからUI/UXデザイナーへのステップアップを目指そう
繰り返しですが、現在、UI/UXデザインというアイデアが広がっており、WebデザイナーにもUI/UXデザインスキルが求められるようになってきています。
UIデザインは従来のWebデザインとほとんど変わりませんが、UXデザインはディレクションにも関係する、新たな概念です。時代の変化に取り残されないように、スキルアップ、そしてキャリアアップを目指していきましょう。
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