フリーランスエンジニアがリモートワークをする場合、仕事部屋づくりはかなり重要です。
クライアントのオフィスに常駐する場合は深く考える必要はありませんが、リモートワークの場合納品する作業の品質にも関係してくるからです。
ではどのような仕事部屋がフリーランスエンジニアにとって快適だといえるのでしょうか。
パソコン作業がメインとなるフリーランスエンジニアにとって、最も大切な仕事部屋のアイテムは椅子です。特に椅子は姿勢にも影響するため、自分の座高にあった高さのものを選ぶことが大切です。
理想は人間工学を取り入れてデザインされている椅子ですが、予算がある程度決まっている場合は高さを調整できる椅子を選びましょう。
椅子の次に重要な仕事部屋のアイテムはデスクです。フリーランスの仕事部屋のデスクを選ぶ際のポイントは二つあります。
それは高さと奥行きです。高さは座高に合ったものを選び、奥行きがなるべくあるものを選びましょう。
デスクは広ければディスプレイを二つ設置することができるだけでなく、ノートや資料などを手元に置いた作業も可能となるからです。
フリーランスエンジニアとして集中力を保ちながら作業することを考えるなら、デスクと椅子を配置する部屋の位置も大切です。
デスクと椅子はなるべく部屋の入口を向くように設置しましょう。部屋の入口が視界にあれば、安心して作業できるようになるからです。
部屋の入口に背中を向けているもしくは入口が全く見えない状態だと、いつ誰が部屋に入ってくるのか分からないため無意識に不安が生じます。
一般的なオフィスでも社長や部長のデスクはほとんど入口を向いていますが、仕事部屋でも同じように入口を向いて作業できる環境をつくることをおすすめします。
フリーランスの仕事部屋は自宅だけではありません。
リモートワークのフリーランスエンジニアになった場合、自宅以外にも仕事部屋は自分で選ぶことができます。
では実際にフリーランスエンジニアが仕事部屋として使っている環境にはどのようなものがあるのか、順番に見ていきましょう。
カフェやフォースとフード店は、フリーランスエンジニアの仕事場としても使えます。
実際にフリーランスではなくても、出張やアポイントの空き時間などで一時的な仕事部屋として利用した経験がある人は多いのではないでしょうか。
長時間の利用は店舗の迷惑になる可能性があるため店舗側への配慮は必要ですが、チェーン店であれば2~3時間程度、一時的な仕事部屋として活用するフリーランスは少なくありません。
コワーキングスペースは多くのフリーランスエンジニアが活用する仕事部屋の一つです。
月額料金はコワーキングスペースによって違いますが、安いところであれば、数千円~2万円程度で活用することができます。
1日や半日単位などスポット利用の場合は、500円~数千円設定されていることが少なくありません。
PC作業に適したデスクなどの環境が用意されているだけでなく、フリーランスが多く利用しているため、横のつながりができやすいなどのメリットもあります。
インターネットカフェや漫画喫茶は集中して作業したい場合に、使いやすい仕事部屋となります。
個室で静かな環境が用意されているのでカフェでは集中できない、というフリーランスの方にはおすすめです。短時間から利用できるため、隙間時間の仕事部屋としても活用することができます。
そして休憩したくなればドリンクを飲みながら漫画や雑誌なども読むことができます。
フリーランスエンジニアが自宅に快適な仕事部屋を整えることは、さまざまなメリットがあります。それは単純に作業効率が良くなるだけではありません。
ここからはフリーランスエンジニアが快適な仕事部屋で作業することで生じるメリットについて見ていきましょう。
自分にとって最適な仕事部屋をつくることができれば、集中力を高めることができます。フリーランスエンジニアとして案件を受ける場合、作業量と品質が収入に直結します。
そのため集中できない環境で仕事することは死活問題にもなりかねません。
集中力を高めるための手段としても仕事部屋を整えることは有用です。
オフィスに出社していると、デスクの配置や椅子を替えることは自分の意志ではほぼできません。しかし自宅に仕事部屋をつくった場合は、いつでもレイアウトを変えることができます。
気分や状況に合わせて仕事部屋のレイアウトを変えることで、リラックスできる環境を保つことができます。
自宅を仕事部屋にすると、出社時間が不要になります。通常であれば通勤時間に1時間ほどかけるのが一般的ですが、その時間がなくなるため効率的に1日の時間が使えるようになります。
朝の満員電車に乗る必要もなくなるため、日常のストレスも減らすことができます。
フリーランスエンジニアとして自宅に快適な仕事部屋を整えると、自分のペースで仕事を進めることができるようになります。休憩時間や休日は自分で決めることができるからです。
案件の進捗状況に合わせて午前中は休んで午後から作業に入る、というような柔軟な働き方もできます。
フリーランスエンジニアが自宅の仕事部屋で作業するメリットには、人間関係のストレスがほとんどなくなることもあります。
もちろんクライアントと業務上の対応は発生しますが、常に近くにいるわけではないので感じるストレスは会社に出社するよりも少なくなります。
フリーランスとして仕事部屋を自宅にして働くことは、プライベートを充実させることにもつながります。
会社に勤めると、基本的に休日は会社が定めた日しかありません。
仮に土日祝日が出社で平日が休みであれば、土日が休みの人とは予定が合わなくなることが多ってしまいます。土日に開催されるイベントへの参加も難しくなってしまうでしょう。
しかし自宅を仕事部屋としているフリーランスであれば休日は自分で決めることができます。
フリーランスとして自宅を仕事部屋にしていると、子育てや家事にも取組みやすくなります。実際に家事や育児に取組みながら、隙間時間を使って作業しているケースもあります。
夫がフリーランスとして自宅を仕事部屋にすれば、子供の保育園への送迎など妻への負担を減らすこともできます。
自宅を仕事部屋にすることは、家庭生活を良好にすることにも役立つ可能性があります。
フリーランスエンジニアの仕事部屋は自宅を快適に整えるのが基本ですが、必ずしも自宅を仕事部屋にする必要はありません。
実際にコワーキングスペースやカフェをメインの仕事場として、外出先での作業に取り組んでいるフリーランスもいます。
そういったフリーランスに話を聞いてみると、自宅では集中できないと発言する人も少なくありません。その逆に自宅でなければ集中できないという人もいます。
フリーランスエンジニアとしての仕事部屋はどのような環境が最適だと感じるのかは、人によって異なるのです。
フリーランスエンジニアとして仕事部屋を整えるなら、まずは自分自身がどのような環境で集中できるのか見極めることが大切です。