プログラミング言語は数多くあり、古くから使われているプログラミング言語もあれば、毎年新たなプログラミング言語が誕生しています。人気のプログラミング言語は時代によって変わります。なぜなら、その年によって企業において求められる技術が異なるため、年によって必要とされる技術が変わるからです。
近年では人工知能開発関連やIoT関連、ブロックチェーン関連の技術が多くの企業で求められています。そのため、それらに関連するプログラミング言語の人気が高くなっています。
やはり人気が低いプログラミング言語よりも人気の高いプログラミング言語を活用しているエンジニアの方が高待遇を受けられる傾向にあるので、どのプログラミング言語が人気であるのか知る必要があるでしょう。
そこで、現在のトレンドを理解する上でも役に立つ2019年度の人気プログラミング言語ベスト20について、今回は第19位であるLuaを紹介します。
Luaとは高速な動作や高い移植性、組み込みの容易さが大きな特徴となっているプログラミング言語です。プログラミング言語名であるLuaはポルトガル語で月という意味があります。
Luaはリオデジャネイロ・カリトカ大学のコンピューター科学科コンピューターグラフィックステクノロジークラブに所属するRoberto Ierusalimschy, Waldemar Celes, Luiz Henrique de Figueiredo氏らによって考案・開発されたスクリプト型のプログラミング言語です。
Luaは汎用性が高く、容易に実装ができるため、多くのエンジニアから信頼を得ているプログラミング言語であり、初心者の方にもおすすめできるプログラミング言語となっています。
元々C言語への組み込みを想定して開発がされたプログラミング言語であり、C言語との組み合わせによって非常に使いやすくなりますし、C言語以外と組み合わせても使いやすいプログラミング言語となっています。
C言語を用いてシステムの根幹部分を作り、C言語ではできない機能拡張をLuaを用いて行うということが一般的な開発手法となっています。このようにサブのプログラミング言語として人気が高いため、この人気がプログラミング言語ベスト20にも入っています。
Luaは手続き型プログラミング言語としてオブジェクト指向言語としても扱えることが出来ます。オブジェクト指向はLua公式ではサポートはしていないとしていますが、サポートしていない範囲にも拡張することが出来るので、様々な機能を付与することができて、非常に便利なプログラミング言語となっています。
また、高速な動作が大きな特徴となっていますが、同じスクリプト言語であるPythonやRuby、Perlなどと比較しても動作が速いという結果が出ているため、高速な動作が必要となるゲーム開発などのシステムにおいて大きな利点を持つプログラミング言語であると言えます。
Luaとはどのような言語であるのかということについて見てきました。続いてはLuaはどのように使われているのかということを理解した上で、Luaができると転職に強いのかどうかという点に関してみていきます。
Luaは主にゲーム産業にて利用されることが多くなっています。ゲーム開発者がイベントスクリプト等の内部処理をする際に利用例が多いプログラミング言語がLuaとなっています。
Luaはスクリプト型言語ながら、オブジェクト指向としても使えるため、開発において拡張がしやすいことや、ゲームで求められる高速な処理にも対応でき、簡単に機能を組み込みやすいことから、このようにゲーム産業において開発に使われることが多くなっています。
ゲームを発売した際には基本的なコンテンツはソフトに入っていますが、その後のアップデートでコンテンツを追加する場合やちょっとした修正を行う場合にLuaが用いられています。
特に最近ですと家庭用ゲーム機やスマートフォンアプリにてオンラインゲームが増えていますが、オンラインゲームはユーザーの課金によって売上を立てている場合が多いので、ユーザーを飽きさせないために定期的に期間限定イベントなどの追加コンテンツを配信する必要があります。
そのため、オンラインゲームを運営している開発チームは開発においてLuaを用いていることを公表している場合も多いです。
続いてLuaを使えるエンジニアの転職についてです。Luaの求人数は他の求人に比べてそう多くはないので、転職がし易いとはいえないでしょう。開発にてLuaを利用している企業は少ないですが、Luaを利用できるエンジニアも少なくなっています。そのため、転職がしにくいとも言えない状態です。
最近ですと、オンラインゲームが昔よりも増え、特にスマートフォンアプリでのオンラインゲームが増えているので、ゲーム産業での求人は多くなっています。また、ゲーム産業以外にもITベンチャー企業を中心に開発にLuaを用いている企業は多いです。
開発のメイン言語としてLuaを用いていることは少ないですので、そのような企業でも機能の拡張などの設計・開発に携わることがメインとなるでしょう。また、開発のしやすさからソフトのプラグイン開発にも使われているので、そのような開発を業務としてやることもあるでしょう。
続いてLuaを利用できるエンジニアが活躍できる業種と年収についてです。
まず、業種ですが、IT業界を中心にITベンチャーやゲーム会社がメインとなるでしょう。ITベンチャーの中ですと、開発ができるサービスの幅は広く、自分自身の興味を持った企業を選ぶことが出来るでしょう。
ゲーム会社ですと、家庭用ゲーム機のソフト開発を行う企業からスマートフォンアプリのゲームを開発する企業まで様々な企業があります。
続いて年収に関してです。年収に関してはハッキリしたデータがないため、公表できませんが、平均的なITエンジニアと年収はほぼ変わらないと予想できます。Luaは2007年に人気を博し、その後も継続的に利用されているプログラミング言語となっています。機能追加や拡張に主に用いられるため、今後もLuaが使う場面は多いでしょう。
特に最近ではSaasなどのサブスクリプションサービスが流行っており、このようなサービスは継続的にサービスの拡充をする必要があります。このような場面でLuaが用いられることもあるため、Luaの需要は高まることでしょう。今後はやるプログラミング言語である可能性があるため、Luaを学習してみることをおすすめします。
2019年 人気のプログラミング言語ベスト20 第20位:R というテーマで今回はお伝えしました。いかがだったでしょうか? 今回お伝えしたかったことは以下のとおりです。
Luaは皆さんに馴染みがないプログラミング言語かもしれませんが、これを機に是非Luaの学習や利用も検討してみてください。