エンジニアの派遣 狙うなら大手企業の優良案件
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IT系エンジニアとしてIT業界で働こうと考えるなら、いきなり正社員として働くのはハードルが高く感じるかもしれません。まったくの未経験なのであれば、派遣や契約社員としてスタートするほうが、安心して始められるケースもあります。
エンジニアが派遣として働く場合には、どこかの派遣会社に在籍してクライアント企業に赴くことになります。世の中にはブラック企業と呼ばれるような派遣会社も少なくありませんが、どんなポイントに気をつければ優良企業・優良案件で働くことができるのでしょうか?
今回は大手企業の案件に携わることのメリットを中心に、エンジニアが派遣の案件でベストな働き方ができる方法を考察していきます。
そもそもエンジニアの派遣とは?
派遣という働き方は、一般的なIT企業に勤める正社員とは異なり、派遣会社と雇用関係にあるという点に特徴があります。通常であれば勤務先の企業と雇用契約を結び、勤務先の企業で働くという形になるはずです。しかし派遣の場合は、雇用契約は派遣会社、勤務先は派遣先のクライアント企業という関係性になります。
変化の激しいIT業界では、開発プロジェクトがスタートすると多くの人員が必要になるが、開発が終わって保守・メンテナンスの段階になると、そこまでの人数は不要になるというケースが多くあります。
そうした状況の中で正社員だけを増やしてしまうと、どうしても人的リソースを余らせてしまうタイミングや、足りなくなってしまうタイミングが出てきます。そこで、不足分や過剰分をうまくマネジメントするために、柔軟に人手を調整することが可能な派遣エンジニアが重宝されるという背景があるのです。
ここでいうエンジニアとは、一般的にはシステム開発に従事するシステムエンジニア(SE)のことを指します。ほかにもプログラミングコードを専門に記述するプログラマーや、技術的な観点から営業スタッフをサポートするディレクターといった職種も含まれます。
「派遣」という言葉からすると、どうしても低賃金で長時間働かされるというイメージが先行してしまうと思います。しかし派遣は、残業させるとそれだけ残業代を支払わなければいけなくなり、人件費がかさむことから基本的に残業は好まれていません。
また、エンジニアの派遣の給料も決して低いものではなく、2019年3月の「三大都市圏職種別平均時給」では、「IT系」職種で2,230円という時給が算出されています。全体の平均時給は1,572円なので、平均を大きく上回る報酬が設定されていることがわかります。
参考:https://corp.en-japan.com/newsrelease/2019/17035.html
エンジニア向け 良い派遣会社の特長は?
エンジニアが派遣として働きたいと考えた場合には、まず優良な派遣会社を見極めて登録することが必須になります。一時期よりも数を減らしたとはいえ、今でも劣悪な労働環境でエンジニアを働かせようとする派遣会社は一定数存在します。そうしたブラック企業を避けなければ、エンジニア としてスキルを磨くことも、ステップアップすることも難しくなるでしょう。
では、どんなポイントに着目して派遣会社を選んだらいいのでしょうか?
実は優良な派遣会社を見極める方法は非常に簡単で、それは企業が出している「求人をチェックしてみる」ことです。派遣会社は自社HPや派遣向け求人サイトなどに、派遣登録の広告を載せていることがほとんどです。
その広告をチェックしてみると
・仕事内容
・募集対象
・職場環境
の3点で具体的に書かれているか、曖昧にぼかしている点はないかを確認するわけです。
たとえば、未経験OKとしている求人にもかかわらず、具体的な仕事内容が示されておらず、単に「エンジニアの仕事」「開発業務」とだけ書かれているような求人は、危険度が高い派遣会社となります。
詳しい仕事内容を示したり、入社後の流れなどを解説するのは、未経験の人材向けであれば当然のこと。そうでなければ、応募する側としても不安で派遣登録をためらってしまいますよね。
募集対象や職場環境の点も同様です。「なんらかの開発経験がある方」という曖昧な書き方をしている人よりも、「Rubyを使った実務経験3年以上※個人開発も可」と記している求人のほうが、派遣人材に対して配慮しているといえます。
職場環境についても、業種や勤務地だけではなく、企業の規模や社風、福利厚生などを詳しく説明してあると、応募する側としても安心ですよね。こうした細かなところで気配りができている派遣会社は、優良な派遣会社である可能性が非常に高くなります。
大手企業の案件 メリット

派遣会社に登録していざ働き始めようと考えたとき、もしかすると派遣会社からさまざまな案件・勤務先を紹介されて悩んでしまうことがあるかもしれません。そんなときには、次にあげるたった1つの基準をもとに派遣先を選んでみることをおすすめします。
その基準とは「中小企業よりも、大手企業のクライアントを選ぶ」です。要するに、ベンチャーなどの小さな企業が携わっているプロジェクトよりも、上場企業のような大手企業の案件を積極的に受けてみるべきということです。
大手企業であれば、人材が豊富で研修・教育に割けるリソースも多くなる傾向にあります。充実した労働環境が整っていれば、スキルアップやステップアップも叶いやすくなるでしょう。開発における責任が分散されていることによって、個人に大きな責任が問われることもないのもメリットです。
もしベンチャー企業で働くとなれば、プロジェクトに参加するメンバーが少ないために、一人ひとりの責任や役割が大きくなります。未経験でこれからスキルを身につけていこうと考えている人が、いきなり即戦力としての働きを求められても戸惑ってしまいます。
もちろん、自分の腕に自信があって最前線で活躍したいと考えるなら、ベンチャー企業を選ぶというのも1つの手段でしょう。まだそこまで自信がないという場合には、積極的に規模が大きな会社を選んでいきましょう。
派遣エンジニアならではのメリットとして、入社試験や面接なしで大手企業で働けるという利点もあります。通常は正社員で大手企業に勤めたいとなったら、何回もの面接を重ねて入社試験に受からなければいけません。
派遣であれば、期間やプロジェクトが限定されているとはいえ、有名企業の一員として働けるチャンスを得るのです。その経験が糧となって、この後のキャリアを歩んでいく上で役立つ可能性も十分あるでしょう。
まとめ:報酬水準が高い
エンジニアの派遣は、プロジェクト単位で人材を募集し、クライアント企業に足を運んで作業する働き方です。雇用先が勤務先企業ではなく、派遣会社であることに大きな特徴があります。
派遣というとマイナスイメージが付きまとう人も多いかもしれませんが、実は報酬水準が高く、大手企業で働けるメリットもある働き方です。優良な派遣会社を選んで、規模の大きなプロジェクトを優先して選ぶことで、エンジニアとしてのレベルアップにもつながるでしょう。
まずは派遣会社に登録してみて、大手案件を探すことから始めてみてはいかがでしょうか。
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