AWSエンジニアとは、クラウドサービスであるAmazon Web Services(AWS)を活用して、企業や組織の IT インフラストラクチャを設計、構築、運用、およびサポートするエンジニアです。
この記事ではAWSエンジニアの業務内容や必要なスキル、将来性、年収、そして案件情報について紹介します。
という人は、ぜひ参考にしてみてください。
AWSエンジニアとは、Amazon Web Service(AWS)のクラウドコンピューティングサービスを利用し、システムの設計、構築、運用を行うエンジニアです。
AWSは、世界で最も利用されているクラウドコンピューティングサービスであり、その市場シェアは約30%に達しています。
参考:https://www.publickey1.jp/blog/23/awsazure920231synergy_researchcanalys.html
AWSエンジニアはAWS プラットフォームのさまざまなサービスを理解して、それらを組み合わせて企業や組織の特定のニーズを満たすソリューションを作成する必要があります。AWSエンジニアは、クラウド コンピューティングの最新のトレンドと技術を常に把握し、それらを活用して企業や組織の IT インフラストラクチャを最適化するスキルが求められる職種です。
クラウドコンピューティングが主流になっていく中で、AWSエンジニアの需要は今後も高まり続けるでしょう。
AWSエンジニアは、AWSを活用してWebサービスやシステムの設計・構築・運用を行う職種だと紹介しました。
ここではAWSエンジニアの具体的な業務内容として、以下の3つを紹介します。
AWS環境の設計とは企業のニーズに合ったAWSサービスの組み合わせを検討して、システムの構成図を作成することです。
AWSでは、以下のようなさまざまなサービスが提供されています。
AWSエンジニアはこれらのサービスを組み合わせて、企業のニーズに合ったシステムを設計します。
要件にあったインフラ設計をするだけではなくセキュリティや運用面も考慮した環境の設定が求められるため、AWSサービスの特徴や仕様をしっかり理解している必要があります。
AWS環境の構築とは、AWS環境を実際に構築してシステムを稼働させることです。
AWS環境の構築には、以下のようなさまざまな作業が必要です。
AWSエンジニアは、これらの作業を適切に行う必要があります。設計したとおりにAWS環境を構築するためには、各サービスのどの設定をどう変更すればよいのかを理解しておきましょう。
AWS環境の運用とは、AWS環境を継続的に監視し、問題が発生した場合に迅速に対応することです。
AWS環境の運用には、以下のようなさまざまな作業が必要です。
AWSエンジニアは、これらの作業を適切に行う必要があります。AWSには運用監視のためのサービスがいくつも用意されているため、適切な監視サービスを組み合わせてシステムを安定稼働させることが業務内容になります。
AWSエンジニアになるには、AWS 認定資格を取得することがおすすめです。
AWS認定資格は、AWSエンジニアのスキルと知識を認定する資格です。
AWS認定資格には、初心者向けから上級者向けまで、さまざまなレベルの資格が用意されています。
AWS エンジニアにおすすめの資格は、以下のとおりです。
AWS認定資格を取得することで、AWS エンジニアとしてのスキルと知識の証明になります。
また、AWS認定資格を取得することで転職や昇進の際に有利になる可能性があります。
AWSエンジニアになりたい人は、AWS認定資格の取得を検討してみましょう。
AWS認定クラウドプラクティショナーは、AWS認定資格の中で最も難易度が低い資格試験です。
AWS未経験からでも取得可能な資格のため、これからAWSエンジニアとしてのキャリアパスを築いていきたい人におすすめの試験です。
クラウドプラクティショナーでは、AWSの基本的なサービスやアーキテクチャ、セキュリティなどが問われます。
AWSの基本的なサービスの例は以下のとおりです。
クラウドプラクティショナーの勉強を通じてAWSの全体像を把握し、クラウドの基礎知識を身につけましょう。
AWSエンジニアにおすすめの資格としては「ソリューションアーキテクトアソシエイト」があります。
AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイトは、クラウドプラクティショナーより難易度が高い試験です。クラウドプラクティショナーに合格したあとや、AWSの経験をある程度積んでいる人におすすめの資格試験です。
ソリューションアーキテクトアソシエイトでは、AWS環境の設計やアーキテクチャに関するスキルが問われます。試験対策として、AWSを使用したシステムの設計パターンやベストプラクティス、セキュリティの実装などについての知識を身に着けておくとよいでしょう。
ソリューションアーキテクトアソシエイトを取得することで、より高度なAWS環境の設計を担当できるスキルが身に付きます。AWSエンジニアとして活躍するための実践的なスキルが身につけたい人におすすめの資格試験です。
AWSエンジニアの年収は経験やスキルレベル、地域などによって異なりますが、一般的には高い水準に位置していると言われています。
初級のAWSエンジニアの年収は、400万円以上からスタートすることが多いです。
経験を積み重ね、スキルを磨くことで、年収は600万円以上になることもあります。
また、企業のニーズに合わせてAWS環境を設計から運用できる高度なスキルを持っている場合には、さらに高い年収を得ることも可能です。
AWSエンジニアの年収は高い?他エンジニアとの違いを徹底比較 | 侍エンジニアブログ
クラウドサービスの活用は今後も広がっていくことが予測され、AWSは多くのシステムに使われているクラウドサービスの一つです。
AWSエンジニアの需要が高まるにつれて、AWSエンジニアの年収もあがっていくことが予測されます。AWSに関するスキルや経験を身に着けて、高収入を目指しましょう。
未経験からAWSエンジニアになるには、以下の流れがおすすめです。
まずは、AWSの公式ドキュメントやオンラインの学習リソースを活用して、AWSの基本的な概念やサービスについて学びましょう。
また、先ほど紹介したAWS関連の資格を取得することで、AWSエンジニアとしてのスキルを証明できます。AWSに関する知識を習得してそれを証明する資格を取得したあとは、転職エージェントなどを活用してAWSエンジニアの求人を紹介してもらいましょう。
ここでは、AWSエンジニアへの転職という観点で以下の2パターンについて紹介します。
未経験からAWSエンジニアを目指す場合、まずはクラウドやインフラに関連する技術や知識を学ぶことが重要です。
インフラエンジニアとしての経験がある場合は、既にネットワークやサーバの基礎知識があるため、AWSの学習をスタートしやすいでしょう。
AWSの公式ドキュメントやトレーニングコース、オンラインの学習リソースを活用して、AWSのサービスやアーキテクチャについて学びましょう。
転職エージェントを利用する場合は、インフラエンジニアとして身につけたインフラの知識をアピールしつつ、AWSのスキルも身につけている点をアピールするのがおすすめです。
プログラマーの場合は、プログラミングの経験を活かしてAWSエンジニアを目指す方法があります。
プログラミングの基礎知識がある場合は、AWSの開発サービスやインフラストラクチャコードの学習に集中することが重要です。
AWSのLambdaやAPI Gatewayなどのサーバーレスアーキテクチャや、TerraformやCloudFormationなどのインフラストラクチャコードツールを学ぶことで、AWSエンジニアとしてのスキルセットを構築できます。
AWSというとインフラ構築のための設定をするというイメージがありますが、実はコードを書いてインフラ構築を自動化する業務も多いです。
また、近年ではREST APIのようなAPI呼び出しを使用するサーバーレスアーキテクチャもよく使われます。
プログラミングができるという強みを活かして、AWS環境のコード化やサーバーレスサービスを構築できるエンジニアを目指しましょう。
AWSエンジニアは、将来的に需要や成長が期待できる業種です。
AWSエンジニアの需要は安定しており、将来的にも高まると予想されるでしょう。
クラウドコンピューティングの需要は増え続けているため、多くの企業がAWSを利用しています。また、AWSは常に新しいサービスや機能を提供しており、クラウドテクノロジーの進歩にも積極的に取り組んでいます。
そのため、AWSエンジニアは常に最新の技術やトレンドを習得していく必要がある点に注意が必要です。
継続的な学習と成長が求められる反面、自身のスキルを進化させることで需要に対応できるエンジニアとしての価値を高められるでしょう。
また、AWSはグローバルなクラウドプラットフォームであり、国内外の様々な企業や組織が利用しています。
このため、AWSエンジニアは国内外での就業や異なる業界での活躍のチャンスも広がっています。
さらに、AWSは幅広い業務領域にわたって活用されているため、クラウドインフラストラクチャの設計・構築・運用を担当するだけでなく、セキュリティ、データ分析、マシンラーニングなどの領域でも活躍できることもあるでしょう。
ここまで紹介してきたように、AWSエンジニアの将来性は非常に明るいと言えます。
AWSエンジニアとしてのスキルを磨き、継続的な学習と成長に取り組むことで、将来的にも安定したキャリアを築いていきましょう。
AWSエンジニアの案件情報は、求人サイトや転職サイトなどで検索できます。
また、転職エージェントではAWSエンジニアの求人を専門に扱っているエージェントも多く、自分のスキルや経験に合った案件を紹介してもらうことも可能です。
ここではAWSエンジニアの案件情報をいくつか紹介します。
AWSエンジニアに求められるスキルや、具体的にはどのような業務をするのかといった点をチェックしてみましょう。
案件名 | Java/フルリモート/食品ECサイトのAWSを用いたJava開発の案件・求人 |
月額単価 | 〜660,000円/月 |
最寄駅 | フルリモート |
業務内容 | ・ECサイトの機能改善に関するシステム基盤の構築、要件定義・設計・開発 (例:外部サービスとの連携機能開発、会員向け新規サービス開発、データベース負荷軽減等、バッチ処理性能改善) ・アクセスピーク時でも安定稼働させるためのパフォーマンス、スケーラビリティを考慮したアーキテクチャ設計 ・毎週お客様へ届けるための堅牢なシステム構築、コードレビュー、テストの自動化など品質担保 ・開発案件におけるチームリーディングやセルフマネジメントなどチーム開発での計画のコントロール ・他部門や他のチームとの連携において技術的な提案やサービス向上のための改善提案 【参画メリット】 ・未来を支える大規模プロジェクトのシステム基盤構築に、企画の初期段階から関われます。 ・ピーク時のトラフィックやデータ共にエンジニアとしての多くの課題にチャレンジすることができます。 ・EC、MD、受発注管理、在庫管理、物流など網羅的に自社開発しているため限定的ではなく、 幅広い業務知識・経験を活かして頂くことができます。 ・システム開発だけではなく、サービスデザインまで幅広く経験できるため、エンジニアとして活躍の幅が広げることができます。 |
基本スキル | ・3年以上のJavaとSpringBootを用いたWebアプリケーション開発のご経験 ・クラウド(AWS)を利用したシステム設計・開発のご経験 ・Gitを用いたバージョン管理のご経験 |
案件名 | AWS/Java/リモート可/金融企業社内向けSRE及びAWS構築案件/インフラエンジニア |
月額単価 | 〜940,000円/月 |
最寄駅 | 六本木一丁目 |
業務内容 | アプリケーション運用において信頼性を高めるため、社内エンジニアとの連携を行っていただきます。 トイルを取り除くために自動化の推進やオンコール体制において、キャッチアップ対応に携わっていただきます。 また、システム運用経験を通じて開発チームへのコンサルティングもご担当いただきます。 【案件詳細】 ・金融系のシステムにおけるセキュリティ周りのシステム構築を行います。 |
基本スキル | ・アプリケーション・エンジニア経験5年以上 ・アーキテクト経験1年以上 ・システム運用経験2年以上 ・AWSを利用したシステム運用歴2年以上 ・Java JVM・SQLの解析経験あり ・インフラエンジニア歴5年以上 ・Linux経験5年以上 ・SRE経験または理解 ・Amazon EKSの経験 ・Containerを利用したアプリケーション運用経験あり ・Datadog等の監視ツールの利用経験あり |
今回はAWSエンジニアについて紹介しました。
AWSエンジニアとは、クラウドサービスであるAmazon Web Services(AWS)を活用して、企業や組織の IT インフラストラクチャを設計、構築、運用、およびサポートするエンジニアです。
AWSエンジニアのおもな業務は以下のとおりです。
AWSが提供するさまざまなサービスを適切に組み合わせて、クライアントの要望を満たす最適なシステムを構築するスキルが求められます。
AWSエンジニアはAWS未経験からでも目指せます。
未経験からAWSエンジニアを目指す場合は、以下の流れがおすすめです。
クラウドコンピューティングの需要の拡大やAWSの技術の進化により、AWSエンジニアの将来性は非常に高いと言えます。
AWSエンジニアはさまざまな業務領域で活躍できるだけでなく、国内外での就業やキャリアの成長も見込める業種です。
今回紹介した資格や転職エージェントを活用した転職方法を参考に、自分のスキルや経験に合わせてキャリアアップを目指していきましょう。