Swiftは、Appleが開発したiOS向けオープンソースのプログラミング言語です。
使用者が多いこともあって、フレームワークも多数存在しています。
そのため、
「Swiftのフレームワークって何があるの?」
「たくさんあってどのフレームワークを使えばいいかわからない…」
といった疑問をお持ちの方もいるでしょう。
そこで、この記事ではSwiftのフレームワークについて解説していきます。最後まで読んでいただければ、どのフレームワークを学習すれば良いかわかります!
テクフリでフリーランス案件を探してみるSwiftのフレームワークとは、Swiftを利用して開発をする際に必要な基本機能をまとめたソフトウェアのことです。
フレームワークには、ある程度決まったルールが存在しています。そのため、誰が書いても理解がしやすいという特徴があります。
また、自分で1から書くと数百行必要なコードが、フレームワークを使うと数十行で解決するのも魅力です。
フレームワークと似た言葉としてライブラリがありますが、両者の違いは「制御の反転があるかどうか」によります。
ライブラリの場合、プログラムを動かす主導権はプログラマーが書いたコードにあります。一方で、フレームワークの場合、プログラマーが書いたコードはフレームワークによって制御されるのです。
つまり、ライブラリは主導権がエンジニア側にあり、フレームワークは主導権がフレームワーク側にあると言えます。
Swiftを使う上で、フレームワークを利用することにはいろいろなメリットがあります。ここでは、
・開発スピードが上がる
・コードの統一性を保持(多人数開発にも対応しやすくなる)
・バグの減少
・フリーランスとして仕事が取りやすくなる
という4点のメリットについて紹介していきます。
MVP開発やリーンスタートアップという言葉が注目されているように、IT/Web業界では特に、サービスを高速で市場に投下することが重要です。Swiftのフレームワークを利用するのとしないのでは、開発スピードにかなりの差が生じます。
例えばSwiftのフレームワークには、スマートフォン向けアプリから、macOSまでさまざまな規模の開発機能が備わっています。それらをフレームワークなしでエラー無く完成させるには、かなりの時間を要してしまうのです。
プログラミングに限らず全ての仕事にいえますが、コードの書き方にはその人の個性やクセがでます。
経験、スキル、年齢、性格、キャリアなど様々な要因によって差が生じるのですが、人が書いたコードを修正するのは、かなり大変な作業です。
フレームワークを利用すれば、コードの統一性を保持させることができます。
統一性を保持することにより、多人数開発にも対応しやすくなります。
Swiftのフレームワークは基本的に大人数のエンジニアに利用されています。そのため、バグはすでに解決されていることが多いです。
それらのバグが少ないフレームワークを利用して開発を進めると、開発をしたプログラムもバグが少なくなる可能性が高まるといえます。
Swiftの中規模、大規模以上案件では、フレームワークが利用されていることがほとんどです。
特にPerfectやExpressは人気のフレームワークとなっているため、Swiftエンジニアとして仕事を獲得したい場合、習得しておくといいかもしれません。
一方で、Swiftフレームワークを使用することのデメリットは次の2点が挙げられます。
・学習期間が必要
・イレギュラーに対応できないことがある
詳しく見ていきましょう。
フレームワークを使いこなすにはSwiftの理解がある前提で、最低でも数週間は学習をする必要があります。
概要を抑えられても、細かい要望を実現しようとすると調査に更に時間がかかることはよくあります。使用者が多くないフレームワークになると、情報量が少なく、調査が難しいこともあるでしょう。
また、ドキュメントは基本的に英語で書かれていることが多いです。
フレームワークはいわゆる「よくある機能」を開発する際には有用です。
しかし、前例が少ない機能を開発したい場合、対応できないことが多々あります。
フレームワークは決められたルールに則ってサービスを開発していかなければならないため、イレギュラーが多発するようなサービスではフレームワークを利用しないほうが作りやすいことがあるのです。
ここからは、人気のフレームワークや、目的によって有用なSwiftフレームワークについて解説していきます。
Perfectは、Swiftの公開とほぼ同時期にリリースされたフレームワークです。
Perfectを習得すると、Swiftひとつでフロントエンドとバックエンドを両方とも開発することが可能になります。
Kituraは、Webアプリケーションやサーバー開発ができるフレームワークです。
サーバーサイドでのSwift開発を高速にするために作られました。
現在は、開発元のIBM社からコミュニティが運営するプロジェクトへと移行されています。
Vaporは、PHPのLaravelにインスパイアされて作成された、Webアプリケーション開発が可能なフレームワークです。
他にも、REST APIやリアルタイムアプリケーションなどの開発に適しています。
macOSとLinuxで利用可能です。
Expressは、MVCによる開発サポートがされている、Webアプリケーション開発が可能なフレームワークです。
軽量でシンプルなので、処理が高速という特徴を持っています。
Swiftonは、RubyのRuby on Railsを参考として作られた、Webアプリケーションフレームワークです。
コードがシンプルで、書きやすいのが特徴です。
また、MySQLやPostgreSQLをサポートしています。
Slimaneは、Swift3で開発可能なWebアプリケーションフレームワークです。
コンパクトでありながらも、さまざまなモジュールを組み合わせて開発が可能になっています。
HTTPSwiftServerは、macOS用のCocoaを拡張するためのフレームワークです。
HTTPをiOSアプリと連携することが可能です。
この記事では、Swiftのフレームワークについて解説してきました。
macOS、iOS周りの開発が進んでくると、Swiftの需要も増すので、フレームワークの必要性も同時にあがってきます。
適切なフレームワークを採用することで、作業効率を上げて、良い開発ライフを送りましょう!
テクフリでフリーランス案件を探してみる3つの質問に答えるだけで、フリーランスエンジニアとしての単価相場を算出します。 スキルやご経験にマッチする案件もあわせてご紹介いたしますので、気軽にご活用ください! ※単価相場の算出に個人情報の回答は必要ございません。