Go言語は、近年利用者が増加していて、トレンドのプログラミング言語の一つです。
使用者が多いこともあって、フレームワークも多数存在しています。
そのため,
「Go言語のフレームワークって何があるの?」
「たくさんあってどのフレームワークを使えばいいかわからない…」
といった疑問をお持ちの方もいるでしょう。
そこで、この記事ではGo言語のフレームワークについて解説していきます。最後まで読んでいただければ、どのフレームワークを学習すれば良いかわかります!
Go言語について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
2022年3月版 人気のプログラミング言語ベスト20 第5位:Go
Go言語のフレームワークとは、Go言語を利用して開発をする際に必要な基本機能をまとめたソフトウェアのことです。
フレームワークには、ある程度決まったルールが存在しています。そのため、誰が書いても理解がしやすいという特徴があります。
また、自分で1から書くと数百行必要なコードが、フレームワークを使うと数十行で解決するのも魅力です。
フレームワークと似た言葉としてライブラリがありますが、両者の違いは「制御の反転があるかどうか」によります。
ライブラリの場合、プログラムを動かす主導権はプログラマーが書いたコードにあります。一方で、フレームワークの場合、プログラマーが書いたコードはフレームワークによって制御されるのです。
つまり、ライブラリは主導権がエンジニア側にあり、フレームワークは主導権がフレームワーク側にあると言えます。
Go言語を使う上で、フレームワークを利用することにはいろいろなメリットがあります。ここでは、
・開発スピードが上がる
・コードの統一性を保持(多人数開発にも対応しやすくなる)
・バグの減少
・フリーランスとして仕事が取りやすくなる
という4点のメリットについて紹介していきます。
MVP開発やリーンスタートアップという言葉が注目されているように、IT/Web業界では特に、サービスを高速で市場に投下することが重要です。Go言語のフレームワークを利用するのとしないのでは、開発スピードにかなりの差が生じます。
例えばGo言語のフレームワークには、スマートフォンのアプリや、サーバー、ドローンの開発機能などが備わっているのですが、それらをフレームワークなしでエラー無く完成させるには、かなりの時間を要してしまうのです。
プログラミングに限らず全ての仕事にいえますが、コードの書き方にはその人の個性やクセがでます。
経験、スキル、年齢、性格、キャリアなど様々な要因によって差が生じるのですが、人が書いたコードを修正するのは、かなり大変な作業です。
フレームワークを利用すれば、コードの統一性を保持させることができます。
統一性を保持することにより、多人数開発にも対応しやすくなります。
Go言語のフレームワークは基本的に大人数のエンジニアに利用されています。そのため、バグはすでに解決されていることが多いです。
それらのバグが少ないフレームワークを利用して開発を進めると、開発をしたプログラムもバグが少なくなる可能性が高まるといえます。
Go言語の中規模、大規模以上案件では、フレームワークが利用されていることがほとんどです。
特にEchoは人気のフレームワークとなっているため、Go言語エンジニアとして仕事を獲得したい場合、習得しておくといいかもしれません。
一方で、Go言語フレームワークを使用することのデメリットは次の2点が挙げられます。
・学習期間が必要
・イレギュラーに対応できないことがある
詳しく見ていきましょう。
フレームワークを使いこなすにはGo言語の理解がある前提で、最低でも数週間は学習をする必要があります。
概要を抑えられても、細かい要望を実現しようとすると調査に更に時間がかかることはよくあります。使用者が多くないフレームワークになると、情報量が少なく、調査が難しいこともあるでしょう。
また、ドキュメントは基本的に英語で書かれていることが多いです。
フレームワークはいわゆる「よくある機能」を開発する際には有用です。
しかし、前例が少ない機能を開発したい場合、対応できないことが多々あります。
フレームワークは決められたルールに則ってサービスを開発していかなければならないため、イレギュラーが多発するようなサービスではフレームワークを利用しないほうが作りやすいことがあるのです。
ここからは、人気のフレームワークや、目的によって有用なGo言語フレームワークについて解説していきます。
Echoは軽量のWebフレームワークとして知られています。
Ginよりも高速処理が可能で、拡張性も高くなっているので、注目度が増しているフレームワークです。
シンプルさが特徴で、初心者にもわかりやすくなっています。
Revelは、JavaのPlay Frameworkを元に作成された、フルスタックフレームワークです。
Revelひとつで基本が揃います。
処理速度が速く、効率的な性能をしているのが特徴です。
コミュニティが活発で、学習コストが抑えられているため、習得難易度は高くはありません。
GinはGo言語の初期から存在するフレームワークで、軽量・高速処理を特徴としています。
また、ミドルウェア作成のサポート機能もあるため、効率アップが期待できます。
古くからあるため、人気も健在のフレームワークです。
BeegoはRubyのSinatraを元に作成された、フルスタックフレームワークです。
Webアプリケーション・APIの開発機能や自動テスト機能を備えています。
多機能のため、はじめてGo言語で大規模なアプリケーション開発をするという方にはおすすめです。
Gojiはnet/httpと互換性を持っているフレームワークです。
Ginについで高速処理が可能で、小・中規模開発に適しています。
irisは最速のフレームワークを謳っているフレームワークです。
デバイスに左右されず利用可能であるため、スマートフォンからデスクトップまで、さまざまなデバイスでも高速に動作することが特徴です。
ここまでフレームワークの解説をしてきました。
では実際の単価や記事数はどのようになっているのでしょうか?
テクフリに掲載されている案件を参考に以下にまとめました。
弊社調べによると、Go言語の平均単価は79万円です。
Go言語フレームワークの記事数を下記のようにまとめました。
2022年9月時点では、学びやすさの観点から見ると、選ぶべきGo言語フレームワークはEchoもしくはGinであるといえます。
フレームワーク | Qiitaの記事数 | stackoverflowでの質問数 |
Echo | 3958 | 23 |
Revel | 176 | 1 |
Gin | 868 | 7 |
Beego | 97 | 1 |
Goji | 75 | 0 |
iris | 101 | 0 |
案件名 | Go言語/AWS/ライブコマースサービスアプリ開発/フリーランスエンジニア |
月額単価 | 〜880,000円/月 |
最寄駅 | 六本木一丁目駅 |
業務内容 |
大手通信会社と共同で運営しているライブコマースサービスにおいて、サーバーサイドのAPI開発からAWSを使用したインフラ構築まで幅広く担当いただきます。 【案件詳細】 ・GoでのAPI設計・開発 ・AWS/GCPにおけるサーバ構築・運用 ・プロダクトマネージャーやデザイナー、ライブ番組プロデューサーと連携したチーム開発 |
基本スキル |
・Webアプリケーション、APIの実務での開発・運用経験 ・Unix系OS、RDBMSでのサービス運用経験 ・AWSなどのクラウドを活用したインフラ構築・運用経験 ・Goでの開発経験 |
案件名 | Golang/オンライン顔認証サービスのバックエンドエンジニア/リモート可 |
月額単価 | 〜1,050,000円/月 |
最寄駅 | 大手町駅 |
業務内容 |
本人確認プラットフォームにおける、新機能の開発や安定運用のための開発を行っていただきます。 【今後行うこと】 ・顔認証やFIDO認証を実現するバックエンドAPIの改善 ・認証データの収集及び分析基盤の構築 ・その他認証プラットフォームとしての認証機能開発 など |
基本スキル |
・仕様検討、設計、開発、リリースまで一貫した経験 ・Web APIの設計を行ったことがある ・データベースの設計を行ったことがある |
この記事では、Go言語のフレームワークについて解説してきました。
Go言語がトレンドになって、利用者が増えていくと、フレームワークの必要性も同時にあがってきます。
適切なフレームワークを採用することで、作業効率を上げて、良い開発ライフを送りましょう!