PHPでできることとは?初心者がPHPを習得するポイントも解説!
目次
PHPを勉強したいと思うものの、PHPで何が作れるのか分からないという方は多いのではないでしょうか。プログラミング言語によって開発できるものは異なります。どの開発分野に参入したいかによって、学ぶべき言語は変わるので注意が必要です。
本記事ではPHPでできることについて解説します。また、初心者がPHPを習得するポイントについてもまとめました。本記事を読むことでPHPを学ぶべきか判断できるようになります。PHPに興味がある方はぜひお読みください。
PHPとは

PHPは動的なプログラミング言語の1つです。特にWebアプリ開発で多く使われていることで知られています。PHPは「コードをHTMLに埋め込んで書ける」という他言語にはない特徴を持っており、実務で多く使われている理由の1つです。
また、PHPは習得が比較的簡単であることでも知られています。他言語に比べて文法がシンプルなうえに開発環境も整えやすく、学習ハードルが低いです。加えて、優秀なPHPフレームワークも多く、効率的にWebアプリを構築できます。
PHPでできること

PHPはさまざまな用途で使うことが可能な言語です。特に次の4つの分野ではPHPが使われることが多いでしょう。これらの開発に関わりたい方にはPHPはおすすめです。
- Webアプリの構築
- WordPress開発
- 問い合わせフォームの実装
- データベースとの連携
それぞれについて、さらに詳しく解説していきます。
Webアプリの構築
PHPはWebアプリ開発でもっとも使われているプログラミング言語です。WebアプリとはECサイトやSNS、動画配信サービスといった、インターネットに接続した状態でWebブラウザから使えるアプリのことです。Facebookの開発にも、PHPが使われています。
スマホの普及によってWebアプリは人々にとってより身近なものになっており、従来より利便性に優れたWebアプリが求められています。PHPは学習コストが低いため、多くの人材を開発に参加させることが可能です。加えて、ソースコードの修正も素早く行うことができます。そのためPHPはWebアプリ開発と相性が良いのです。
また、PHPにはWebアプリ開発に使えるフレームワークが多くあります。フレームワークを使うことで、Webアプリで必ず使われる機能(ログイン画面、会員登録画面など)を1から開発する必要がなくなり、開発効率を高めることが可能です。PHPでWebアプリ開発を行いたいなら、PHPフレームワークもあわせて習得しておくといいでしょう。
WordPress開発
PHPはWordPress開発も行うことが可能です。WordPress本体をはじめ、テーマやプラグインなどはPHPによって作られています。WordPressはブログやWebサイトを構築する際に多く使われています。WordPressを使えばHTML・CSSを覚えなくても構築が可能です。
PHPによるWordPress開発の需要も高い傾向があります。WordPress開発に参入したい方も、PHPを学ぶことをおすすめします。
問い合わせフォームの実装
PHPは問い合わせフォームの実装も可能です。問い合わせフォームとは、ユーザーが質問や意見をサイト管理者に送ることができるフォームのことです。HTML・CSSだけでも問い合わせフォームの見た目は作成することが可能ですが、ユーザーが入力した内容をチェックしたり、入力内容を管理者のメールに送ったりするのにはPHPが必要となります。
データベースとの連携
PHPはデータベース管理システムとの連携も可能です。データベースとは後で追加・修正・削除などを操作がしやすいように、まとめられたデータの集合群を指します。そして、データベースを管理するためのシステムをデータベース管理システムと呼び、MySQLやSQLiteなどが該当します。
PHPからMySQLやSQLiteにアクセスすることができ、そのままデータベースを操作することが可能です。Webアプリや社内システムでは、ユーザー情報や商品情報を保持するために
データベースが多く使われています。そのため、PHPでこういった開発を行いたいなら、データベースとの連携方法も抑えておいた方がいいでしょう。
PHPができないこと

PHPは万能な言語というわけでもなく、PHPができないこともいくつかあります。特に次の2つの分野でPHPが使えない点は注意が必要です。
- フロントエンド開発
- スマホアプリの開発
これらの分野でPHPが使えると勘違いしてしまう方は多くいます。なぜこれらの分野でPHPが使えないのか、1つずつ詳しく解説しましょう。
フロントエンド開発
PHPはフロントエンド開発には使うことができません。フロントエンド開発では、Webブラウザ上で動くプログラムの処理を実装します。ChromeなどのWebブラウザには、JavaScriptというプログラミング言語を実行するための環境があらかじめ組み込まれています。そのため、フロントエンド開発ではJavaScriptが用いられることが大半であり、PHPが使われることはありません。
Webアプリ開発ではフロントエンド側でJavaScript、サーバーサイド側でPHPなどの言語が使われます。Webアプリ開発を行いたい方は、この点に気をつける必要があります。
スマホアプリの開発
PHPはスマホアプリ開発にもほとんど使われることはありません。スマホは現在AndroidとiPhoneの2種類が主流ですが、Androidアプリ開発ではKotlinやJava、iPhoneアプリ開発ではSwiftなどの言語が使われることが多いです。スマホアプリ開発に携わりたい方は、このような言語を最初に学ぶ方が近道でしょう。
PHPの将来性

PHPは、プログラミング言語の中でも人気が高いです。とはいえ、PHPが今後も開発現場で使われていくのか気になる方も多いかと思います。結論としては、PHPは今後しばらく使われ続ける可能性が高いです。
最近のWebアプリ開発の分野では、Pythonの人気が高まっています。Pythonはソースコードの可読性が高いうえに、機械学習ライブラリが豊富なため人工知能を搭載したアプリを作りやすいのが魅力的です。
フリーランスエージェントのテクフリでは、PHPの案件数は1,223件でPythonは946件(2023年6月時点)となっており、pythonと同様にPHPの案件数は多いです。また、万が一PHPの需要が今後減ってしまったとしても、そこまで不安視する必要はありません。PHPを通じて得たスキルは他のプログラミング言語を学ぶ際にも活かせるためです。PHPを習得した人なら、他言語を学ぶのにさほど時間はかからないでしょう。
初心者がPHPを習得するポイント

ここまでお読み頂いた方の中には、PHPを1から勉強する方も多いでしょう。そこで、初心者がPHPを習得するポイントについて解説します。ポイントは次の3つです。
- 簡単なWebアプリを作成してみる
- プログラミング学習サイトを利用する
- プログラミングスクールを利用する
一つひとつのポイントについて詳しく解説していきます。
簡単なWebアプリを作成してみる
PHPを学びたいなら、簡単なWebアプリを自分で作成してみることをおすすめします。1からWebアプリを作成することで、実践的なスキルを身につけることが可能です。例えば、後で改良しやすいようにプログラムを組み立てる手法などを習得できます。PHPエンジニアとして活躍するには、こういったスキルも必要になるでしょう。また、HTML・CSSやMySQLといった周辺スキルも理解できます。
加えて、作成したWebアプリは転職時にポートフォリオとして活用することが可能です。ポートフォリオを提出することで、どの程度スキルがあるのか採用担当者がイメージしやすくなり、採用される確率を高められます。
プログラミング学習サイトを利用する
1からPHPを学ぶ方はプログラミング学習サイトを利用するのがおすすめです。例えばProgateやドットインストールといった学習サイトは特に教材が充実しています。学習サイトは月額1,000円程度で利用できるため、手軽に学習できるのがメリットです。また、教材の難易度が低めであり、分かりやすく噛み砕いて要点を説明してくれるため、初心者でも挫折せずに学習を進められます。
プログラミングスクールを利用する
独学が難しいと感じる方はプログラミングスクールを利用するのもおすすめです。プログラミングスクールに入会すれば、講師の方が学習サポートをしてくれます。効率的な学習カリキュラムを立ててくれますし、勉強していて分からない点は質問すればいつでも教えてくれます。また、最近ではオンラインのスクールが主流になってきているため、現職が忙しい方でも活用しやすいというのもメリットです。受講料はかかりますが、本格的にPHPを学びたい方はスクールの活用も視野に入れてみるといいでしょう。
PHPエンジニアの年収

参考:PHPの案件・求人情報 | フリーランスエンジニアの案件・求人なら【テクフリ】
PHPエンジニアの年収について解説します。フリーランスエージェントであるテクフリのPHP案件・求人の月額単価相場のデータを見てみましょう。PHP案件・求人の平均月額単価は76.8万円となっており、年収に単純換算すると約922万円です。
これはあくまでフリーランスエンジニアに限定したデータではあります。ただ、年収922万円というのは非常に高く、PHPエンジニア全体の年収もそれなりに高いことが予想されます。「エンジニアに転職して年収を上げたい」という方にもPHPはおすすめです。
PHPの案件情報

テクフリではPHP案件を豊富に取り扱っております。
求められるスキルや単価感などについて、ぜひご確認くださいませ。
まとめ

PHPはWeb開発に特化したプログラミング言語で、HTMLに直接コードを埋め込める手軽さや学習しやすさから幅広く利用されています。特にWebアプリ開発での使用率は高く、ECサイトやSNSなど多くのサービスがPHPによって支えられています。Facebookも初期はPHPで構築されていました。
PHPでできることの中でも代表的なのがWebアプリの構築です。豊富なフレームワークが用意されているため、ログイン機能や会員管理などの基本的な仕組みを効率よく作ることができます。また、WordPressの開発にもPHPは欠かせず、テーマやプラグイン制作などの需要も根強く存在します。
さらに、問い合わせフォームの実装や、MySQLなどのデータベースと連携した機能開発もPHPの得意分野です。ユーザーが入力した情報を処理したり、商品情報やユーザー情報を動的に管理するシステムとの相性が非常に良いことから、多くの企業サイトや業務システムで採用されています。
一方で、PHPはブラウザ上で動くフロントエンド開発やスマホアプリの開発には向いていません。Webサービスのサーバー側を支える役割が中心となります。








