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PHP技術者認定試験とは?初級〜上級の難易度と勉強方法を解説

2025.07.14

フラン健史郎

PHP

目次

    「PHPのスキルを客観的に証明したい」「転職やキャリアアップに活かせる資格がほしい」

    そんな方に注目されているのが「PHP技術者認定試験」です。

    今回は、ブログ・コンテンツ管理システム(CMS)としてよく使われるWordpressの開発言語としても知られる『PHP』のスキルを認定するPHP技術者認定試験について、見ていきたいと思います。

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    PHP技術者認定試験とは

    PHP技術者認定試験とは

    冒頭でも書いた通り、PHP技術者認定試験とはWeb開発を得意とするプログラミング言語であるPHPの知識・スキルを試される資格試験です。実施団体は2011年に設立されたPHP技術者認定機構という日本の社団法人です。

    PHP技術者認定機構の協賛には、技術解説書で有名なオライリーメディアの日本法人である、オライリー・ジャパン、インターネットサービスプロバイダー(ISP)のニフティ、日本マイクロソフト、そしてNTTコミュニケーションズといった大手企業が名前を並べています。まっとうな団体だと言えるでしょう。このような企業が協賛していることからも、PHP技術者認定機構が信頼できる団体であることがうかがえます。

    PHP技術者認定試験の中身を見ていくと、2025年7月現在、「初級試験」「上級試験/準上級試験」の2つの試験が行われています。いずれも、CBT(Computer Based Testing)方式のため、基本的には、年中いつでも受験可能です。

    ※CBT方式とは、指定された試験会場のパソコンを使って試験を受ける方式です。情報処理技術者試験のITパスポートと同じ受験方法というと、イメージが湧きやすい方もいるかもしれません。

    「上級試験/準上級試験」では、得点が7割以上で「上級」、5割以上7割未満で「準上級」として認定されます。

    また、以前は、試験に加えて論文を提出し、PHP技術者認定機構の審査を受けることで「ウィザード」認定を得る仕組みとなっていました。しかし、論文提出という高いハードルがあったため、制度が見直され、現在は「上級試験/準上級試験」において得点が8割5分以上の場合に「ウィザード」として認定される方式に変更されています。

    PHP技術者認定試験の難易度

    PHP技術者認定試験の難易度

    試験の難易度について、初級試験から順番に説明していきます。

    初級試験

    初級試験は、学生やWebデザイナー、新人プログラマーなどの初学者を主な対象としており、難易度はそれほど高くありません。出題内容は、認定教材であるオライリー社の書籍『はじめてのPHP』からの素直な設問が多く、PHPの基礎をしっかりと学べば十分に対応可能なレベルです。

    また、運営団体であるPHP技術者認定機構によると、独学者の合格率は約75%、認定スクールの受講者では約85%とされており、これが一つの目安となっています。

    上級試験/準上級試験

    上級試験/準上級試験は3年以上の実務経験のある、一人前のPHPプログラマーを対象にしています。上級試験の合格率は約20%、準上級試験では約55%となっています。

    準上級試験という区分が生まれたのは、2015年からで、それまでは上級試験と初級試験しかありませんでした。この2つの試験のレベル差があまりに大きかったため、準上級試験という“ギャップを埋める区分”ができたと言われています。

    ウィザード

    かつては論文による審査が必要だった「認定ウィザード」ですが、現在はこの審査が廃止され、上級試験/準上級試験で正答率85%以上を取得することで認定される仕組みに変更されました。この変更により、ハードルは下がったといえます。

    とはいえ、試験で85%以上の得点を取るのは容易ではなく、難易度は依然として非常に高い水準にあると言えるでしょう。

    PHPというプログラミング言語でソースコードが書ける、ということだけでなく『PHPの発展に貢献できる知識と発想力を持つこと』(PHP技術者認定機構HPから引用)が求められるのです。

    PHP技術者認定試験の勉強方法

    PHP技術者認定試験の勉強方法

    基本的に、初級試験であっても上級・準上級試験であっても、まずは公式の教材をしっかり読み込み、記載されているスキルやテクニックを理解することが重要です。その上で、実際に自分でコーディングを行いながら、知識を実践的に身につけていく流れになります。

    このインプットとアウトプットの繰り返しこそが、合格に向けた最も効果的な学習プロセスです。アウトプットの際に、分からない部分があったら教材に戻ってしっかり理解するようにしましょう。1つ1つ分からないところを分かるようにしていくことが大切です。

    また、独学で勉強することが難しく感じる人はPHP技術者認定機構の認定スクールに通うのも一つの手段です。

    なお、主教材は初級試験の場合はオライリー社の『はじめてのPHP』、上級試験/準上級試験は『プログラミングPHP』となります。

    ちなみに、どちらの教材も定価はそれなりに高いため、古本屋で中古本を購入するのも一つの選択肢です。ただし、購入の際は“版”に注意が必要です。教材はPHPのバージョンや文法の仕様変更に対応して改訂されている場合があるため、古い版では試験範囲に対応していないこともあります。

    例えば、『プログラミングPHP』は2020年時点の最新版は2014年リリースの第三版です。2007年に発売された第二版から、いくつか記載が変わっています。

    上級試験/準上級試験は上でもご紹介した通り、一気に難易度が上がるため、3年程度の経験者でも、1~3か月程度、時間数にすると、50~150時間程度の学習を行っている方が多いようです。

    なお、初級試験の学習時間は、受験者のスキルレベルによって大きく異なります。

    まったくの初心者の場合は、1〜3か月程度の学習期間を設ける方が多いです。一方で、PHPの実務経験が3年程度ある方であれば、1週間ほどの短期間で合格を目指すケースも珍しくありません。

    ご自身の経験や理解度に合わせて、無理のない学習スケジュールを立てることが重要です。

    特に初学者の場合、ソースコードを書く感覚をすぐにつかめる方とそうでない方とで、学習時間に差が生じやすい傾向があります。

    また、上級試験や準上級試験は難易度が大きく上がるため、経験者でも1~3か月、50〜150時間程度の学習時間をかけて準備する方が多いです。

    PHP技術者認定試験は転職で有利なのか

    PHP技術者認定試験は転職で有利?

    転職活動においては、履歴書の資格欄が空欄のままよりも、何か資格が記載されている方が好印象を与えることができます。

    繰り返しになりますが、特にPHP技術者認定試験の上級・ウィザードは難関資格です。PHPの利用頻度が高い会社・現場への応募の際は、非常に効果のある資格だと言えます。

    また、PHP自体、Webサイト開発案件で非常にニーズの高いプログラミング言語の一つです。求人件数も安定しています。

    初級試験についても、IT業界で働きたいと考えている方が、自己アピールのために取得するのにおすすめの資格です。

    PHP技術者認定試験は初学者の自己研鑽におすすめの資格です。難易度はITパスポートより高めですが、基本情報技術者試験よりは取り組みやすいレベルとなっています。さらに、今後のITエンジニアとしてのキャリアで必須となるコーディングスキルを身につけられる点が大きな魅力です。

    PHP技術者認定試験は、転職で有利となる資格試験の一つと言えるでしょう。

    PHP技術者認定試験の必要性

    PHP技術者認定試験の必要性

    上記の通り、PHP技術者認定試験の取得にはメリットがありますが、必須の資格という訳ではありません。PHP技術者認定試験を取得していないからと言って、困る場面、不利になる場面はあまりない、というのが現実です。

    PHP技術者認定試験を持っていなくても、PHPを自在に扱えるプログラマーは多く存在します。

    そもそもこの試験は2012年に開始されたばかりで歴史が浅く、受験者数も限られています。そのため、「他の応募者はPHP技術者認定試験を持っているのに、自分だけ取得しておらず書類選考で落ちた」という状況は、ほとんど起こりません。

    まとめ

    PHP技術者認定試験まとめ

    PHP技術者認定試験に限らずですが、資格試験に合格するために学習した過程は一生の財産になります。すでにお伝えした通り、PHP技術者認定試験は必須という訳ではありません。

    しかし、現在PHPに関わっているエンジニアや、これからPHPを扱いたいと考えている方にとっては、取得しておく価値のある資格試験であることは間違いありません。

    その理由は、PHP技術者認定試験を通じて、知識を体系的に学び、整理できるからです。
    また、資格を取得しておけば、スキルの証明として履歴書や職務経歴書に記載できるため、転職活動時のアピール材料にもなります。

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