PHPフリーランス案件の単価・需要まとめ

 oinari | 2020/12/22 - 15:57
目次

    フリーランスになったPHPエンジニアは「PHPを選択して正解だった」と実感しているのではないでしょうか。それほどフリーランス市場にはPHP案件があふれていて、「仕事に困らない状況」が続いています。「次の言語」の獲得を目指しているITエンジニアにとって、PHPは間違いなく有力候補のひとつです。

    また、エンジニアになることを目指していながら、どの言語を習得するか決めていない人も、「迷ったらPHP」は無難かつ最良の選択になるかもしれません。そして会社員のエンジニアがフリーランスになるときも、PHPスキルはアドバンテージになるでしょう。PHPの強さの秘密を探りながら、PHP案件のトレンドを紹介します。

    PHPとは

    流行り廃りが激しいコンピュータ分野において、歴史のあるPHPがなぜ現役のトップランナーであり続けていられるのでしょうか。PHPの基礎的な知識や強み、最近のニーズ、そしてPHPエンジニアがフリーランスになるときに気を付けるべき点などを解説していきます。

    PHPの歴史


    PHPの生みの親は、カナダ人のラスマス・ラードフ氏です。1994年にC言語を使って開発しました。ネット上に公開されているホームページのアクセス履歴を解析するためにつくられたので、「パーソナル・ホームページ(PHP)」と名付けられました。ラードフ氏がソースコードを公開したことによりユーザーは自分でPHPをアップデートすることができました。その結果PHPはデータベースを扱えるようになるまでに成長しました。

    創始者のラードフ氏も独自にPHPを進化させていて、Perlに似た変数やHTMLに埋め込むことができる構文を採用したことで、CやPerlを得意とするエンジニアを引き込むことに成功しました。これが結果としてPHPの汎用性を高めることにつながりました。PHPは単なるツールから、プログラミング言語へと「昇格」を果たしたのです。ここまでが大体1997~98年までの出来事で、この頃はまだPHPは個人の集まりが開発している状態でした。

    そのため、ビジネスシーンで本格的に扱われるにはもう一段階レベルアップをする必要があったのです。PHPに転機をもたらしたのはイスラエルの2人のプログラマーです。彼らはラードフ氏とのコンタクトに成功し、3人でPHPの改良に取り組むことになりました。

    そうして1998年にPHP3.0が公表されました。さまざまなデータベースやプロトコル、インターフェースを用意したことで世界中のエンジニアが注目するようになり、PHP3.0でモジュールを開発することが一般的になりました。これがPHPの地位を盤石なものにしました。

    PHPのメリット


    いまやPHPで構築されるサイトは2.5億件ともいわれ、世界シェアは4割にも達します。

    PHPは「ソーシャル系アプリ」「ECサイト」「CMS」などに使われています。つまりPHPは、ビジネスシーンにも、プライベート向けコンテンツにも、欠くことのできない言語になっているのです。アプリもECもCMSも、経済効果や社会的な影響力が大きいので、スピード感のある開発が求められます。汎用性が高く、エンジニアたちに人気のPHPだからこそ、そのようなニーズに対応できるのです。
    PHPの基礎知識と強みとニーズ

    PHPのデメリット

    エンジニアの初心者や「卵」たちがPHPの知識を獲得するデメリットはほとんど無いといっていいでしょう。その上であえて気を付けるべきことを挙げるなら、PHPエンジニアの人数が多いことです。

    つまり初心者からベテランまで、どのレベルにも多くのPHPエンジニアがいるので、クライアントには「PHPエンジニアは玉石混交(スキルが高い人と低い人が入り混じっている)」という先入観を持っている人が一定数います。そのためクライアントがPHP案件を発注するとき、エンジニアのスキルをかなり厳格に審査するのです。
    フリーランスのPHPエンジニアは、自分のスキルをクライアントにきちんとアピールできないと、低価格のギャランティ(報酬)を提示されてしまうことになるでしょう。

    PHPでよく利用されるフレームワーク

    PHPの2大フレームワークはCakeとLaravelですが、PHPは汎用性の高さゆえにそれ以外のフレームワークも多用されます。
    ここでは2大フレームワークとSymfony、CodeIgniter、FuelPHPの計5つのフレームワークの特徴を紹介します。

    CakePHPとは
    「ケーキを焼くぐらい簡単なフレームワーク」というコンセプトとおり、Cakeは「とっつきやすさ」に定評があります。
    コード生成の足場づくり機能が充実しているおかげで、プロトタイプを短期間で構築できます。

    Laravelとは
    Laravelもエンジニア・フレンドリーなフレームワークといえます。コードの書きやすさに定評があります。
    Laravelを支持するエンジニアが多くのライブラリをつくっているので、独学しやすいのもフリーランスエンジニアにとってはありがたいことでしょう。

    Symfonyとは
    Symfonyは歴史がありながら今日でも多用されるフレームワークです。軽いアプリで使われるCakeに対し、自動生成機能が充実しているSymfonyは大規模システムで活躍しています。
    構造が高度かつ複雑なのでスピード感に欠けるきらいはありますが、Symfonyでなければ成果が得られにくい業務アプリ制作も少なくないでしょう。

    CodeIgniterとは
    Codelgniterの特徴を一言でいうなら「軽さ」でしょう。
    規約がゆるいため、スピード感のある業務遂行が得意です。扱いやすい特長も多くのエンジニアから支持されている理由でしょう。

    FuelPHPとは
    FuelPHPは高速、軽量、規約の縛りが小さいという3つの特徴があります。フレームワークの規約に縛られないため汎用性が高くベテランエンジニアにはファンが多いのです。
    FuelPHPは、PHPエンジニアになりたての人も積極的に使ってみる価値があるフレームワークといえます。

    PHPフリーランス案件の相場単価

    PHP案件やPHPエンジニアの案件票の募集要項の傾向としては、サーバサイドエンジニアが過半数を占めています。
    なぜサーバーサイドのポジションでPHPが多用されているのでしょうか。
    Web開発において、ほとんどのユーザーの目に留まることがないサーバサイドエンジニアの仕事は「地味」です。サーバサイドエンジニアは、縁の下の力持ちになることに意義と魅力を見出せないと、このポジションを長く続けることは難しいでしょう。

    しかしフリーランスには「PHPエンジニア≒サーバサイトエンジニア」という構図は歓迎できるはずです。企業の正社員のエンジニアは地味な仕事に就きたがらないので、サーバサイドの業務が外注に出されやすくなるのです。しかもフリーランスのエンジニアは「助っ人外国人選手」のような存在なので、人柄よりも実績を残せるかどうかが求められます。

    企業にサーバサイドに弱点があれば、そこをしっかり補佐できるフリーランスエンジニアは長く仕事を確保することができるのです。

    PHP案件の単価相場


    フリーランス向けPHP案件の単価の相場をみていきましょう。
    「自分はいくらくらい稼げるのか」「スキルアップするとどれくらい収入が増えるのか」がわかります。
    ※テクフリでの独自調査のため、目安としてご参考にして頂けると幸いです。

    テクフリ調べのPHPフリーランス案件単価の中央値は70万です。グラフから分かるように60~80万の案件がPHPでは多くを占めています。他の言語と比較して、比較的単価が高いといえます。

    PHP案件のポジション別単価相場


    ポジション別で見てみると、インフラエンジニアの単価が高いことがわかります。AWSでインフラ構築ができると高単価が出やすい傾向があります。

    PHP案件の案件数推移


    続いて、PHPフリーランス案件の案件数推移を見てみましょう。
    2019年12月の案件数223件からスタートして、2020年5月には累積で292件に達しています。月間案件数でも2020年7月現在、増加が続いています。今後も案件数の増加が期待されます。

    PHPの在宅・リモート案件はあるの?

    PHPの在宅・リモート案件は、covid-19の影響もあり、かなり増えています(2020年12月現在)。

    特にベンチャー企業はリモート可能であることが多いです。

    最初の1ヶ月は常駐をして、信頼関係の構築をした後であれば、在宅の許可がでる企業もあるため、面談時に確認することをおすすめします。

    PHPエンジニアが活躍している業界

    PHPエンジニアはかなりの広範囲で活躍していますが、ここでは業務アプリとWebサイトづくりの分野に注目してみます。


    業務アプリの仕事の特徴
    業務アプリ制作の特徴はプロジェクトの規模が大きくなることです。「千万円」単位は珍しくなく、「億円」単位や「十億円」単位もあります。
    制作期間が1年を超えることもありますし、また、業務アプリが完成して運用が開始してもしばらくは保守の仕事が続くことになります。したがって1つの業務アプリに5年以上かかわるエンジニアもいます。
    PHPのフリーランスエンジニアが業務アプリの仕事を獲得すると、長期にわたってひとつのプロジェクトにかかわることができます。
    これは、新規の仕事探しや営業活動が苦手なフリーランスエンジニアにとって最高の職場環境といえます。業務アプリの作業工程は大体次のようになります。

    ・定義→設計→開発→テスト→運用

    そして定義と設計とテストの工程にはさらに細かい作業に分類できます。

    ・定義:機能定義、要件定義
    ・設計:基本設計、詳細設計
    ・テスト:単体テスト、結合テスト、総合テスト、受入テスト、運用テスト

    制作が長期化し作業工程が複雑化すると、「段取り」が重要になります。業務アプリ制作のエンジニアを統括する責任者には、長期的な視野と工程管理の両方のスキルが求められます。


    Webサイト業務の特徴
    一方のWebサイト業務の特徴は、数百万円程度の低予算と、長くても半年程度という短い開発期間です。
    Webサイト業務では作業工程も、要件定義→基本設計→開発→テスト→運用とシンプルです。事前の段取りが要らないわけではありませんが、それよりも作業工程が1段階進むごとにクライアントと打ち合わせをして実装していくことが珍しくありません。
    テスト段階に入っていても仕様変更を求めるクライアントもいるので、Webサイトを担当するPHPエンジニアは臨機応変な対応が求められます。

    PHP案件の仕事情報

    活躍領域が広いPHPエンジニアは、案件の内容が多様なので、多様な働き方をすることができます。
    ここではフリーランスに人気な勤務日数が週2~3日でよい案件を紹介します。

    ①週2~3日勤務が魅力。バックエンドエンジニア案件
    ある電子機器メーカーが、ECサイトのリプレイスシステムを導入する業務を請け負うフリーランスPHPエンジニアを探しています。
    業務内容は、要件定義から設計までです。クライアントの担当者と打ち合わせをしながらワークフローをつくる仕事がメーンで、実際のシステム開発は別の外注に出す予定です。この案件の日程が週2~3日勤務になっているのは、クライアントの担当者がいつでも対応できるわけではないからです。必須スキルはPHPのほかにJavaやAWSが必要です。Scalaの利用経験も求められています。AnsibleとTerraformのスキルは「尚可」となっています。


    ②月75万円(週5日常駐)の案件
    東京・池袋のクライアント事務所に週5日常駐するPHP案件の単価は、「月額75万円~」となっています。具体的な業務内容はWeb系システムとスマホアプリの構築で、主に上流工程です。
    単価がよいだけあって、Web系システムとスマホアプリの両方の開発経験が必須です。またSEやPMの経験を「尚可」としています。

    学習塾と予備校を検索するサイトの開発も月75万円
    学習塾と予備校を検索するサイトの開発業務も単価月75万円で出ています。
    この仕事は新規開発の仕事ながら、すでにサイトが完成し運用が始まった後の機能の追加や改修業務も予定されています。
    クライアントと「長く付き合える」仕事といえるでしょう。

    PHPの正社員求人をみてみよう

    まだ固定客がつかないフリーランスが正社員案件をチェックすることは大切です。
    フリーランス向け案件のほとんどは、クライアント企業が自社のエンジニアでまかないきれないときに生じるからです。また、フリーランスになったエンジニアでも、労働条件次第では「会社員に戻りたい」と考える人もいるでしょう。PHPフリーランスは「自分の立ち位置」を確認するためにも、PHPエンジニア正社員の求人をチェックしておきましょう。

    なお、弊社調べではPHP正社員求人の相場は、600万~700万の求人が多くを占めている結果となっています。(2020年7月9日時点)


    ①名古屋の企業は月給27万円を提示
    名古屋のプログラム開発会社は、PHPまたはJavaScriptのWebアプリケーションプログラマーの正社員を募集していて、月給27万円を提示しています。
    業務内容は、リスティング公告運用ツール「Lisket」の開発保守です。ポジションはバックエンドからフロントエンドまで対応しなければなりません。
    労働環境は、「iMac27インチの支給」「有償ソフト、有償サービスの導入」「書籍購入補助」「服装自由、イヤホンOK」「リモートワーク応相談」などとなっています。

    東京・代官山のWebシステム開発会社は月給25万~50万円
    東京・代官山のWebシステム開発会社はPHPエンジニアの正社員を募集していて、月給は25万~50万円を提示しています。
    下限と上限に2倍の開きがあるので、実力を厳しく審査されるでしょう。
    クライアントはPHPエンジニアが入社した後にPMへの登用を検討していて、予算管理を含めたプロジェクト全体をみることができると「尚可」としています。
    必須スキルは、PHPやHTMLなどを使った開発経験や基本的なコミュニケーション能力です。

    PHPの需要・将来性

    PHPのスキルは、世の中でコンピュータが使われる限り、不要になることはないでしょう。つまりフリーランスのPHPエンジニアの仕事はなくならない、といえます。ソーシャル系アプリやECサイト、CMSなどは既にネットビジネスの「インフラ」となっています。つまり社会の基本インフラを構築している建設会社やエネルギー企業などと同じように、ネットインフラを整備するPHPエンジニアは安定して仕事を得ることができます。
    「間違いのない言語はPHP」「習得する言語に迷ったらPHP」「2つめの言語はPHP」といわれるほどPHPが人気なのは、フリーランスでも企業の正社員でも派遣社員でも、どのような働き方をしても必要とされるからです。

    PHPの募集案件紹介

    フレームワーク Laravel
    案件名 【 PHP/Laravel】オンライン査定サービスのサーバーサイド開発
    月額単価 〜880,000円/月
    最寄駅 渋谷駅
    業務内容

    ・既存サービスは他社のサービスを利用しているので、それらをスクラッチで載せ替えていく

    ・2月末までのフェーズでは既存サービスをリプレイスし、次のフェーズではオンライン決済との接続などの機能拡張を行う

    基本スキル

    ・PHP, Laravel, Nnginx, Docker, Mysql, Vue.js,gitの使用経験が3年以上

    ・AWSなどのクラウドインフラ上での開発経験が3年以上

    ・API開発経験あり

    ・toCシステムの開発運用経験あり

     

    フレームワーク
    案件名 【PHP/WordPress】webシステムのフロントエンド開発
    月額単価 〜830,000円/月
    最寄駅 浜松町駅
    業務内容 webシステムのフロントエンド開発に携わっていただきます。
    実装をメインに、システム間I/Fの設計なども対応していただく予定でございます。
    基本スキル

    ・WEB系システムの開発経験

    ・PHPフロントエンド開発経験

     

    フレームワーク Laravel
    案件名 【PHP/Vue.js】複数PJのサーバーサイド開発業務
    月額単価 〜830,000円/月
    最寄駅 竹芝駅
    業務内容 EC開発部門のPHP担当として、複数顧客のWEBシステムの開発をご対応いただきます。
    基本スキル

    ・WEB系システムの開発経験

    ・設計から運用保守まで一人称で対応できる方

    ・Laravelでの開発経験

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